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役割

えっ!〇○を持つことが腰痛改善の秘訣!?No171

▼ 「では、しばらく仕事を休んでゆっくりして下さい」   「あまり無理はせず、誰かに任せて大事にしてください」   「悪くなるといけないので、安静にしてください」 ▲ などのアドバイスを受けたことがある、 という方にお会いしたことはありますか? ・ ・ 風邪を引いたり、体調を崩して 受診をしたときに聞くかもしれませんね。 ・ ・ 腰痛で考えてみると… どう思いますか? ・ ・ このアドバイスは、 有効でしょうか? ・ ・ 当然、その方の痛みの程度や 身体状況によるとは思いますが。 このようなアドバイスを受けて、 ご家族がいつも本人がやっていることを 代わりしてくれる場合には、 本人の ======== ・活動性や ・社会的「役割」に ======== ある一定期間変化が起こります。 今回は、 ひととしての「役割」についての 大変興味深い研究から 急性腰痛の対応について 確認していきましょう。 ◇「役割」を持つことが身体に及ぼす不思議な影響とは では、早速「役割」の研究を紹介していきましょう! でも、紹介するのは、 なんと!「目覚まし時計」の「役割」の研究です。 ・ ・ 目覚まし時計と腰痛って変なつながりですよね。 ・ ・ その研究は、 東京大学物性研究所などで、 川田 薫 理学博士により 行われたものです。 【手順】は、シンプルです。 1.目覚まし時計を分解 2.全部品を合計した重さを計測 手順はこれだけ。 【結果】 ★分解後、1万分の1、重さが減った ・ ・ とのこと。 分解しだけで、 重さが減った! って、意味わかります? 不思議ですよね。 実は、 同様のことをラットの研究でも 同じ結果が出たそうです。 ◇役割がなくなると重さが減る理由 では、 なぜ、役割がなくなると重さが減るのでしょうか? 川田先生によると 目覚まし時計で説明すると、 「目覚めたいときに、ちゃんと起きられるように」という 思いを込めて作られていて、分解してしまうと この「役割」が消えてしまい、 その「思い」の分の重さが、 1万分の1となるようです。 ・ ・ 川田博士は次のようにいっています。 「なぜそうなるのかというと、これは人間の思いのエネルギーですよね。 『これがあるとみんな便利になってくれる。みんな喜んでくれるな』 なんて思って作る。その思いの分だけ、重さが重いんだろうと思います。」 ・ ・ 思いにもエネルギーがある! ・ ・ なるほど~~ ・ ・ パンを焼くときも、 みんなに美味しく食べてほしい と思って作ったパンと あ~面倒!なんで俺が作るの! という思いで作ったパンでは、 確実に味が変わる。 ということも聞いたことがあります。 ◇腰痛改善の秘訣は、役割と持つこと   では、 このことを腰痛治療で考えてみましょう。 「ぎっくり腰」の治療で、 医療従事者から ▼ 「では、しばらく仕事を休んでゆっくりして下さい」 「今はあまり無理はせず、誰かに任せて大事にしてください」 「悪くなるといけないので、安静にしてください」 ▲ というように、 1【活動より安静を指導された人】と、 ・ ・ 「今は、痛みがあって辛いかと思いますが、 できるようでしたら、いままでの活動を なるべく続けて下さい」 「安静にしたとしても、2日程度を目指しましょう」 というように 2【痛みの範囲内での活動を指導された人】を比べると ・ ・ 医療費も減ったという報告があります。 (オーストラリアのビクトリア州の マルチメディアキャンペーンでの報告) また、欧米のガイドラインでも 「安静」よりは、 「活動の維持」が推奨されています。 活動しているということは、仕事であれば、 「お客様に役立つ」という役割が加わり、 主婦であれば、 「家族の役に立つ」という役割が加わります。 <その人の中に、命のエネルギーが加わったことになります。> 聖路加国際病院の故日野原先生は、 病気が治りやすい人の特徴の一つとして 「人のために何かをする人」ということを おっしゃっていたようです。 ◇治癒のエネルギーを高める情報提供 以上のように、 人は、“役割(思い)を持った時に、命のエネルギーが入る” と考えられます。 以上のことを考えたら、 我々医療従事者が一言一言を 慎重に選択していくことの大切さを 改めて感じませんか? 復職を例にしたら、 1.痛みが完治したら復職しましょう! 2.できる範囲で早めに復職を目指しましょう! どっちの言葉が本人の 命のエレルギーが高まるか? われわれの「情報」一つで、 患者さんの“人生”が変わります。 是非、すべての人々の“ハッピー”のために。 参考文献:ひすいこたろ著 「あした死ぬかもよ?」ディスカバー・トゥエンティーワン **** 複合的腰痛アプローチ IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰 赤羽秀徳 **** 追伸1 ▼【~“ひと”を丁寧にみる~ILPT腰痛治療セミナー】 ・自分の言葉、態度が“腰痛を生み出している”と痛感しました。(PT8年目)   ・腰痛の考え方が180度変わりました。(OT2年目)   ・今回の内容は目から鱗で、感動ばかりでした。(PT4年目) などの感想をいただいております。 詳細・受付は、こちらから >>>https://iairjapan.jp/backpain 追伸2 時間や距離的な制約があり、ILPTセミナーに参加できない方は、 セミナー内容のポイント および 東大病院 特任教授の松平浩先生との特別対談を収録したILPT_DVD で学んでいただき、明日から臨床に活かしていただくこともできます。 ★IAIR会員の方はこちらから↓  ★IAIR非会員の方はこちらから↓ 追伸3 ILPTセミナー・コースの予習、復習となるとともに、 【温かなコミュニケーション】のコツなどもお届けしています。 【ILPT便り】の配信を希望される方は、 こちらをクリックすると簡単に登録できます。 >>>https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSrpbEvIRnM ******* 【IAIR各地のセミナー情報】 からだの症状に対して短時間で解決できる方法を 学ぶコースが各地で開催されています! お近くの会場をご確認ください。 https://iairjapan.jp/calendar...

