リハビリの初期評価〜介入初期に行うべきこと。

*2017年10月の記事を加筆修正しています。

“初期評価”って緊張します。

 

新しい担当の患者さんを受け持つことになり、
いざ、初期評価となると緊張しませんか?

新患さんて、どんなに経験を重ねてもドキドキします。。。

 

病棟(病室)を通る時に、
ちらっと確認してみたり。
ナースステーションでカルテをみながら、
看護師さんの記録を見たり、聴いたり・・・。

 

もちろん、緊張しないようにするためには、
もろもろの準備が必要ですね。

 

介入前にやるべきことは?

 

1、情報収集

2、疾患に関する基礎知識の再確認

ですね。

 

カルテを中心に、
医学的情報、社会的情報を収集し、
他部門からの情報を収集していきます。

 

そして、
主疾患やその他の基礎疾患などもチェックし、
安静度などを確認し、実際にご対面になるかと思います。

さて、患者さんの身体は、どういう状態か?

 

初期評価後、
リハビリ介入になりますが、

 

トップダウンの評価を行い、
動作の確認から行ってみたのはいいものの、
問題点と考えられるところがたくさんある。

 

 

そんな時、

 

どこから介入していいのか分からない…。

 

 

ということはありませんか?

 

 

ただよく観察していくと、
入院、入所の患者さん、利用者さん。
訪問リハでの介入している利用者さん。

 

さまざまな症状や病状もありますが、
身体機能面で共通して言えることがあります。

 

 

それは、みなさん。

 

身体の動きがスムーズではない。

 

ということです。

 

一言で言ってしまうと、

 

 

”動きが固い”

 

 

という状態。

 

これには、比較的共通する身体のポイントがあります。

それは、「股関節」の動きが制限されていることです。

 

では、まず介入すべきことは何か?

 

答えからお伝えすると、こちら。

 

動きやすい身体を再構築していくことですね。

 

身体の土台を整えるということ。

 

患者さんや利用者さん、
一人ひとり身体機能面は違いますが、
基本的な解剖学的、運動学的な視点からすると、
構造や動きの基準がありますね。

 

この基準をセラピスト自身が知っているかどうかが、
介入当初は重要になってきます。

 

もちろん、
生活習慣の影響もあり、
全員が揃うことはありえません。

 

ただ、
ある程度はベースを整えていくという、
考えが必要になります。

 

IAIRでは、これを

 

 

引き算の治療

 

と呼んでいます。

 

よくやりがちな、
筋力低下=筋力トレーニングはNG!

 

まずは、

動きの阻害因子を排除していくのです。

 

方法は何でもokです。

*IAIRが推奨する方法はこちら
→ https://iairjapan.jp/tga/

 

筋力低下があるだろうから、
すぐに筋力トレーニングというのは、
NGであるということ。

 

筋力が発揮できない状態であるのだから、
本来の発揮しやすい状態にしてから、
筋力トレーニングをするべき。

 

ですよね。

 

この基準を作るには、
自分自身が身体の変化を体感しないことには、
難しいのです。

 

自分で体感していないことを、
人に伝えるとなると、説得力がガクンと落ちます。

 

自分で体感したことを、
自分の言葉で伝えることで、伝わるんです。

 

大切なのは、実感があるということ。

 

例えば、股関節周囲の可動性を落としている、
阻害因子を排除していくことで、さまざまな効果が期待できます。

 

・股関節周囲の筋出力、可動域up
・上肢の可動性向上
・猫背の改善(頚椎、胸椎など脊柱の可動性向上)
・下肢の循環改善(主観的な温かさup)
・呼吸が深くできるようになる。

 

 

などなど。

 

この自分自身の実感の積み重ねが
多くの患者さんにもつながってきます。

 

まずは、
引き算の治療で、
身体を整えていくこと。

 

この考えをベースにしていくと、
介入は比較的スムーズに進んでいくかと思います。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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