一般社団法人国際統合リハビリテーション協会(本部:東京都渋谷区恵比寿1-15-9 シルク恵比寿 会長:比嘉菜津美 以下、IAIR)は、2020年9月より整形外科医の習田武史医師を顧問医師に迎えましたことをお知らせいたします。
■習田武史医師顧問就任の経緯
IAIRはこれまで「ひとを見る」という視点を大切にし、医学的知識だけではなくひとの背景をも見ることで、医学的側面のみで医療を実施するのではなく、個別的な要因の中で共に最適解を模索する、という「統合リハビリーテーション」を提唱してきました。それは「触れる」というハンズオン領域のみならず、「触れる以外のあらゆること」であるハンズオフ領域でも非常に重要な考え方と捉えています。そして、ハンズオンにもハンズオフにも、より「科学」の視点を取り入れたいと考えました。「ひとを見る視点」に科学をもってさらなる模索をする。まさに理念の一つである「学問の探究」をさらに加速したい、という想いがありました。
整形外科医師である習田先生は、慢性疼痛科学の第一人者であり、慢性疼痛はまさに生物心理社会モデルが求められるフィールドです。私達IAIRの考えにより科学を。その想いで習田先生にお願いを致しまして、顧問として就任という形で迎えることができました。
■習田武史医師プロフィール
慢性疼痛に関する臨床と学術に取り組む慢性疼痛領域の第一人者。企業の健康経営サポートの監修や医師向けの研修会を年に50回程度行い、また製薬会社の慢性疼痛と運動の重要性を訴える資材の協力を多数行うなど、慢性疼痛科学の周知を精力的に行っている。
【学歴・職歴】
平成13年 防衛医科大学校 卒業
平成13年 防衛医科大学校付属病院
平成15年 自衛隊阪神病院 整形外科 医員
平成17年 第六次イラク復興支援群 人道復興支援活動 支援群医官
平成22年 ハイチ国際緊急医療援助隊(JDR)派遣医官
平成25年 自衛隊阪神病院 リハビリテーション科部長
平成25年 自衛隊阪神病院 整形外科部長兼リハビリテーション科部長兼務
平成26年 寝屋川ひかり病院 整形外科 部長
平成29年5月 寝屋川ひかり病院 副院長
令和2年4月 一般財団法人神戸マリナーズ厚生会ポートアイランド病院 副院長
【資格等】
- 日本整形外科学会 認定専門医
- 日本リハビリテーション医学会認定医
- 日本整形外科学会 認定スポーツ医
- 日本スポーツ協会 公認スポーツドクター
- 日本整形外科学会 認定リウマチ医
- 日本整形外科学会 認定運動リハビリ医
- 日本骨粗鬆症学会
- 日本骨代謝学会
■習田武史医師との連携領域
- 慢性疼痛領域をリハビリテーション業界にさらに深めた形で教育できるコンテンツ開発
- リハビリテーション専門職向けへの疼痛科学の知見発信
- IAIRの提携する諸外国での疼痛、スポーツ医科学、運動療法教育講演
- TGA(組織滑走法®)の客観的基礎・臨床研究
- 多職種向け研修会の共同開催サポート
- 健康経営サポート
■習田武史先生より就任ご挨拶
どうして「現代において」慢性疼痛患者さんが増加の一途を辿っているのか?
私は各医療分野の進歩に伴う弊害としての個別化・分散化が原因と考えています。そしてその結果、最も不利益を被られているのが患者さんであることが明白である中、我々に求められているのは、知識・技術に裏打ちされた全人的な見地から各領域が統合する事ではないでしょうか?体を動かすことで、動かし続けることで得られる喜びをいつまでも享受して頂くために、会員一丸となって健康寿命の延伸につながる活動に取り組んでいきましょう。
また、リハビリテーションを主とした医学や栄養学といった医科学領域の従事者のみに閉ざされることなく、社会学・心理学・倫理学・経済学分野といった他の専門的知見及び視野を頂きながら、俯瞰的な視野で輝かしい未来に向けた健康維持・増進活動のイニシアティブをIAIRが担っていければと考えております。各領域で御活躍の多くの方々や団体の積極的なご参加・ご協力を賜れましたら幸いです。