[シドニーオリンピック競歩日本代表で『Walking Life』講師でもある栁澤哲先生が独占インタビュー](2/2)
今回は一般社団法人国際統合リハビリテーション協会代表理事の森本義朗会長と共に、医学博士、内科医、神経内科専門医、抗加齢医学専門医でもあり、株式会社マインドフルヘルスの代表取締役としてもご活躍されている山下あきこ医師に、マインドフルネスの効果やウォーキング×マインドフルネスのメリットについて独占インタビューしました。
前回配信[vol.1]の記事はこちら
健康づくり<病気を治す が現状
栁澤先生)
なぜ、これまでの医学界では増え続ける国民の医療費負担など、さまざまな問題を抱えていたのにも関わらず、健康づくりに目を向けていなかったのでしょうか?
山下医師)
そもそも「健康はつくれるのか?」という研究自体をやってこなかったのではないでしょうか。
大学の医学部でも健康づくりの講座はなく、“病気”についてばかり勉強していました。そのため、メンテナンスに対する知識は医者にありません。栄養のことを聞かれれば言葉につまってしまい、その場で調べたり、栄養士さんに任せてしている状況です。
医者はヒーローに憧れてしまう!?
栁澤先生)医者は職域として、『健康』はシャットアウトしていたということですか?
山下医師)
『健康』と『医学』はダイレクトリンクしていて、同じ方向を向いているイメージがありますが、実は健康増進について学ぶ医師は少数派なんですよ。
医学部卒業するときに何科になるか、と考えた時に、悪くなったところを手術して治して、「先生治った!ありがとう」みたいな立場は、ヒーロー的な喜びがあるんですよね。ついつい医者はそこに向かっていってしまっているのかなって気もします。
「気づき」は健康への第一歩
栁澤先生)
[ウォーキング⇒体の健康]、[マインドフルネス⇒心の健康]と、うまく掛け合わせていけば肉体的にも精神的にも健康に寄与するとこだと思いますが、具体的な“つながり”はどのように考えていますか?
山下医師)
歩くことは日常的なこと。そこに入り込むことで毎日が健康習慣になっていき、運動の時間を作りなさい、ということではなく、普段の生活のなかでどう歩けばいい?というのはすごく大きなことだと思います。
そこをマインドフルに気づきながら歩くところが、マインドフルネスとウォーキングですごくリンクしているとこだと思っています。
どこがどういう風に動くんだって気づきながら歩く、それだけで、自分はこんな姿勢で歩いているんだな、と気がついて正す。スピードがこうだな、足の動きこうだな、とか。
ひとつひとつに気づけるようになれば健康習慣がぐっと変わってくるのではないかと思っています。
ウォーキング×マインドフルネスで健康習慣をつくりましょう!
栁澤先生)
以前に山登りしながら行った、山下医師主催のウォーキング×マインドフルネスのイベントをやってみてどう思いましたか?
また、今後多くの方の健康を一緒にサポートしていく中でウォーキング療法士に期待することや要望などありますか?
山下医師)
前回のマインドフルネスのイベントで歩く瞑想をするときは歩き方に対して「ここに気づいてみましょう」くらいしか言えませんでしたが、ウォーキング療法士の方と一緒に行えばもう少し具体的な指導ができるかなと思いました。
栁澤先生)
以前に山登りしながら行った、山下医師主催のウォーキング×マインドフルネスのイベントをやってみてどう思いましたか?
また、今後多くの方の健康を一緒にサポートしていく中でウォーキング療法士に期待することや要望などありますか?
山下医師)
前回のマインドフルネスのイベントで歩く瞑想をするときは歩き方に対して「ここに気づいてみましょう」くらいしか言えませんでしたが、ウォーキング療法士の方と一緒に行えばもう少し具体的な指導ができるかなと思いました。
【プロフィール】
山下 あきこ医師
(株式会社マインドフルヘルス 代表取締役)
1974年佐賀県生まれ。医学博士、神経内科・内科医師。診療や研究を行う中で、高齢になっても自分らしく生きるための方法を模索し続けてきた。2016年に健康習慣を身につけるサービスを提供したいと考え、株式会社マインドフルヘルスを設立。主に健康や自己実現に関するセミナーや研修を企業や一般向けに行い、行動変容を促すスキルと正しい知識を提供している。マインドフルネスVRを楽しめるスマートフォンアプリの開発・配信も手がける。