療法士が提供する運動療法の中で
最もポピュラーな筋力トレーニング。
疾患問わず、OKC、CKC、PNF等方法も
目的に合わせてさまざまです。
筋力トレーニングの負荷設定として基本は
10RM(10回行うのが限界の負荷)×セット数
と学生の頃に学びました。
そして、今でもそれをベースにメニューを
組んでいるはずです。
これ自体は全く問題ありません。
王道ですし、私も導入としては
10RM×セット数を活用します。
問題はこの先にあります。
いつ、回数もしくは負荷量を上げるのか?です。
というより、そもそも回数、負荷量を
ちゃんと増やしていますか?というところ。
患者さんのリハビリの中で見かける10回×3セット。
ずーっと10回×3セットのままではないでしょうか?
何が目的で筋トレを処方し、最終的に何回
何セットを到達目標とするのか?
今、何回、何セットできていて、次のステップに
いつ移るのか?
計画的に再評価して設定しているでしょうか?
そして、いつどれくらいの回数と負荷量に変更した
らいいでしょうか?と聞かれたら、
答えは「定期的に再評価してください」の一言です。
期間としては2週間おきぐらいがベターでしょう。
(1ヶ月に1回はできれば再評価したい)
今行っている筋トレの回数、負荷量で動作の代償を
ぜず実施できている&余力を残しているなら、
回数や負荷を上げる必要があります。
過負荷の法則がある以上、筋力トレーニングと称すなら、
患者さんに負担になりすぎない程度の「過負荷」の状態
を作らなければ、筋力トレーニングの意味がありません。
10回×3セットは最初の基準を決めるための
簡便な設定です。
この負荷と回数で、厳しいのか?余力を残しているのか?
を評価して、負荷量を決めるのが大きな目的です。
筋力トレーニングに限りませんが必ず再評価をして、
内容の変更をしてくださいね。
本日は最後まで読んでいただきありがとうございました。
国際統合リハビリテーション協会
理学療法士 中嶋 光秀