作業療法でいう「場」とは何か?:作業療法エピソード

作業療法

OTの皆さんなら、このエピソードを読んだことがあるのではないでしょうか?

* * *

病室の片隅に忘れられるように
取り残されてしまう

退院しても一人暮らしに疲れて
すぐに再入院してくる

そんな人たち働きかけとして始められた
街の中の小さな畑

その小さな畑は隣近所の畑と同じ
一つの畑ではあるが
その小さな畑を利用する人たちにとっては
隣近所の畑とは全く違う意味を持ってくる

そこに来れば
自分を受け入れてくれる仲間がいる

自分が当てにされ
役割がある

人と同じことをしなくてもよい
できなくて良い

自分の状態や目的に応じて参加でき

好奇や差別、排除、何かを強いるまなざしのない
お茶と四方山話と少しばかりの仕事

緑と土の香りのする小さな畑

一人暮らしの統合失調症の老人や
居場所のないものが集まるようになり

いつのまにか
ともすると忘れられるように
取り残されてしまいがちな人たちの
拠り所となった

そうして小さな畑という
一つの場所は誰を拒むこともなく

触れ合いながらも
侵襲しない場(トポス)になった

* * *

これは、OT山根寛先生が
1994年のジャーナルで紹介してくれたエピソード。

初めて読んだ時、感動して涙が出た。
僕もまた、こんな場を作りたくて活動してます。

あなたの「こんなOTエピソードが好き」と言うものがありましたら、ぜひ教えてほしいです^^


作業療法士 齋藤信

 

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