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骨盤の歪み

“骨盤の歪み”と腰痛の関係。丁寧な説明を!No170

「骨盤が歪んでいるから腰痛になるです」   「骨盤の歪みを治すためにしばらく治療に通って下さい」 という説明を受けて、 長期間治療に通っていたけれど、 症状はあまり変わらなかった。。。 という患者さんに お会いすることが 時々あります。 2年ほど、毎週〇万円の治療を 続けていた方もいらっしゃいました。 その方は、私と4回お会いして 卒業となりました。 ・ ・ あなたは、いかがですか? 勤務している場所にもよるかと思いますが、 そのような訴えをされる患者さんに お会いすることはありますか? ・ ・ その患者さんは、 自分でできる対処法に積極的に 取り組んでいますか? ・ ・ 私の経験では、 そのような患者さんは、 受動的な治療が中心となり 自ら体を動かす対処法は、 あまりされていないケースが よく見受けられます。 ・ ・ ということで、 今回は、骨盤のゆがみと腰痛の関係、 その説明の仕方ついて、 改めて確認していきましょう。 長引く不必要な痛みを生まないために…。   ◇骨盤の歪みと腰痛の関係は?   まずは、 骨盤の歪みと腰痛の関係について 研究報告を一つ紹介します。 1999年に 「Spine」に掲載された報告です。 「発症後1年以内の腰痛患者と 健常者の骨盤の歪みを厳密に測定した結果、 どのような臨床的意義においても 骨盤の非対称性と腰痛は無関係」 という報告です。 (Levangie PK :The Association Between Static Pelvic Asymmetry and Low Back Pain.Spine 1999) この報告をみて どのような感想を持ちますか? ・ ・ いろんな観点で 議論ができると思いますが、 体の左右差という観点で シンプルにみてみると、 例えば、 ・顔 右と左の顔は ほとんど全ての人で 異なっています。 目の大きさ、 耳の形、 鼻の向き など ・内臓 心臓はやや左、 肝臓は右寄り 膵臓は左より などあげればきりは ありませんが、 左右差があります。 なので、 骨盤にも左右差があっても それが、〝直接”痛みの原因とは ならないことが多いでしょう。   ◇骨盤のゆがみをなくす方向で検証を   とはいっても臨床で、 骨盤の左右差をなくす方向に アプローチをすると、 身体運動が楽になったり、 症状が改善することはあると思います。 ============== 大切なのは、   丁寧に検証すること。 ============== PSIS ASIS を触診し、 骨盤のゆがみ(非対称性)がある場合 それを解消する方向に軽く誘導してみた結果 どのような変化が起きたのか? そのような検証作業をすることで、 歪みが今の腰痛と関連があるか 解ってきます。 しかし、、、 人間のからだは、機械ではありません。 例えが、骨盤の歪みを改善するように 徒手的に介入したとしても 触っているのは皮膚ですし、 触るということは、 セラピスト側の温度も伝わるでしょう。 その圧力によって、快や不快の 感覚にもなるでしょう。 それらの要素が複合して、 相手のからだに、「情報」 として取り込まれ 相手の結果が生まれてきます。 ・歪みをとる刺激     ↓    結果 ではなく、 ・歪みをとる刺激(情報)     ↓    様々な生体反応     ↓     結果   となっていくでしょう。 ここの様々な生体反応を 謙虚に探っていく姿勢が プロに求められるところ だと思います。   ◇腰痛を慢性化させる説明   「骨盤が歪んでいるから腰痛がでる」 という説明を強調しすぎると きっと、その説明を受けた患者さんは、 「骨盤の歪み」という文字をみただけで、 自分の腰痛を思い出してしまうでしょう。 ・痛みや硬さは 意識するほど増強していきます。 度々お伝えしていますが、 <我々医療従事者の説明>が 腰痛を作りだしていることも 少なくありません。 ★★だから、腰痛になる という説明は、 相手が、不安・恐怖を感じないように 慎重にしていきたいですね。 不必要な腰痛を生まないために。   ◇スイング動作と骨盤の歪み   突然話は変わりますが、 理学療法士の養成校時代に 当時の教員が、骨盤の歪みの 研究をされていたことを思い出しました。 内容は、 ゴルフのスイング動作が骨盤の歪みに 及ぼす影響でした。 学生に声がかかり、 ゴルフのスイングを 100回ほど行った前後で、 ASISとPSISの高さを計測し、 骨盤の歪みを判定しておりました。 当時は、あまり興味がなかったので、 結果を聞きませんでしたが、 今、その研究の被験者をしたとしたら どの程度、骨盤に歪みが出るのか、 そして、その結果、 身体全体にそのような変化が生じたのか 非常に気になるところですね。   ◇丁寧な説明を!   骨盤の非対称性 骨盤の歪み は、 腰痛を一切感じたことがない方、 腰痛で困ったことがない方 にも 普通にみられるものです。 骨盤の非対称性 骨盤の歪み が、今の腰痛などの症状に関連が あるか、無いかは、 一人ひとり 丁寧に検証して、 相手に 不安・恐怖を与えないように お伝えしていきたいですね。 特に、 ・相手に安心していただくことは、 脳の下降性疼痛抑制系の機能から考えても、 一番のくすりですので。 是非。 すべての人々の“ハッピー”のために。 **** 複合的腰痛アプローチ IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰 赤羽秀徳 **** 追伸1 ▼【~“ひと”を丁寧にみる~ILPT腰痛治療セミナー】 ・「今までしてこなかった運動や、考え方で患者さんに接していきたいと思いました!」   理学療法士 6年目 Oさん   ・「腰痛がなくなりました。ありがとうございます」   理学療法士 2年目 小山さん    (セミナーでの治療デモにご協力いただきました)   ・「領域が広い内容の話、先進的な話で良かったです」   理学療法士 11年目 Uさん   ・「腰痛に限らず、患者様との関わり方が学べました」   作業療法士 12年目 Kさん などの感想をいただいております。 詳細・受付は、こちらから >>>https://iairjapan.jp/backpain 追伸2 時間や距離的な制約があり、ILPTセミナーに参加できない方は、 セミナー内容のポイント および 東大病院 特任教授の松平浩先生との特別対談を収録したILPT_DVD で学んでいただき、明日から臨床に活かしていただくこともできます。 ★IAIR会員の方はこちらから↓ https://iairjapan.jp/product/ilpt_dvd   ★IAIR非会員の方はこちらから↓ https://www.amazon.co.jp/dp/B07GDPJX65   追伸3   ILPTセミナー・コースの予習、復習となるとともに、 【温かなコミュニケーション】のコツなどもお届けしています。 【ILPT便り】の配信を希望される方は、 こちらをクリックすると簡単に登録できます。 >>>https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSrpbEvIRnM 【IAIR各地のセミナー情報】 からだの症状に対して短時間で解決できる方法を 学ぶコースが各地で開催されています! お近くの会場をご確認ください。 https://iairjapan.jp/calendar...

