統合失調症の方が見ている世界とは?

常識がない人、間主観的世界

前回は、統合失調症の方に行うリハビリの最適解について紹介しました。
今回はその中でも、常識的な行動を取れない方についてのお話。
共通した「常識」や、自分と他人との境界線が曖昧になっている理由について紹介します。

 

本当に常識がない人なの?間主観的世界の障害とは?

■目次

00:00 前説
01:34 脳のどの部分に障害が起きているのか
02:16 間主観性とデータベースについて
04:00 常識とは
05:47 ルールが伝わらない理由
07:43 判断と行動パターン
09:19 まとめると
12:32 リハ介入はどうするか
17:42 今すぐ行うこと
18:40 後説

動画の概要

    • 脳の情報処理に弱みを持っている。
    • 間主観的世界の形成に障害がある。
    • 間主観的世界とは、他人と常識を共有している世界のこと。
    • 相手と自分の存在を認め合っているなかで生きていること。
    • データベースの形成が不十分である。
    • データベースより生み出される物が常識である。
    • 周囲の他人との間で培われるルールである。
    • ルールとは秩序立った知識の集合体である。
    • ただし、系統立てて学んだ実感がない為、他人に説明が難しい。
    • 常識は、情報処理を自動で行うため速度を上げることができる。
    • 判断や行動のパターン化をして適応力を上げている。
    • 統合失調症の方は、情報処理、自我形成、常識を学ぶ機会の少なさがある。
    • リハ介入するなら、脳の調整と再学習に期待。
    • 作業療法が有効。
    • 身体アプローチでは心地よいタッチで行う介入が良い。
    • 行動パターンの学習をSSTなどで行う。

今回は以上です。
動画でも概要だけでもチェックいただければ、統合失調症の方にリハビリを組み立てるヒントになるかと思います。
参考にしてくださいね。

IAIR認定講師 作業療法士 齋藤 信

 

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