いつからスクワット10回✖️3セット?〜再評価を忘れていませんか?〜

療法士が提供する運動療法の中で
最もポピュラーな筋力トレーニング。

 

疾患問わず、OKC、CKC、PNF等方法も
目的に合わせてさまざまです。

 

筋力トレーニングの負荷設定として基本は
10RM(10回行うのが限界の負荷)×セット数
と学生の頃に学びました。

 

そして、今でもそれをベースにメニューを
組んでいるはずです。

 

これ自体は全く問題ありません。
王道ですし、私も導入としては
10RM×セット数を活用します。

 

問題はこの先にあります。

 

いつ、回数もしくは負荷量を上げるのか?です。

 

というより、そもそも回数、負荷量を
ちゃんと増やしていますか?というところ。

 

患者さんのリハビリの中で見かける10回×3セット。
ずーっと10回×3セットのままではないでしょうか?

 

何が目的で筋トレを処方し、最終的に何回
何セットを到達目標とするのか?

 

今、何回、何セットできていて、次のステップに
いつ移るのか?

 

計画的に再評価して設定しているでしょうか?

 

そして、いつどれくらいの回数と負荷量に変更した
らいいでしょうか?と聞かれたら、

 

答えは「定期的に再評価してください」の一言です。

 

期間としては2週間おきぐらいがベターでしょう。
(1ヶ月に1回はできれば再評価したい)

 

今行っている筋トレの回数、負荷量で動作の代償を
ぜず実施できている&余力を残しているなら、
回数や負荷を上げる必要があります。

 

過負荷の法則がある以上、筋力トレーニングと称すなら、
患者さんに負担になりすぎない程度の「過負荷」の状態
を作らなければ、筋力トレーニングの意味がありません。

 

10回×3セットは最初の基準を決めるための
簡便な設定です。

 

この負荷と回数で、厳しいのか?余力を残しているのか?
を評価して、負荷量を決めるのが大きな目的です。

 

筋力トレーニングに限りませんが必ず再評価をして、
内容の変更をしてくださいね。

 

本日は最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

国際統合リハビリテーション協会
理学療法士 中嶋 光秀

 

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