前回は主介護者へのアンケート結果から、
在宅生活においてトイレ動作の介助量軽減がポイントとなっており、
そのためには、まずは対象者の尿便意の有無を調べていきましょう。
とお伝えしました。
まだ確認されていない方はこちらから
トイレ動作の評価ポイント①
本日は、次に動作では具体的にどこをチェックしていけば良いのか?
を整理していきましょう。
Table of Contents
1 介護士がリスクと感じている動作
動作の中で主介護者がリスクに感じている動作はどのような動作があるのでしょうか?
(引用:トイレ内動作自立の為に必要な下肢筋力及びバランス能力の分析 要介護高齢者における検討と自立促進プログラムの指針より)
こちらのデータは施設の介護士に対してのアンケート結果ですが、トレイ動作の時にリスクを感じているのが、
・立位保持
・下衣操作
の2つが負担が大きいと感じている様子です。
つまり、トレイ動作の中でも注目していく必要がある動作となります。
2 立位バランスとトイレ動作の関係
介護士が負担と感じている立位保持の介助。
この動作を介助量を軽減し、自立までサポートすることが在宅でのトイレ動作のポイントの1つになりそうです。
では、立位保持、つまり立位バランスのどこをみていけば良いのでしょうか?
ある調査によると
トイレ動作を阻害する要素として下肢筋力及びバランス能力の関与度が確認された。
(引用:トイレ内動作自立の為に必要な下肢筋力及びバランス能力の分析要介護高齢者における検討と自立促進プログラムの指針より)
となっており、下肢筋力を評価しておくことが大切であると考えられます。
3 そのための指標として
動作は動的バランスになりますが、
その前の評価として静的バランスつまり姿勢を評価しておくことがお勧めです。
姿勢は大雑把に分けると
・頭部
・体幹
・上肢(上腕、前腕)
・骨盤
・下肢(大腿、下腿、足部)
と別れており、それぞれの部位において姿勢保持をする上で逸脱した箇所を見つけていき、
そこの介入をしていきましょう。
これにより立位姿勢を阻害している因子を評価していき、
動作時の安定性につなげていくこと可能となります。
4 まとめ
トイレ動作の自立のためには、
立位保持が大切です。
そのためには、まずは姿勢から観察していき、しっかりと姿勢保持の阻害因子を見つけていきましょう。
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
作業療法士 加藤淳
◇◆◇◆◇◆お知らせ◆◇◆◇◆◇
< トイレ動作の評価と介入 〜立位保持・下衣操作に必要な機能と運動学習〜 > ・第1回 10月11日(火)20:00〜21:00
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