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足を組む

足を組む と腰痛になる?ならない?No169

「腰痛になるから足を組まないほうがいい」 ということを聞いたことはありませんか? ・ ・ 実際に、書籍などでも 書かれているのをみたこともありますし そのような話を聞いたこともあります。 果たして 足を組むと、腰痛になるのでしょうか? 足を組む習慣のある人は、腰痛になっているのか? 逆に 腰痛になっている方は、足を組んでいるのか? ・ ・ ◇腰痛の方が 足を組む ことの答えを探る   私が臨床で一番注意していることは、 足を組んでいるから     ↓    腰痛になる という解説をしないようにしています。 足を組んでいることが ・悪 とか ・善 とかではなく、 その結果、何が起こっているのか? その人の体や心の変化や影響を 丁寧に確認した上で、 ご本人の ・今の状態 ・価値観 ・要望 など と合わせて、 答えを一緒に探っていきます。 「腰に良くないので、足を組むのは止めましょう!」 という”アドバイス” これは、 一方的な価値観の押しつけに なってしまいますね。 まだ、信頼関係が得られていない場合、 その言葉のタイミングによっては、 お互いの心の距離は離れてしまう ことが多いでしょう。 ~私生活でもご注意を~ ◇足を組む 影響を確認してみました。 なぜ、足を組むのか。。 実際に確認してみたくなりましたので、 ILPTアドバンスコースの参加者に ご協力いただき確認してみました。 確認した事は、 1.習慣と腰痛の関係   2.足を組みやすい側   3.左右の坐骨での支えやすさ差 ・ ・ 身体状態の評価として   1.自動SLR(背臥位で片脚を20cmあげたときの自覚的な重さ)   2.ハムストリングスの柔軟性    他動SLRにて評価   3.腹臥位での自動股関節伸展 以上の項目。 対象者は、7名。 足を組んで5分座位で過ごしてもらった前後を評価しました。 評価は、私が全員担当しました。 ◇足を組んで過ごしてわかったこと。 その結果 1.習慣と腰痛の関係 足を組む習慣のある方は、3名でしたが、 腰痛がある方は、いませんでした。 2.足を組みやすい側 7名全員が右下肢が上を好みました。 3.左右の坐骨での支えやすさ差 7名全員、左坐骨の方が、 右坐骨より体重を支持しやすい ことがわかりました。 (*左優位の件は、また、いずれ…) そして、 身体評価としては、 1.自動SLR(背臥位で片脚を20cmあげたときの自覚的な重さ) 2.ハムストリングスの柔軟性 他動SLRにて評価 3.腹臥位での自動股関節伸展 の項目を評価しましたが、 細かい結果は、載せません。 ・より、望ましい方向に変化した方。 ・望ましくない方向に変化した方 ・ほぼ変化がなかった方 とばらつきました。 かってな予想としては、 特に、ASLRが自覚的に重くなるのかと 思っていましたが。。。 今回は、 時間が5分でしたので、 30分など、時間が長くなると 身体への影響も大きくなることは 予想されます。   ◇大切なことは“振り返る”こと 改めて、 あることをした後の 身体の変化を感じて 振り返ることが大切ですね。 ・感じる    ・振り返る ・・ 何が、腰に良い 何が、腰に悪い ・・ のでは、なく そのことは、 <自分にどんな影響があるのか>を 気づける こころ、体 が理想でしょう。 自分で 快(楽) 不快 を気づければ そのあとの、行動は、 自ずと変容するでしょう。 子どもが宿題をやるかやらないかも 同じことだと思いませんか? 腰痛という体からのメッセージを 人生に活かしていきたいですね。 そう考えると、 「腰痛になる」という表現ではなく、 「腰痛を感じる」という表現の方が いいのかなとも思いますね。 腰痛は、 単に解消させるのではなく、 腰痛改善法のプロセスから学べることは たくさんあります。 ・結果とともに ・プロセス も重視していきたいですね。 そんな情報もたくさんお伝えしています↓ https://iairjapan.jp/backpain すべての人々の“ハッピー”のために。   **** 複合的腰痛アプローチ IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰 赤羽秀徳 **** 追伸1 ▼【~“ひと”を丁寧にみる~ILPT腰痛治療セミナー】 「今までの常識がくつがえされました!」    「即効性に驚きました!!」    「今回の内容は目から鱗で感動ばかりでした」 などの感想をいただいております。 詳細・受付は、こちらから >>>https://iairjapan.jp/backpain   追伸2 時間や距離的な制約があり、ILPTセミナーに参加できない方は、 セミナー内容のポイント および 東大病院 特任教授の松平浩先生との特別対談を収録したILPT_DVD で学んでいただき、明日から臨床に活かしていただくこともできます。 ★IAIR会員の方はこちらから↓ https://iairjapan.jp/product/ilpt_dvd   ★IAIR非会員の方はこちらから↓ https://www.amazon.co.jp/dp/B07GDPJX65   追伸3   ILPTセミナー・コースの予習、復習となるとともに、 【温かなコミュニケーション】のコツなどもお届けしています。 【ILPT便り】の配信を希望される方は、 こちらをクリックすると簡単に登録できます。 >>>https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSrpbEvIRnM 【IAIR各地のセミナー情報】 からだの症状に対して短時間で解決できる方法を 学ぶコースが各地で開催されています! お近くの会場をご確認ください。 https://iairjapan.jp/calendar...

