前回から嚥下に対してPT・OTが介入できる部分をお伝えしております。
臨床でそれを意識していただくと、
・STさんとの連携
・誤嚥性肺炎の予防
などが図れます。
食事を楽しみにしている患者さん・利用者さんは非常に多くいます。
その方々のQOLを下げないためにも
PT・OTも嚥下に視点を置いてみましょう。
前回の内容はこちらからチェックできます。
今回は、嚥下時によく見る喉頭はどのような動きをしているのか?
を確認していきましょう。
1 喉頭挙上することで
STさんが食事を評価する際、喉に手を当てて評価をしているのをみたことはありますか?
あれは誤嚥を防ぐために必要な喉頭の動きを評価しています。
では喉頭が動くことで誤嚥予防にどのような働きがあるのでしょう?
喉頭には喉頭蓋があります。
(引用:解剖学アトラス プロメテウスより)
喉頭挙上することで喉頭蓋が、
覆いかぶさるように気道の通り道である喉頭口を塞ぎます。
これにより誤嚥を予防しています。
つまり、喉頭挙上がスムーズに動いているか?
を評価することが誤嚥を予防するために必要となります。
2 喉頭挙上に必要な要素は?
では、喉頭挙上にはどのような筋が関係しているのでしょう?
ここでポイントとなるのが、舌骨筋群です。
この舌骨筋群は以下のように働き、喉頭を挙上させます。
舌骨上筋群が収縮
↓
舌骨が上方へ移動
↓
舌骨下筋群が伸長
↓
舌骨下筋群が反射的に収縮
↓
喉頭挙上
喉頭挙上をするためには、
舌骨が安定して上方へ移動することが
ポイントとなります。
3 舌骨の上方移動のポイント
舌骨が安定して上方へ移動するためには
・舌骨の可動性
・舌骨上筋群の筋力
を評価・介入していくことが必要です。
そのためには
・舌骨を触診し、動きを確認する
・頭部屈曲(主動作筋が舌骨上筋群)のMMTを測定する
ことが大切です。
4 まとめ
いかがだったでしょう?
舌骨を動かすためには頸部の動きが大切になっています。
つまり、頸部の筋力訓練をすることが誤嚥性肺炎を要望するための手段ともなります。
こちらはPT・OTでも介入することが可能です。
ぜひ臨床で意識していただき、嚥下のチームアプローチへつなげていきましょう。
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
作業療法士 加藤淳
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