シリーズでお伝えしています。
 トイレ動作で評価しておきたいポイント
 まだ確認されていない方はこちらから
トイレ動作の評価ポイント①
 トイレ動作の評価ポイント②
 トイレ動作の評価ポイント③
在宅生活をサポートする上で、
 トイレ動作の自立度を向上することがポイントであり。
 そのためのポイントとして
 ・立位保持
 ・下衣操作
 について整理していきました。
今回は、このシリーズ最終回として、
 生活の中からみたトイレ動作で見ておきたいポイントについて
 整理していきましょう。
1 様々な場面でのトイレ動作
生活の中で評価しておきたいトイレ動作として
 ”様々な環境下においての動作”を
 評価しておくことが非常に重要です。
・左手すりの場合
 ・右手すりの場合
 ・手すりがない場合
 ・狭いトイレ
 ・誰でもトイレ
など考えられる場面の状態を実際の環境を利用して評価していきましょう。
2 なぜ様々な場面が必要か?
リハビリ室ではできていたのに、自宅ではできない・・・
 と悩みを聞いたことはありませんか?
または
 『自宅ではできるのに・・・』
 など。
なぜこうなるのでしょう?
 リハビリにおいて、1つの環境下で繰り返し訓練をしていくと、
 その環境での動作は学習できます。
 しかし、疾患などの影響で動かしにくい箇所があるのに、
 初めての環境で自信を持って動作ができるでしょうか?
トイレは1日の中で繰り返し実際される動作です。
 自宅以外にも
 ・外出先
 ・デイサービスやデイケア
 ・クリニックへの受診
 など、様々な場面で実施されることが予測できます。
ぜひ、様々な場面のトイレ動作をチェックし、
 その人の生活をサポートしていきましょう。
3 どのような動作訓練をすれば良いのか?
では、実際のリハビリでは、どのようなことを意識していけば良いのでしょうか?
 わたしは以下のように進めていました。
 ①座位・立位にて様々な角度へのリーチングの練習
 ②実際の環境を想定して、いろいろなトイレでの動作訓練
まずは①にて、様々な場面に対応できるために
 安全に始められるリーチングにて左右・前後の重心移動を練習していきます。
①がスムーズに実施されるようになった次は、
 ②の施設や病院にある様々環境下のトイレにて実際の動作訓練を
 実施していく。
このような流れで実施していただくことで、
 安全に訓練を実施し、様々な場面にも応用が聞く、
 トイレ動作の獲得になります。
4 まとめ
トイレ動作は環境下にて大きく影響を受けます。
 生活の中でトイレ動作をみていくためには
 様々環境下での練習が必要です。
 ぜひ、臨床で意識してみてください。
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
作業療法士 加藤淳
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