起き上がりの際、最初に動くのは頸部です。
具体的には、
・屈曲、回旋
が生じ、重心を移動させていきます。
この動きがないと、その後の重心移動に必要なhead controlが困難となってきます。
では、頸部の動きで必要な要素として何があるのか?
そしてどこを評価していけばいいのか?
今回はこちらを整理していきましょう。
Table of Contents
1 起き上がりに必要な頸部の動き
上記の通り、起き上がりなどの身体運動では動作に先行して頸部の動きが生じます。
頸部が屈曲することで腹筋の筋緊張や四肢の姿勢筋緊張が高まることができ、これにより屈曲パターンでの起き上がりが可能となってきます。
(参考:バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践)
つまり、起き上がりで最初にみないといけないポイントが
・頸部の屈曲と回旋
であると考えられます。
2 頸部の運動学
頸椎が屈曲・回旋する大切さは確認できました。
ではこの屈曲・回旋は頸椎のどこで生じているのでしょうか?
(引用:筋骨格系のキネシオロジー)
こちらをみていただくと、
回旋:環軸関節
屈曲:C2~C7までの総合的な動き
がメインで動いていることがわかります。
3 評価するべきポイント
回旋要素として必要なのがC1周囲の滑走性が重要です。
こちらに関してはC1を触診した上で動きを確認してみましょう。
屈曲にはC2〜7の椎間関節が動くことが大切です。
そのため、椎間関節周囲の組織が滑走しているのか?を
・ROM
・触診
で確認していきましょう。
4 まとめ
起き上がりにてhead controlを屈曲・回旋にて実施することで、その後の体幹・四肢の動きがスムーズになってきます。
そのためには
回旋:環軸関節
屈曲:C2~C7までの総合的な動き
をしっかりと評価していけるとことが大切になります。
ぜひ、臨床で意識していきましょう。
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
作業療法士 加藤淳
■起き上がりの動作分析に必要な2つのポイント
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