新着記事「OT-Cafeアプリを無理やり公開!」
皆様、こんにちは。
リハカレ認定講師 齋藤 信です。
オンライン作業療法室改め、OT-Cafeにようこそ!
ナレッジシェアの場として、オンライン上にある作業療法室を作ってみたい!
と思い立ち、様々なメタバース構築アプリケーションを試してきました。
当初は「FRAME」を勧めていましたが、「Spatial」の方が様々な点で良さそうです。
Spatialで進めてみますね。
また、オンライン作業療法室「O2R」の名称も、『OT-Cafe』に変更します。
理由は、
カフェの雰囲気を持ちながら、気軽に対話できる場にしたい
からです。
作業療法をテーマにすると、答えの出ない話題になることもしばしば。
だからこそ気軽で自由な、でもある程度ルール(マナー)がある、カフェがいいのではないかと思った次第です。
また今回、ただのオンラインコミュニティではなく、敢えて「メタバース」に挑戦するのにも理由はあります。
日本で言う「作業療法室」は、国の基準を満たした病院や施設内にある場所です。
診療報酬を得るための基準であり、同時に制約にもなっています。
それは悪いことではなく、医療行為であり、医師の指示のもと行われる治療の補助行為としての作業療法を行う為に必要なことです。
ですが、OT-Cafeで行おうとしていることは、「医療や福祉の基準を満たしたリハビリテーションの提供」ではなく、あくまで「その人にとって価値のある行為としての作業を垣根なく考え、共有する場をつくること」にあります。
しかもオンライン……メタバースやVRを用いることで、いつでも、どこでも、自分の姿形ですら自由にして参加できる場に可能性を感じています。
リアルワールドで既に院内カフェや何でも相談室を運営されている施設もあるでしょう。
ですので、オンラインまたはメタバースでなければならない理由も含め、検討が必要になってきます。
ここで少しばかりパラダイムシフトが必要になることがあります。
出来上がったコンテンツを受け取るだけではなく、自分達で作り出すことができる
ということ。
これまでのサービスは、受け取るだけになっており、プラットフォーマー、場所の提供者が一人勝ちする仕組みのなかで、消費する、消費させられるだけのものになっていました。
ですが、これからのサービスの方向性を見るに、様々なの物事が民主化する……中央集権型サービスから非中央集権的なサービスになりつつあります。
そもそもリハビリテーションの主体はご本人であり、ご本人が価値を感じる行為が行えるよう支援するのが作業療法士の役目です。
親和性が元々あるのだから、それを自ら動いて作っていくことが大切であると考えます。
と、ここまで色々書きましたが、チャレンジの部分も多々あります。
ここまで読んでくれているあなたにも参加してほしいです。
一緒に、オンラインでつくる作業療法室……OT-Cafeを模索していきませんか?
2022年5月13日 齋藤信
Table of Contents
■更新状況について
*内容が更新されたら、随時追記していきます。
2022年6月23日:Ver.2.1、アプリを作成&リリース。
2022年5月13日:Ver.2.0公開。
■現在の進捗状況
* 毎週 木曜日 AM 7:30頃 動画で進捗を報告します。
▶︎制作日誌は再生リストより視聴できます。
■OT-Cafeアプリを無理やり公開!
今回、アプリにしてみました!
進捗が遅々たるもので、なかなか実際に動き出せずにおりました。
何か一歩踏み出して、気軽に触れたり操作できるものがあれば……ということで、無理やり作成して公開しました。
これから画像を差し替えたり、ご要望を伺いながら作り込んでいきます。
是非、あなたの意見を聞かせてください!
