筋の触診ポイント②

臨床上で悩みの多い筋の触診。

前回は、解剖学のイメージと骨のランドマークの触診の重要性について整理してみました。
まだ確認されていない場合はこちらから
筋の触診ポイント①

本日は筋の具体的な触診方法について整理していきましょう。

1 筋の触診の方法

上記にもお伝えした
・筋の走行
・骨のランドマーク
はどの様に触診に役立つのでしょう?

筋の触診はいきなり触れようとしても難しいです。
そこで重要となるのが骨のランドマークです。
触診したい筋の起始・停止を確認し、そのランドマークを触れていきましょう。

その後、筋の走行をイメージしながら触れたランドマークの間に手を入れていきます。
大雑把ですが、これが筋の触診方法となります。

2 ポイントとなる1つの工程

自分が目的となっている筋に触れられたと思ったら、確認をしていきましょう。

この確認していく作業が非常に重要です。
筋の場合、しっかり触れている筋を収縮させ、本当に目的とした筋に触れているか?を確認していきましょう。

対象者が実際に患者さんや利用者さんの場合、指示して筋を収縮させることが難しい場合があります。
そのためこの確認する工程を忘れがちになってしまいます。
同僚などで練習する時にはしっかりと確認をし、筋の深さや厚みなどを感じ、
自分の中のイメージとすり合わせて、臨床で触れられる様になっておきましょう。

普段の練習で触れていくことで、徐々に実際の場面でも触診をすることに自信を持ち、
触診がスムーズになっていきます。

3 確認のための整理しておきたい知識

確認するために、目的としている筋を個別で収縮させる必要があります。
そのために必要な知識の1つがMMTです。

臨床に出た今だからこそ、1度MMTを復習し、
しっかりと個別の筋を収縮させる方法を整理しておきましょう。

MMTを復習しておくことで、筋力低下が生じている場合、
個別に筋を収縮させ、筋力訓練が可能となります。

復習しておくことで療法士としての引き出しも増やすことができます。

4 まとめ

筋の触診をしっかりとするためには収縮して確認することがポイントです。

そのためには個別の収縮方法としてMMTをしっかりと頭の中で整理しておきましょう。
これをすることで筋の触診に対しての苦手意識が薄れていきます。
ぜひ臨床で自信を持って触診をしていきましょう。

最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

作業療法士 加藤淳

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