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ストレッチ

ハムストリングスのストレッチ。こんな間違った声かけをしていませんか?No166

ストレッチング(以下、ストレッチ)は、 筋の過緊張の改善目的や、 身体の柔軟性を取り戻したいときなどに 良く利用されるプログラムの一つかと思います。 臨床でも良く利用される ハムストリングスのストレッチ! ストレッチをするとき、 対象の方にどのような声かけをしていますか? ・・ ・・ ・・ 何かしら声かけをしながら行うと思いますが、 いかがでしょうか? ・・ ・・ ・・ 「では、腿の裏を一緒に伸ばしましょう!   「(手で触れて)ここをストレッチしましょう!」   「張りが感じるところまでゆっくり伸ばしましょう!」 など ・・ ・・ ・・ その結果、 可動域が上がったり、筋の緊張がゆるんだりと 効果がすぐに確認できた場合は、 いいのですが、 もし、効果がすぐに実感できなかったり、 結果が出ていない場合には、 あなたの声かけの仕方を変えることで より良い結果がでるかもしれません。 ◇ストレッチは無駄。もともと体が硬いです。   なかなか効果が出ないときに、 臨床で良く聞く言葉で 「私は、もともと体が硬いです」 という方がいらっしゃいます。 しかし、丁寧に確認してみると ストレッチの方法が適切ではなかったり、 継続的な努力をされていない方が殆どです。 生まれた時から 体が硬い人はいないはずです。 その後の 生活習慣、運動習慣などによって 今の体が出来上がっているのです。 継続的に正しい方法で努力されている方は、 体の柔軟性は、確実に向上しています。 ・・ ・・ では、 ストレッチを行う際の「声かけ」による差を 3種類の方法で実際に感じてみましょう! ◇1.頸部の側屈 まず、一つ目。 座位、または立位で正面を向いて 頸部を左に側屈します。 その時の(自分への)声かけ、 その1) 「首の右の筋をストレッチします ゆっくり首を左に倒しましょう! ・・ ・・ ありがとうございます。 このときの左への倒れ具合や 右首の張り感を覚えておいて下さい。 では、次です。 その2) 「首を左に倒しますが その時、左の首の横が縮まる イメージでお願いします。 では、首を左に倒しましょう! ・・ ・・ はい、ありがとうございます。 ・・ ・・ いかがでしょうか? その1) と その2) どちらが楽に感じましたか? どんな違いがありましたか? ・・ ・・ ◇2.立位での前屈 今度は、立位で前屈をしてみましょう。 その1) 「腿の裏をストレッチします」 「ここ(大腿後面)が伸びる感じで ゆっくり前屈しましょう」 ・・ ・・ はい、ありがとうございます。 このときの 床との距離を、 腿の張り感を覚えておいて下さい。 では、次です。 その2) 「鼠蹊部が縮んでいくのをイメージして 前屈してみましょう!」 ・・ ・・ では、お願いします。 ・・ ・・ はい、ありがとうございます。 ・・ ・・ いかがでしょうか? その1) と その2) どちらが楽に感じましたか? どちらが、床に届きやすくなりましたか? ・・ ・・ ◇3.ハムストリングスの受動的ストレッチ 次は、背臥位で受動的なストレッチの場面を 考えてみましょう その1) 「では、腿の裏をストレッチしますね」 という声かけでSLRをする。 ・・ ・・ 目測で角度を計測する。 ・・ ・・ その2) 「鼠蹊部が縮まるイメージで 一緒に動かしましょう」 という声かけでSLRをする ・・ ・・ 目測で角度を計測する。 ・・ ・・ いかがでしょうか? その1) と その2) どちらのSLRの角度が大きかったですか? ◇声かけによる違いは? 以上、 1.頸部の側屈 2.体幹の前屈 3.背臥位でのSLR において、 声かけの違いを感じていただきました。 3は、今すぐできなかったと思いますので、 次回機会がありましたら 確認していただければと思います。 先日、私がお会いした方からは、 「え!!こんなに違うんだ!!」 「人ってこんなことで変わるんだ!」 とかなり驚かれていました。 ◇どこにフォーカスするか? 前回のメルマガ 『 私が使っていた“慢性的な腰痛”を生む説明!! 』 で、 【痛い や カタいは、 意識した途端に増強してしまいます】 【変化にフォーカスしてみましょう】 とお伝えしました。 今回の内容も ハムストリンクグスを例にとると、 「ハムストリンクスをストレッチしましょう!」 という声かけをすると カタい  に、ファーカスすることになり、 硬さが増強することが考えられます。 その反対が「縮む」ことを 意識していただくことは、 動きを意識していることになります。 生理学的には、 相反抑制が関与していることも 考えられます。。。 ◇一つ一つ検証を 改めて、 ストレッチをする場面で、 ストレッチの対象となる部分を 意識していただく声かけをして いることはありませんか? 正直、私もそのような声かけを していたことがあります。 今回は、ハムストリングスのストレッチを例に 声かけによる違いについてお伝えしてきましたが、 我々が何気なく使っている 一言。 その一言の声かけによって 不必要な筋の緊張を 生んでいる可能性もあります。 そんな、不必要な結果を生まないためにも いつも、 謙虚  に、 そして、 好奇心 をもって 検証を重ねていきたいですね。 すべての人々の“ハッピー”のために。 https://iairjapan.jp/backpain **** 複合的腰痛アプローチ IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰 赤羽秀徳 **** 追伸1 時間や距離的な制約があり、ILPTセミナーに参加できない方は、 セミナー内容のポイント および 東大病院 特任教授の松平浩先生との特別対談を収録したILPT_DVD で学んでいただき、明日から臨床に活かしていただくこともできます。 ★IAIR会員の方はこちらから↓ https://iairjapan.jp/product/ilpt_dvd   ★IAIR非会員の方はこちらから↓ https://www.amazon.co.jp/dp/B07GDPJX65   追伸2   ILPTセミナー・コースの予習、復習となるとともに、 【温かなコミュニケーション】のコツなどもお届けしています。 【ILPT便り】の配信を希望される方は、 こちらをクリックすると簡単に登録できます。 >>>https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSrpbEvIRnM 【IAIR各地のセミナー情報】 からだの症状に対して短時間で解決できる方法を 学ぶコースが各地で開催されています! お近くの会場をご確認ください。 https://iairjapan.jp/calendar https://iairjapan.jp/calendar...

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慢性腰痛

私が使っていた “慢性的な腰痛” を生む説明とは!!

