毎年10月10日は、世界メンタルヘルスデー。
それにちなんで、「身近で知らないココロのハナシ」シリーズとして動画を紹介しました。
・身近で知らないココロのハナシ 動画まとめ記事
・身近で知らないココロのハナシ(1)うつ病になりかけた話
・身近で知らないココロのハナシ(2)うつ病のおさらいをしよう
・身近で知らないココロのハナシ(3)うつ病の治療には何がある?
・身近で知らないココロのハナシ(4)うつ病のリハビリ手順
・身近で知らないココロのハナシ(5)うつ病のリハビリ3つの方向性
リハカレは、ハンズオフアプローチの割合が少なめです。
特に、メンタルヘルスや精神障害に対するリハビリテーションは1割程度。
日本作業療法士協会の2019年会員統計資料を参考にしても、精神及び行動の障害分野に従事している作業療法士は62,294人中8,680人(13.9%)です。
割合通りと言えばそうですが、でもちょっと待ってください。
先週も話題にしたように、これからはメンタルヘルスに関連する取り組みがより大きくなってくるかもしれませんよ!
Table of Contents
■ 30〜50代の自殺の原因1位は「うつ病」?!
この10年、生産世代(生産年齢人口15~64歳のこと)の自殺者の原因上位3位以内に「うつ病」が入っています。
30~50代の1位は、性差なく「うつ病」です。
僕たちが養成校で学んだ精神医学の教科書に記載された数字を見ても、うつ病の障害有病率は6%。
なんだ、6%か……とは言えませんよね。
■ コロナ禍でうつ増加?
加えてコロナ以降の自殺者数は、職業、年齢、性別、に関係なく増加傾向です。
10代がオンライン受講への順応ができず、またステイホームによる家庭問題増加などで行動に及んでしまう方が増えていました。
■ 誰の身にも起きうる病気
この「うつ病」というものは、ごくごく身近で、誰の身にも起きうることで、思いがけないタイミングで自身にも起きうることです。
僕の例で言えば、うつ病になってもおかしくないLIFEイベントが盛りだくさんでした。
- 2005年:電子出版したら掲示板への書き込みによる誹謗中傷。
- 2017年:思いがけない理由で引っ越しと購入したマンションを手放す。
- 2018年:マンションの売却が決まらず家賃とローンの二重支払い地獄。
- 2020年:父他界。同時期妻死にかける。
- 2021年:ペットロス。
ペットロスは最近あっただけに特に大きいですね。
僕自身は乗り越えましたが、妻が結構引きずっています。
生きていれば、良いことも辛いこともあるとはわかっていても、きっと乗り越えられると楽観視していても、いざその時にならないとわからないものです。
■ ショックはあっさりココロの耐久力を振り切る
先のペットロスの例で言えば、僕は病気の診断が下された時点が最も酷かったと思います。
ショックで目の前が真っ暗になり、吐き気とめまいがして、その場に座り込んでしまうほどに。
小説やマンガの世界の表現を実際に体験すると、かなり最悪な気分でした。
正直言って、日々規則正しい生活、食事内容、程度な運動……その他、皆さんにお伝えしている「セロトニン活性」、全部やっていても、人生のなかで起きるイベントの振り幅は、予防していた分をあっさり振り切りました。
その場面に直面しないと、本当の意味で理解できないことなのかもしれません。
ですが、僕はこうして皆さんに情報発信を続けられています。
毎朝のLIVE配信も500日連続開催を超えました。
予防していた生活パターンも無駄ではなく、またショック直後からどのようにしていけばいいのかを、自分自身で実践することになりました。
■ うつ……予防と対策は?
「うつ病」に対して言えることは、3つ。
- 日常的なセロトニン活性生活による予防。
- 現状把握と対処。
- 受診と投薬治療を受け入れる。
これらになります。
特別なことでは全くないですね。でも、それがリハビリテーションかもしれませんよ。
魔法の薬や神業、スーパーテクニックなんてありません。
うつ病ほど、地道に自分を知っていただくことが大事ですね。
ということで、次回から改めて「うつ病」の概論をおさらいし、リハ介入や日常の予防法などを紹介していきますね。
お楽しみに!
■ まとめ
- うつ病の障害有病率は6%。
- コロナ禍によりうつ病が増加傾向に。
- 令和2年を含めた過去10年間、自殺の死因上位はうつ病。
- うつ病がより身近な病となってきている。
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誰もがかかる病気だからこそ、押さえておきたい基本と予防法をもれなくお伝えします。
この機会に是非ご受講ください。
本日は、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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