■オンライン作業療法室改め『OT-Cafe』の概要
オンライン作業療法室……『OT-Cafe』と呼称します。
『OT-Cafe』は、オンライン上に作られた仮想の作業療法室です。
現在Spatialというサービスを利用した空間を採用しており、そのなかで作業療法士同士、作業療法士と多職種の間で、ナレッジシェアをすることを目的としています。
『OT-Cafe』のなかでは、あくまでいち療法士として活動していきます。
これまで経験してきた知識を共有し、他の療法士や多職種のメンバーとより良いものに練り上げていきます。
それぞれに役割を持ち、その役割を体験していくことができる場にしていくことを目指します。
■この企画の背景
◆オンライン作業療法室『OT-Cafe』が生まれた理由
2020年、「新型コロナウイルス感染症」により、オンラインで行える活動が急速にスポットを浴びました。リモート飲み会、リモート会議、リモート観光など、オンラインサービスを利用し、自宅待機、外出自粛期間を乗り越えてきました。
ですが、いわゆるコロナ収束?とともに、「リアルがいい」と再び現実世界に戻りつつあります。
でも、それでも、オンラインで行える価値は大きいものです。
東京パラリンピック、北京パラリンピックでアスリートは脚光を浴びました。障がい者の社会活動、経済活動の一つのモデルとして目に見えるヒーロー達となりました。
ですが、社会活動、経済活動をしたい障がい者はもっといるのではないでしょうか?
むしろ、今後オンラインだからできる社会活動、経済活動があるのではないでしょうか?
障がいが障害ではなくなる時代になってきたのではないでしょうか?
そこで生活とより密着したリハビリテーションを提供する作業療法、作業療法士に目を向けました。
『OT-Cafe』は、これから来るであろう新しい生活スタイルと、そのなかで生まれる病い、そして誰もが自身のペースでできる社会活動と経済活動の機会を考えるきっかけとして、あえてオンラインの仮想空間上に作業療法室を作り出そうとしています。
『OT-Cafe』は、今、というリアルタイムに動く時代のなかで生まれようとしている場なのです。
◆作成途上のエピソード
大きく出ましたが、まだまだ共感いただける仲間が少ない状況です。
オンラインという世界に、まずは僕ら作業療法士から飛び込んでみませんか?
2022/4/22
20日のIAIR11周年記念LIVEにて、「リハビリメタバースラボ」の開始を宣言しました。
また、早速LIVE配信をしました。チャンネル登録をしていただければ嬉しいです。
Facebookグループも開始したので、気になる方はご参加くださいね。
■『OT-Cafe』について
◆『OT-Cafe』の紹介
オンラインサービスを利用した仮想空間上に作られた作業療法室。
オンラインだからこそ、ゆるい繋がりのなか、時間や移動距離に左右されないで作業療法のナレッジシェアができる場を目指します。
作業療法士だからこそ、オフラインの現場で実践している「作業療法のエッセンス」を見直す場(注03)になるでしょう。
◆『OT-Cafe』の特徴
最大の特徴は、オンライン上の空間をもう一つの世界、もう一つの現実として活用することにあります。
「仮想と現実」という二極化した分け方ではなく、「オンラインとオフライン」というグラデーションのなかで、どちらの世界、社会でも、相互に影響を与え合える場として成長していきます。
◆『OT-Cafe』のコミュニティの理念
今はまだ、明確に提示できるものはありません。
ですが、ただ一つ「作業療法士」であるということを忘れない、これに尽きます。
今後、様々な情報交換のなか、共通の見解を定めていくことになるでしょう。
現時点で構想としてあるのは、「役割」を持つことです。
作業療法の中で「役割」はリハビリ介入のポイントにもなりますね。
オンラインゲームの経験があるとイメージしやすいかもしれません。
「シナリオを楽しむ人」、「素材の採取や生産をする人」、「武器防具アイテムの生産をする人」、「アイテムの売買を行う人」、「コミュニティを作り楽しむ人」……などなど、「士農工商」と言われる理由もわかりますね。
このように、『OT-Cafe』内に参加してくれるメンバー達が、自然と役割を持ちながら動いていけるといいですね。
例)
提案者、作業活動の開発者、アクティビティ実践者、論文や最新情報などの材料収集者、困っているビギナー、などなど。
■提供中のコンテンツ
◆『朝活ONE』
認定講師齋藤による、「1日24時間中14.4分。1%の時間で学ぶ」をテーマに毎朝LIVE配信している動画コンテンツです。
