筋肉博士こと東大石井直方教授に聴く。ウォーキングの価値と魅力!!〜東京大学石井直方教授。独占インタビュー報告Vol.1〜

筋肉博士こと東京大学石井直方教授に、IAIRの森本とシドニーオリンピック競歩日本代表の柳澤哲先生とともに、独占インタビューをさせていただきました。

石井直方教授 プロフィール

1955年、東京都出身。東京大学理学部卒業、同大学院博士課程修了。
現在、東京大学 大学院教授、理学博士。専門は身体運動科学、筋生理学、トレーニング 科学。

1981年ボディビルミスター日本優勝・世界選手権第3位、1982年ミスターアジア優 勝、2001年全日本社会人マスターズ優勝など、競技者とし ても輝かしい実績を誇る。

少ない運動量で大きな効果を得る「スロトレ」の第一人者。エクササイズと筋肉の関 係から老化や健康についての明確な解説には定評があり、テレビや雑誌でも活躍中。
(プロフィール:Wild Life Corporation ホームページより引用)

 

◆東京大学スポーツ先端科学研究拠点の立ち上げ


柳澤先生)
石井先生は、この東京大学スポーツ先端科学研究拠点長になられて、どのくらいになりますか?


石井教授)
2016年5月に立ち上がりましたので、
拠点長になって3年目になります。この拠点は、東京大学が世界の平和や健康だとかよりよい未来の世界を作るためにどういうことが出来るかっていう視点に立った時に、健康長寿の問題に取り組むのが重要だろうという考えから始まりました。

 

特に日本の社会っていうのは超高齢社会になっているので【社会より健康、元気にするそういう研究を東大がリードしていく】そういう必要があるという方針ですね。


しかも、2020年には東京オリンピックが開催されますので、スポーツや健康とか、社会的な要請に応え得るような先端的な取り組みを大学としてもしなければならないと
いうことで、学内に研究協力を広く募ったら、予想外にたくさんの研究室がスポーツに関連した研究をしているということが分かって、いきなり15〜16ぐらいの部局(研究科や研究所)が参加を申し出てくれて、今では50ぐらいの研究室が参加してくれています。


【東京大学スポーツ先端科学研究拠点とは?】


http://utssi.c.u-tokyo.ac.jp/index.html

 

柳澤先生)
多くの研究室が参加した理由として東京オリンピックの開催があるということですよね?

 

石井教授)
そうですね。いきなり金メダルをたくさん取る、とかっていう研究ではないのですが。世界的に注目されるイベントということでスポーツや健康に関わるサイエンステクノロジーの面でも頑張っているので、重要なことだと思います。

 


(笑顔で語る石井教授)

 

◆ウォーキングの魅力、価値とは?


柳澤先生)
ウォーキングを運動の生理学などの視点で考えると、石井先生はどのように感じられていますでしょうか?

 

石井教授)
ウォーキングというのはすごく身近なものだから良いですよね。人間が生きていく上で最も基本的な運動、動作であるという。歩けなければ生きていけないというのが、本来の人間なわけです。命に直結するその基本的な動作動作であるという面と、柳澤さんがやられていたように超人的な生理学から外れたような歩き方をする方もいますけど(笑)。

スポーツとして取り組めるウォーキングまであるわけなので、非常に扱う幅が広いという特徴があると思うんですね。非常に単純なものに見えて奥が深いと言うか、そういう生理学的な特徴を持っていると思いますし、非常にたくさんの可能性があると思います。

 

柳澤先生)
石井先生が仰っていたように、歩くということは「日常的なこと」「(誰もが親しめる)幅がある」というのが特徴的だと思います。だからこそ、いろんな形にできる運動であると。何かこういう方にぜひたくさん歩いてもらいたい!という方はいますか?

 

石井教授)
柳澤さんが仰るように、
ウォーキングって言ってもいろんなウォーキングあるわけですよね。障害がある方に対してはポールを使って歩く、”ノルディックウォーキング”のようなものもいいですよね。ポールを使うことで、ある程度負担を軽減しながら歩くことによって、またその障害や症状が改善されたりとか、そういう方向性もあると思います。

 

日常生活の中でただ単純に歩くということだけでなく、どのように歩くか。ノルディックウォーキングでもポール無しで歩くには、どうするかなど考えて歩くという関わりが広がっていくと良いなと気がしています。


(真剣に話を聞くIAIR森本と柳澤さん)


森本)
理学療法士が、ウォーキングの指導をするという点に関してどんなイメージをお持ちですか?

 

◆ただ歩くわけではなく、考えて歩く。


石井教授)歩くことって、例えばですが、ダンベルを使った筋トレに近いと思うんです笑。
ダンベルって誰でも使えると思うんですけど、専門家の視点でみるのと基本的な知識がないのでは、全く効果が変わってきますよね。

(1983年全日本ボディビル選手権優勝時の石井教授)
(※https://gendai.ismedia.jp/articles/-/37582より引用)


つまり、それは「歩け」って言えば誰でも歩けると思うんですが、<どういう効果のために><どういう風に歩きましょう>< どういう障害を防ぐため><こういう風に歩きましょう>とか、そういうところまでちゃんと知っていないといけないかなという気がしますよね。

 

毎日毎日のことなので、特に気が付かないうちにどんどん<余分なストレスが膝にかかっている><腰に溜まっていく>などそういったこともあると思うんですよね。普通に何も考えずに歩いてしまうことによってかえって、それが慢性障害に繋がったりしてしまうので、せっかく歩いているので運動としての効果が得られるようにしていきたいなと思いますよね。

 

だからこそ、そういう知識や技術をしっかりと抑えて伝えられる人が必要だと思います。

 

つづく。。。
ウォーキングの健康に対するエビデンスとは?〜東京大学石井直方教授。独占インタビュー報告Vol.2〜(掲載準備中)


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いかがでしょうか。
普段みなさんも、何気なく歩かれているかと思います。

その一歩一歩を健康のためにどのようにすると効果的なのか考えながら、歩くことが出来ていたとしたら、みなさんの身体にとってプラスにはたらくのではないでしょうか??
ぜひこの機会に、自分自身の歩きや姿勢なども見直す機会を持ってもらったり、

健康増進、介護予防のためにも【考えて歩く】ということを意識していってみてはいかがでしょうか?


【ウォーキング療法士の具体的活動

ウォーキング療法士は様々な活動を通して、関わるすべての方のQOLにお応えします。

【各地のウォーキングイベントでのサポート】

医療従事者に限定した『ウォーキング療法士(医学的裏付けを基礎に”歩く”を科学した専門職)』の資格認定制度を構築しています。
しおやでは、79.3km地点となる道の駅湧水の郷しおやにてIAIRのウォーキング療法士によるボディーケア用ブースが開設されます。
ぐんま、つくばでも同様のブースの開設が予定されています。

 

 

 

 

 

 

【健康経営サポート】

ラフール様との協業で、健康経営サポートも行っていきます。

【株式会社ラフール 会社概要】

社名:株式会社ラフール
本社所在地:〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町2-9-5 日進ビル7F
設立:2011年11月30日
代表:代表取締役社長 結城啓太
事業内容:メンタルヘルステック事業・スリープテック事業・コンサルティング事業・保育園事業・有料職業紹介事業
コーポレートサイト:http://www.lafool.co.jp

 

【ウォーキング研修会】

行政や企業など、場所を問わずウォーキングに関する研修会を受け付けます。

 

【ウォーキング個別指導】

完全な個別指導も行います。対象者の目標設定に応じたオーダーメイドな指導を行っていきます。

ウォーキング療法士への問い合わせはこちらから。