慢性的な腰痛を訴える方の対応で こんなお悩みはありませんか? ・動きは良くなっているのに、  痛みの訴えが続いている!   ・介入後に痛みは減っているけど  ご本人は満足していない!   ・痛みを完全になくしたい!といつも訴えている   ・痛みは治まっているけれど、再発することに過度の不安がある   ・会話するとはいつも痛みの話が多い。 など ・・ ・・ 同じように、痛みがあっても、あまり気になさらず、 自分のやりたいことをされて過ごされている方 もいらっしゃると思います。 長引く慢性的な腰痛 不必要な慢性的な腰痛 セラピストとしても 何とか支援していきたいですよね。 ◇慢性的な腰痛を生む、セラピストの一言 実は、この慢性的な腰痛を生んでるのは、 セラピストの一言かもしれません。 その一言は、 普通に考えれば、当然使うであろう シンプルな言葉ですが、 逆効果になっていることがあるようです。 ・ ・ その一言は、 私も、以前使っていました。 ・ ・・ ・・・ その一言とは、 ・ ・・ ・・・ 患者さん、利用者さんに動作を お伝えするときによく使う一言です。 ・ ・・ ・・・  【 腰に良い 】 ・ ・ ・ えっ なぜ?!! と思われると思います。 ・ ・ ・ 理由の一つは、 ・ ・ 痛みの特性にあります。 ・ ・ 【痛い や カタいは、    意識した途端に増強してしまいます。    変化にフォーカスしてみましょう】 とも言われています。 ・ ・ いかがでしょうか? ・ ・ 【 腰に良い 】という説明。 例えば、 「腰に良い物の持ち上げ方」    「腰に良い座り方」    「腰に良いカバンの持ち方」 など そのように説明されると、 腰に意識してしまいませんでしょうか? ・ ・ (結果的に、その方が改善していれば問題は ないかと思いますが…) ◇人は、選択的な知覚をします。 ではここで、ご紹介したい動画があります。 音声は消しておいても理解できると思います。 すでに、見たことがある方も いらっしゃると思いますが、 無知のつもりで素直にやってみると 改めて気づけることがあると思います。 是非。。。 動画は、 ・バスケットボールのパスの回数を 数えるものです。 白チームの回数をカウントして下さい。 では、こちらの動画をどうぞ!!!(you tubeにつながります) https://www.youtube.com/watch?v=Ahg6qcgoay4 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ いかがでしたか? カウントできましたか? ・ ・ そして、 後半の Moomwalking Bear の話 びっくりしませんでしたか? 私は、まったくMoomwalking Bearが視界に 入ってきませんでした。 あなたは、いかがでしたか? ・ ・ ◇慢性的な腰痛に悩む方への関わり方の基本 さて、ここで改めて先ほどの 【腰に良い】を考えてみましょう! ・ ・ 【腰に良い】という説明は、 本当は、見えなくてもよい Moomwalking Bearを見せてしまっている 説明になっているかもしれませんね。 ・ ・ 本当は、感じなくてもよい感覚 本当は、気にしなくてもより痛み など ・ ・ 【痛い や カタいは、 意識した途端に増強してしまいます。 変化にフォーカスしてみましょう】 ということから考えると、 腰 に 意識 ではなく ・楽に感じるか? ・快適に感じるか? に意識していただく。 そして・・・ ・変化にフォーカスしていただく と となると、   腰に良い持ち上げ方 ではなく  →実際の方法をカラダの使い方を 変えてやってみて、 「どちらが楽にできますか?」 →座り方を変えてみて 「どっちのやり方が快適に感じますか?」 →カバンの持ち方を変えてみて 「どのやり方が、軽く感じますか?」 など ご本人の感覚や感想を確認していく 関わり方が良いのかと思います。 いかがでしょうか? ◇言葉もくすり 誰もが利用者さん、患者さんには、 今よりもより楽に、快適に過ごしていただきたい そう思って関わっていることと思います。 でも、 良かれと思って、 一生懸命説明している その一言が ・不必要な慢性的な腰痛 ・長引く慢性的な腰痛を 生んでいるかもしれません。 そんな具体例も たくさん紹介しています。 https://iairjapan.jp/backpain すべての人々の“ハッピー”のために。 **** 複合的腰痛アプローチ IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰 赤羽秀徳 **** 追伸 ILPTセミナーやILPTメインコースの予習、復習となるとともに、 【温かなコミュニケーション】のコツなどもお届けしています。 もし、配信を希望される場合は、こちらをクリックすると簡単に登録できます。 >>>https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSrpbEvIRnM 【IAIR各地のセミナー情報】 からだの症状に対して短時間で解決できる方法を 学ぶコースが各地で開催されています! お近くの会場をご確認ください。 https://iairjapan.jp/calendar  ...

