前回は、肩関節周囲炎のリハビリを進めていく上で、
胸鎖関節の動きと、その評価法について整理していきました。
まだ確認されていない場合はこちらから
肩関節周囲炎の評価ポイント③
本日は、その続きとして
肩鎖関節の動きと評価法について整理していきましょう。
1 肩鎖関節の構成
鎖骨肩峰端と肩峰の関節面との間で関節を形成します。
さらに、肩鎖関節にも関節円板が存在し、関節の適合性を高めています。
肩甲骨運動の支点としても動いています。
(引用:筋骨格系のキネシオロジーより)
2 関節の動き
上記でも記載した通り、
肩鎖関節は肩甲骨運動の視点となります。
では、肩甲骨が動く時に、
肩鎖関節はどのように動いているのか?を確認していきましょう。
(引用:カパンディ関節の生理学より)
肩甲骨が内側に動くと、鎖骨と肩甲骨の間でなす角度は外に開くように動きます。
肩甲骨が外側に動けば、鎖骨と肩甲骨の間でなす角度はは閉じるように動きます。
このように肩甲胸郭関節が動くためには、
肩鎖関節がスムーズにうごくことが条件としてあります。
3 評価方法
肩鎖関節の評価をするには、
「Horizontal arc test」が臨床上使いやすいと思います。
私の場合、さらに関節にストレスを加えるために、
触診した状態で動きを出していき、その際に痛みの有無を確認する
① 肩鎖関節を触診する
② 肩関節を水平内転していく
③ 肩鎖関節に疼痛が生じれば陽性
4 まとめ
いかがだったでしょう?
肩甲骨の動きを評価するためには、
肩鎖関節の動きをチェックしておく必要があります。
ぜひ、臨床で様々な人の肩鎖関節の動きを感じてみてください。
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
作業療法士 加藤淳
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