一般社団法人国際統合リハビリテーション協会(本社:東京都渋谷区恵比寿1-15-9 シルク恵比寿 会長:比嘉菜津美 以下、IAIR)は、尔羽(上海)健康科技有限公司(本社:中国上海市浦东新区南洋泾路555号陆家嘴金融街区3号楼1801室 CEO:赵宛秋 以下、Phoefly)と2020年12月1日に戦略的協力協定を締結いたしました。

この締結により、IAIRの持つ日本で培った医学・特にリハビリテーションの視点を、中国Phoefly社のもつ教育システムに乗せて中国にて受講可能にしていきます。

IAIRとPhoeflyは、今後中国全土で日本の高度な医学臨床教育が受講できる仕組みを構築していきます。

【背景】

中国では、リハビリテーションを必要としている人は、主に「術後人口」「高齢者」「慢性疾患者」「障害者」の4つのグループに分かれており、各機関の推計によると、リハビリテーション市場は2018年には約1億7000万人に達し、2022年には2億3700万人に達すると予測されています。

脳血管疾患の場合、積極的なリハビリテーションを行うことで、90%の患者が歩行ができるようになり、30%の患者が仕事復帰できるようになります。しかしリハビリテーションがなければ、わずか5%しか回復しないと言われています。

中国のリハビリテーションシステムは、10年前までは公立の総合病院や専門病院での急性期・回復期リハビリテーションが主流で、慢性期リハビリテーションはまだ盛んではありませんでした。

【 提携内容と今後の取り組み 】

そこで、日本のリハビリテーション臨床教育機関で最も規模の大きいIAIRの教育システムを中国で導入し、「脳卒中患者の退院後の生活リハビリテーション」の教育カリキュラムを開発していきます。

Phoeflyの特徴である「Dual Teaching」システムにより体系的な教育を受けた後は、脳卒中による身体機能の変化を理解し、プログラムに沿ったリハビリテーションに基づいたADL介助ができるようになり、患者のQOLを向上させることができるようになっていきます。

その後さらなる専門的教育プログラムも受講が可能となり、中国トップレベルの脳卒中教育が全土で受講できるようになっていきます。

今後IAIRは脳卒中のみならず、様々な臨床教育プログラムをPhoeflyと共同で作成し、中国におけるリハビリテーションの知識技術の向上に寄与していきます。

【会社概要】

会社名:尔羽(上海)健康科技有限公司、Phoefly
所在地:中国上海市浦东新区南洋泾路555号陆家嘴金融街区3号楼1801室
CEO:赵宛秋

2017年に上海で設立されたPhoeflyは、中高年の健康とケアに有効な方法を開発・普及することで、中国全土に迫る高齢社会に寄与する企業です。

【事業内容】

  • 尔羽启心:介護関連教育コンテンツの開発、人材育成
  • 尔羽コンサル:健康、介護、リハ関連プロジェクトの戦略コンサルティングや、国際提携・交流活動などの企画と実施