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立ち上がり

『シンプルで喜ばれる“立ち上がり”のコツ 』No164

患者さん、利用者さんにある動作のちょっとしたコツをお伝えしたとき、 次のような感想を頂けたとの情報を、ILPTプラクティショナーの方々よりいただきました! ・ ・ 「これだったら、できるね!」 ・ ・ 「あっ!楽だね、こうしよう」 ・ ・ 「こんなこと知らなかったわ!」 ・ ・ 「こんなの初めて!」 ・ ・ 「今度、試してみよう!」 など ・ ・ の感想をいただけたようです。 今まで、患者さん利用者さんは、 知らなかった知識、 でも、 お伝えして試していただくと その効果を【実感】され、 次から早速取り入れてみたい、 という感想ですね。 ・ ・ さて、これは どんな動作のことだと思いますか? ・ ・ この動作は、一日に数十回は、行う当たり前のように 無意識に行う動作です! ・ ・ 答えは、(タイトルに書いてありましたが) ・ ・ 【椅子からの 立ち上がり です】 ・ ・   ◇椅子からの立ち上がりでお伝えしたコツ   さて、 椅子からの立ち上がりで、 何をお伝えしたかというと 【腰椎の前彎】をつくることです。 それだけです。 実際に、指示する場面では、 骨盤を前傾させていき、軽く胸を張るように 意識していただくことが多いでしょう。 ・ ・ ご存じのように 脊柱には生理的な彎曲があります。 頸椎は、前彎 胸椎は、後彎 腰椎は、前彎 ですね。 特に、この腰椎の前彎を保持した状態で 椅子から立ち上がって頂いたということです。 情報としてはシンプルですが、 これを知っているか知らないかで 腰痛の発生状況や 腰痛に対する不安が 変わっていることは事実です。 …。 「こんなこと知らなかったわ!」 「こんなの初めて!」 という声がありますので。   ◇椅子からの立ち上がり時の不必要な痛み   椅子から立ち上がることは、生活の中で、 ほぼ【無意識】に行われる動作の一つです。 でも、 あることをきっかけに、 その「立ち上がり」で痛みを 感じでしまうと、 その痛みを感じないように、 その時できる何かしらの 戦略をとるようになるでしょう。 例えば、 1.膝に手をつく 2.椅子のひじ掛けや座面に手をつく 3.後ろに壁があるときは、   壁に手をつく など そのようなパターンを繰り返していると ある弊害が起こることが推測されます。 その一つが筋力の低下。 ご存じのように、 椅子から立ち上がる時には、 下肢、体幹を重力に抗して 伸展する力が要求されます。 それが一番要求されるのは、 臀部が座面から離れる瞬間です。 その時、 1.膝に手をつく 2.椅子のひじ掛けや座面に手をつく 3.後ろの壁があるときは、 壁に手をつく などの パターンを不必要に使うと、 下肢、体幹が重力に抗して働く役割が 少なくてすみます。 それを一日に何回も行うので、 筋活動に及ぼす影響の差は、 時間とともに大きくなって いくでしょう。   ◇腰椎前彎をつくる方法   この情報をもとに指導してみようとすると 腰椎の伸展可動域に制限があり望む結果が 出ないこともあるかと思います。 そこで、座位でできる腰椎の伸展を得る 方法を3つ紹介します。 1.ランバーロールを利用 2.骨盤の前傾後傾を繰り返す 3.両手を後頭部で組み背もたれに寄りかかる という方法です。 では、 それぞれについて 簡単に 解説します。 (詳細は、実際に工夫していただければと思います。) 【1.ランバーロールを利用】 この方法は、以前、 『 座っているだけで腰椎モビライゼ―ション!』でも紹介しました。 タオルを利用する時のポイントは、 ・丸めず ・折りたたむ でしたね。 座位時間が長くなる方には、是非!! ・ ・ 【2.骨盤の前傾後傾を繰り返す】 これも、すでにご存じの方法かと思いますが、 それが実際どれだけ行われているかが 問題だと思います。 何かやるための決まりを作りたいですね。 ・テレビを見ている時であれば、 コマーシャルになったら10回やる ・トイレから戻ってきたら10回やる など。 その方の生活の中に、うまく 取り入れられるといいですね。 ・ ・ 【3.両手を後頭部で組み背もたれに寄りかかる】 この運動は、 胸椎、胸郭の伸展をより 強調できる方法かと思います。 コツは、 肘の開き具合の調整です。 肘を開くと、胸部全面、大胸筋などの 緊張が強くなるので、胸椎への 伸展刺激は、やや減るでしょう。 肘を閉じ気味で行うと 腰椎と胸椎の伸展が得られ やすいいでしょう。   ◇運動指導でモチベーションを高めるコツ   以上のような運動を指導したとしても、 長続きしないこともあるかと思います。 「正しいことが伝わるのではなく  感動したことが伝わる」 とも言われます。 やることは、 シンプルです。 変化や違いを実感してもらうことです。 1.いつもの方法で 椅子から立ち上がって頂く 2.上記の3つのエクササイズなど ご本人の状態により、適した エクササイズを一つ行う 3.再度、 腰椎の前彎を意識して 椅子から立ち上がって頂く ここで、 多くの場合は、実感し、心が動くと思います。 ・ ・ 初めに紹介した 「これだったら、できるね!」 「あっ!楽だね、こうしよう」 「こんなこと知らなかったわ!」 「こんなの初めて!」 「今度、試してみよう!」 など、 心が動く声を聴けると思います。 その時、 前述のように 定期的に実行できるように 支援していただければと思います。 上記のような自動運動が出来ないケースへの 徒手介入による対応の方法は、   こちら↓↓↓↓ https://iairjapan.jp/events/category/exp でも、お伝えしております。   ◇まとめ   椅子からの立ち上がりという 日常の何気ない動作。 この動作に痛みを感じ 不必要にその痛みが長引き 恐怖を感じ苦しんでいらっしゃる方は、 少なくなと思います。 「こんなこと知らなかったわ!」 というケースを減らしていくために 我々が持っている知識、情報を 一緒に広めていきましょう。 すべての人々の“ハッピー”のために。 **** 複合的腰痛アプローチ IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰 赤羽秀徳 **** 追伸 ★シンプルだけど、役立つ情報発信! ILPTセミナーやILPTメインコースの予習、復習となるとともに、 【温かなコミュニケーション】のコツなどもお届けしています。 配信を希望される場合は、 こちらをクリックすると簡単に登録できます。 >>>https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSrpbEvIRnM **** 【IAIRセミナー紹介ページ】 >>>>https://iairjapan.jp/calendar...

