協会挨拶

リハビリテーションという言葉が医療業界の外でも浸透し、高齢者を中心にリハビリテーションの必要性が叫ばれるようになり、久しくなります。
これまで日本のリハビリテーションは、「医学的リハビリテーション」に限局した形で発展を遂げてきました。

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は、医師の指示のもと「医療行為の一部、診療の補助を担う」職種として誕生した歴史があるので、それは必然的な経緯と言えます。

しかし、日本の社会構造は変化を続け、世界に類を見ない高齢社会を最速で進んでいます。

そうした時代背景から、リハビリテーションの適応は「医療分野」だけでなく「介護分野」、「介護予防分野」まで広がって捉えられるようになりました。

リハビリテーションという概念は、社会の中で広い意味「広義のリハビリテーション」が求められる時代となったのです。

専門分化が進む医療、個別的な生活に対する対応が求められる介護、疾病介護状態を予防すべく推進される健康増進事業、この3つの分野でリハビリテーション専門職は貢献する潜在性を有しています。

当協会は様々な事業を通して、医療、福祉の知識を持ったリハビリ専門職者を、より広い社会のニーズに応えられる存在へと教育し、また社会の課題解決に貢献していくことを宣言し、ご挨拶とさせていただきます。

今後とも国際統合リハビリテーション協会を、よろしくお願い申し上げます。

 

一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会
代表理事 森本 義朗