関節可動域のエンドフィール(end feel)を触り分ける方法。

エンドフィール(end feel)ってどうやったら、感じられますか?

リハビリの現場において、
問題点第一位はROM制限かもしれません。

 

もちろん、可動域が動作や生活の支障になっていることは往々にしてあります。

 

 

なので、その問題を断ち切るために、
関節可動域制限の原因を探っていきます。
それを知るために、end feelをしっかりと感じることが求められます。

 

 

その為、わたしたちは2つの評価を行っています。

 

 

その2つの評価とは、

量的な評価質的な評価です。

 

 

この2つの評価の違いってなに??

 

 

量的な評価というのは、おなじみの”関節可動域の角度”ですね。

 

「何度(何°)動いているか」

 

 

関節可動域には、正常関節可動域というのがありましたね。
養成校では、評価学の時間にまず初めの段階で覚えたんじゃないでしょうか。

 

 

その正常可動域に対して、
現状、どのくらいの可動域があるのかを、
ゴニオメーターを用いて測定する。
(今は、スマホアプリで写真を取ると、可動域を出してくれるものもあるようです。)

 

これは、リハビリの前後評価などを確認する上においても大事になります。
クライアントとの共通の認識事項ともなります。

 

 

そして、もう一つの質の評価というのが、
いわゆる”エンドフィール”です。

 

日本語に直訳すると「最終(域)の感覚」となるでしょうか。

 

エンドフィールの種類に関しては、
こちらでもお伝えさせていただきました。

ROMの「エンドフィール(End feel)」をリハビリに活かす方法。

 

主に3つですね。

 

1、骨性(関節運動の最終域で、骨と骨がカチッと抵抗感を感じる。)

2、関節包性(関節内で、靭帯や関節包(深部)がじんわりと引き伸ばされる抵抗感を感じる。)

3、軟部組織性(関節周囲の筋や軟部組織の表層の抵抗感を感じる)

 

というもの。

 

 

これを主観的にはなりますが、噛み砕いていうと
以下の5つの感じ方にまとまってくるかなと思います。

 

 

・どこで、抵抗感がでてくるか

・抵抗感の始まりは、表層か深層か

・関節に近いところか、遠いところか

・つまる感じ(挟まる感じ)、伸びない感じがするのか

・動かされる時の全身への影響はどうか

 

 

 

実際の臨床では、
上記のことを意識して、エンドフィールの評価を行うことで、
原因となる箇所にある程度の目星が付けられるようになってきます。

 

 

end feelを感じるには経験しかないの??

 

これを答えから言うと、80%はイエスですね。

 

 

上記の様な感覚があることを見越して多くの患者さんに触れることで、
データベースが蓄積されてきて、以前の方との比較もできるようになってきます。

 

あとの20%は、自分が感じた直感を信じてください。
(これ結構大事です。でも、傲慢になっちゃいけません。)

 

自分の身体は、リラックスしている状態であることが、
相手の身体の変化を感じるための必須条件です。

 

 

最後に、
上記にあげた5つのエンドフィールを感じるシンプルな方法を一つお伝えします。

 

 

最終可動域で、
指1本での抵抗感を感じてみてください。

肩関節でも股関節でも、
屈曲伸展でも、回旋の動きでも。

 

最終可動域もしくは抵抗感が出始まったところ当たりから、
自分の利き手の人差し指で、もうひと押ししてみると、
そのエンドフィールの再現性も出しやすくなります。

 

是非、臨床で試してみてくださいね。

 

 

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