肩関節周囲炎の評価ポイント④

前回は、肩関節周囲炎のリハビリを進めていく上で、
胸鎖関節の動きと、その評価法について整理していきました。

まだ確認されていない場合はこちらから
肩関節周囲炎の評価ポイント③

本日は、その続きとして
肩鎖関節の動きと評価法について整理していきましょう。

1 肩鎖関節の構成

鎖骨肩峰端と肩峰の関節面との間で関節を形成します。
さらに、肩鎖関節にも関節円板が存在し、関節の適合性を高めています。

肩甲骨運動の支点としても動いています。

(引用:筋骨格系のキネシオロジーより)

 

2 関節の動き

上記でも記載した通り、
肩鎖関節は肩甲骨運動の視点となります。

では、肩甲骨が動く時に、
肩鎖関節はどのように動いているのか?を確認していきましょう。


(引用:カパンディ関節の生理学より)

肩甲骨が内側に動くと、鎖骨と肩甲骨の間でなす角度は外に開くように動きます。
肩甲骨が外側に動けば、鎖骨と肩甲骨の間でなす角度はは閉じるように動きます。

このように肩甲胸郭関節が動くためには、
肩鎖関節がスムーズにうごくことが条件としてあります。

3 評価方法

肩鎖関節の評価をするには、
「Horizontal arc test」が臨床上使いやすいと思います。
私の場合、さらに関節にストレスを加えるために、
触診した状態で動きを出していき、その際に痛みの有無を確認する

① 肩鎖関節を触診する
② 肩関節を水平内転していく
③ 肩鎖関節に疼痛が生じれば陽性

4 まとめ

いかがだったでしょう?
肩甲骨の動きを評価するためには、
肩鎖関節の動きをチェックしておく必要があります。
ぜひ、臨床で様々な人の肩鎖関節の動きを感じてみてください。

最後まで読んでいただき

ありがとうございます。

作業療法士 加藤淳

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