木曜日の7:30から「オンライン作業療法室の進捗報告」をしています。
他の曜日で提供しているコンテンツはこちら
・月曜日:身体に働きかける作業療法
・火曜日:ココロエクササイズ®
・水曜日:ノーストレスなOT室づくり
・木曜日:オンライン作業療法室
・金曜日:療法士だから伝えたい百物語
・土曜日:物語(り)研究
・日曜日:医療マンガの紹介
◆『ココロエクササイズ®』
「1日24時間中14.4分。1%の時間でできるメンタルケア」をテーマに、毎日継続して行えるココロを柔軟にするエクササイズを提供することを目的としています。
セロトニン活性やナラティブセラピーなどをベースにまとめています。
今後、オンライン作業療法室でレシピの提供を予定しています。
これまで配信した動画はこちら。
◆『グラフィック・メディスン』
いわゆる医療マンガを用いて、患者さんやクライアントさんの本心を読み解いたり、臨床教育に役立てようという取り組みです。
現在はコラムにて概要を紹介中です。
・グラフィックメディスン記事まとめ
■今後の展望
近日中に、毎月の予定などを含めて紹介したいと考えております。
■チーム紹介
齋藤 信(さいとうまこと)
- リハカレ認定講師
- 作業療法士
- 主に精神科作業療法に従事
- 魔法のiランド時代からホームページ作成や情報発信を続けている。
- 作業療法塾 主宰。
- 最近のトレンドは「グラフィックメディスン」
チーム、参加メンバー募集について
一緒にオンライン作業療法室作りに参加してくれる方を今後募集します。
募集の概要などが決定し次第、お知らせいたします。
ご質問、ご相談について
今回、ご質問やご相談のためのフォームを設置しました。
気になる方は、気兼ねなくご投稿ください。
毎週木曜日のLIVE配信にて回答や報告をいたします。
■作業療法のオンライン活用について、動画で解説中です!
■補足事項
注01:分身ロボットカフェ
株式会社オリィ研究所が運営する、2021年6月に東京・日本橋にオープンしたカフェ。
外出困難者である従業員が分身ロボット『OriHime』&『OriHime-D』を遠隔操作しサービスを提供している新しいタイプのカフェです。
サイトリンク:https://dawn2021.orylab.com/
注02:メタバース
メタバース (英: Metaverse) は、コンピュータやコンピュータネットワークの中に構築された、現実世界とは異なる3次元の仮想空間やそのサービスのことを指す。
Wikipediaより:メタバース
注03:場
ひとと集団・場は、オンラインでも有効であると考えています。ひととひととが関わりを持つなか、そこには場が自然発生します。その場を活用することも、作業療法の醍醐味です。
参考文献:ひとと集団・場【新版】治療や援助、支援における場と集団のもちい方
注04:エコシステム
エコシステム(ecosystem)(英語圏ではより明確にen:business ecosystem, またはen:digital ecosystem)とはビジネス生態系。本来は生態系を指す英語「ecosystem」を比喩的に用い、主に情報通信産業において、動植物の食物連鎖や物質循環といった生物群の循環系という元の意味から転化して、経済的な依存関係や協調関係、または強者を頂点とする新たな成長分野でのピラミッド型の産業構造といった、新規な産業体系を構成しつつある発展途上の分野での企業間の連携関係全体を表すのに用いられる用語である。
Wikipediaより:エコシステム
注05:NFT
NFTとは「Non-Fungible Token」の略称。日本語では非代替性トークンと訳されることが多い。
簡単に言うと、オンライン上の画像や動画や音声などのデジタルデータを、現実世界のトレーディングカードやグッズのように売買したり、流通させたりする為に技術。
「デジタル所有権」と喩えられることもある。(世界2.0より)
注06:Web3.0
Web3とも言う。Web1.0では「一方的に情報を提供するだけ(HPなど)」だったものが、Web2.0になり「双方向でやり取りができる」ようになった。だが、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)と呼ばるプラットフォーマーが中央集権的に支配する構造が出来上がった。そのアンチテーゼとしてWeb3.0が生まれた。
Web3.0は「GAFAなどが中央集権的に支配してきたデータの主導権をユーザーの手に戻し、日中央集権的・分散的なインターネットを実現していこう」という流れを指す。
(世界2.0より)