みなさん、こんにちは。
IAIR精神科作業療法担当?の齋藤信です。
これまで「身体に働きかける作業療法」としてお話しをしてきました。
第1回の記事 精神科で身体介入をする目的とタイミングとは?
第2回の記事 精神科で身体リハを行う際の注意点とは?
第3回の記事 記憶に残るリハビリにする方法
プログラム紹介編
身体に働きかける作業療法のヒント(1)「身体感覚の活用」
身体に働きかける作業療法のヒント(2)「散歩の活用」
身体に働きかける作業療法のヒント(3)「アロマの活用」
身体に働きかける作業療法のヒント(4)「ストレッチの活用」
身体に働きかける作業療法のヒント(5)「合唱の活用」
身体に働きかける作業療法のヒント(6)「美容クラブの活用」
身体に働きかける作業療法のヒント(7)「農耕作業の活用」
身体に働きかける作業療法のヒント(8)「朗読会の活用」
身体に働きかける作業療法のヒント(9)「調理実習の活用」
身体に働きかける作業療法のヒント(10)「外来・デイケアの最適化」
実はこの内容、以前リハカレメンバーシップの皆さんにLIVE講義をしました。
いつもは再生リストを紹介するだけでしたので、今回は動画毎に簡単な解説をつけて紹介しますね。
*画像をクリックorタップするとYouTubeの動画が開きます^^
Table of Contents
身体に働きかける作業療法
作業療法マニュアルで紹介されている基本的な流れを解説。
2時間1単位で25:1で行う身体に働きかける作業療法ってどんなもの?
齋藤が脳と学習メカニズムをどのように組み込んでプログラムしていたのかを紹介します。
(01)プログラムの流れを解説!
プログラムの流れの例を紹介。作業療法マニュアルと齋藤の介入法を比較しながら紹介しています。
作業療法ではなぜ流れを大切にしているのかを解説します。
また、新人さんがよくやる失敗、病院指導で指摘される重大なポイントも紹介しました。
(02)枠組みって何?
精神科作業療法で大切にしている「安全」と「安心」のためにも、「枠組み」を解説します。
コンプレックスを例に出しつつ、作業療法で保障している内容を紹介。
実際に行ったプログラムを例に「枠組み」の作り方もお話ししています。
また「遊び」と「レクリエーション」の違いも解説しています。
(03)脳と学習のメカニズム
作業療法に記憶のメカニズムを組み込む方法を解説しています。
脳の学習メカニズムのなか、記憶に残る、残す方法をどのように加えながら作業療法を行うと良いのかを、7つの方法毎にポイントを紹介。
(04)どう組み込まれているか?
「1:流れ」で紹介したプログラムの例をもとに、「3:記憶のメカニズム」の7つの方法をどのように組み込んで使っていたのかを解説。
なぜ、作業療法マニュアルで公開されている内容が、治療効果があるのか? その秘密がわかります。
(05)伏線とつかみ
なぜ「つかみ」が必要なのか? ウォーミングアップで小咄や前説をなんとなく行っていませんか?
先人たちは、その理由を言語化して教えてくれません。今回、なぜ「つかみ」を入れるのか。
そのうえで、目的を果たすためにどう活用するのかを紹介します。
作業療法とセロトニン活性
一般で幸せホルモンと紹介されるセロトニン。
実はリハビリテーションのなかに組み込まれています。
・セロトニンって、なに?
・どんな効果が期待されてるの?
・なにをすればセロトニンが分泌されるの?
などを紹介します。
(06)セロトニンって何?
セロトニン活性がどのように作業療法とつながっているのか? を紹介します。
脳内セロトニンが脳にどのように働いているのか。セロトニン中毒など、リスク管理面で気になる方は合わせてご確認ください。
(07)心の三原色って何?
心の三原色、ドパミン、ノルアドレナリン、セロトニンがそれぞれ脳にどんな影響を与えるのかを解説。
作業療法の場面で「わかって活用するのか」、「なんとなく使うのか」で介入方法も効果も変わってきます。
(08)セロトニンの効果
セロトニン5つの効果を「起床」を例に紹介。網膜への光刺激量が、覚醒のセロトニンと、睡眠のメラトニンの生成に関連しています。眠れない理由と、眠れない時にスマホを見ることのデメリットを紹介します。
(09)日光がなぜ効果的か?
セロトニンが生成される光刺激の量を解説。リハ室に患者さんを連れてくるだけでも脳に効果的な理由も紹介しています。OTさんに限らず、PTさんやSTさんが介入する際の+αのポイントとは?
(10)リズム運動
ウォーキングの効果。集中して歩くなど、集中してリズム運動をすることで、セロトニン活性に繋がります。9つのリズム運動を紹介します。
(11)オキシトシン
セロトニンの分泌を修飾するオキシトシン。三密がNGな今、メンタル危機にならないヒントなども紹介。
身体に働きかける作業療法、もちろん理学療法、言語聴覚療法に組み込みやすいアプローチも紹介。
意外なテクニックが効果的だったりします。
ここまでのまとめ
この身体に働きかける作業療法は、作業療法マニュアルを振り返り、これまで行われてきた事と、齋藤が現場で組み込み、また研修会などを通じて一般の方に行ってきたものをまとめてお話してきました。
もちろん、動画のなかに収まっていない分もあります。
具体的なプログラムを紹介しています。
身体に働きかける作業療法のヒント(1)「身体感覚の活用」
身体に働きかける作業療法のヒント(2)「散歩の活用」
身体に働きかける作業療法のヒント(3)「アロマの活用」
会員の皆様とのやりとりのなかで加わったもの、時代とともに受け入れられ研究された内容などもあります。
それらも含め、一緒に学ぶ機会を持っていきたいですね。
ということで、今回は復習編となりました。
2020年度より「精神療養病棟での疾患別リハ」が既に始まっています。
元はと言えば、精神科作業療法と疾患別リハの立ち位置の違いを確認するために今回のシリーズが生まれました。
改めて作業療法士の皆様に考える機会となれば幸いです。
具体的な質問やご相談、こんな記事をお願い!
という声がございましたらいただければ、リハビリカレッジの公式LINEとお友達になって、トークでコメントをくださいね^^
本日は、最後まで読んでいただきありがとうございました。
身体に働きかける集団セッションをしたい方
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個別の身体介入法と集団で行うものを動画で収録しました。
疾患別リハでしっかりと身体に働きかけていきたい方
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骨盤帯、体幹Back(脊柱・胸郭)、体幹Front(腹部軟部組織)、上肢、下肢、それぞれの働きかけ方を紹介しています。