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恐怖回避

『 恐怖回避モデルへの対応のコツ!』No163

  「腰が折れそうで怖いです!!」 ・ ・・ これは、以前お会いした慢性腰痛でお悩みの方の発言。 ・ ・ 「どんなイメージですか?」 とお聞きすると、 「腰を前に曲げたり、後ろに反ったりするのを繰り返していると ポキッと折れてしまいそうな感じがします!」 とのことでした。 ・ ・ 単に 「腰が折れそうで怖いです!!」だけではわからなかったのですが、 より、リアルなイメージをお聞きすることができました。 針金などを器具を使わずに切断しようとするときにやる方法ですね。 ・ ・ ある方向と、それとは逆方向に繰り返し曲げていると針金が切れる… ・ ・ あなたの経験では、いかがでしょうか? 腰を動かすことで、腰が折れそうなどと思い、 「恐怖」が強い方はいらっしゃいませんか? ・ ・ その他には、 「重い物を持ち上げると痛くなるから 絶対持ちたくないです」 「長時間歩くと腰が痛くなるので歩きたくない」 「腰は、なるべく動かさないように固定してます」 「椅子に座るのは避けています」 など、 <ある動作は、腰の痛みを悪化させ、悪い影響を与える   だから、そのような動作をすべきではないし、そもそもできない> という考えで恐怖を強く感じている方は、いらっしやいますか? ・ ・ ご存じの方もいると思いますが、 このように、ある動作をすることに恐怖を感じており、 その動作を避けてしまう思考・行動は、 “恐怖回避思考・行動”とよばれています。 ◇恐怖回避モデル なぜ、“恐怖回避思考・行動”が長く続いてしまうか、 そして、痛みが遷延化してしまうかを説明する一つのモデルに 恐怖回避モデルが紹介されています。 以下がその簡単な説明です。 ・ぎっくり腰などの痛みの発症 ↓ ・「痛みの体験」を否定的に捉え過ぎてしまう ↓ ・痛みへの不安や恐れ感が増す。 ↓ ・過剰な警戒心 それに伴う、回避行動 ↓ ・廃用、機能障害、うつ傾向 ↓ ・「痛みの体験」 ↓ ・ ・ という 「負のスパイラル」です。 臨床では、いかがでしょうか? ・ ・ 今まで、ILPT腰痛治療セミナー中に 参加者に伺うと、多くの方が、 そのような方を経験されていると おっしゃっております。 ◇負のスパイラルの始まりは? 実は、先程は記していませんが、 恐怖回避モデルの「負のスパイラル」の 始まりとして重要な因子があります。 それは・・・ 医療従事者からの「情報」です。 ・ ・ ***** ・痛みの体験 ↓ ←「情報」 ・その情報により解釈が変わる ***** 同じ痛みだとしても、 そこで、どのような情報が本人に伝わるかで、 その状況の「解釈」が全く別のものになってきます。 例えば、 良くあるのは、画像所見。 医療従事者から 「画像でみるとここが潰れていますので・・・」 「画像みるとこのトンネルが狭くなっていて・・・」 など <画像上の異常所見>が 痛みの原因であると 強調して説明される場合と、 「画像ではここが変形はしていますが、このようなことは良くあることで・・・」 と説明さえる場合では、解釈は、 180度変わるでしょう。 あるいは、活動性の説明において 「無理しないで下さいね」 「しばらく安静にして下さい」 などの指示。 ・ ・ これらの指示も、言い方を間違えると 恐怖回避思考・行動を助長し 回復を遅らせてしまうとされています。 医療従事者からの言葉は、 ひとことであっても、 <重く受け止められる> ことを十分認識して 情報を発信していきたいですね。 ◇恐怖回避モデルへの対応~病名~ では、恐怖回避思考・行動が強い方への その他の対応の例もみていきましょう! まずは、病名。 腰痛関連では、 すべり症 脊柱管狭窄症 分離症 などが この病名が今の症状に関連しており、 腰椎にも異常があると説明されていることも あると思います。 療法士としても 各病名の診断基準をきちんと把握し 侵害受容性疼痛や神経障害性疼痛の原因として 明確なものではないと判断できた場合には、 病名へのこだわりを 徐々に減らしていきたいですね。 そのための鍵となってくるのは、 次の項目です。 ◇恐怖回避モデルへの対応~痛みがあってもしたいこと~ 鍵は、痛みに注意を向けすぎないために、 痛みに関連すること以外の目標を一緒に確認すること。 つまり、 ★症状に注目するより、 できている事、新たにできるようになった事 今後やりたいことなどに 注目していくのか有効でしょう。 気づいたら、痛みのことは話題になっていなかった というのは、理想的ですね。 よく目標を確認するときに、 「痛みがなくなったら何がしたいですか?」 などと、 痛みが問題ではなくなったらやりたいことを 確認することもあると思います。 もし、 それで上手く返答が得られず、 相手の本当の望み、 本気で望んでいることがわからない 場合の質問の一つとして、 「痛みがあったとしてもやりたいこと」 という質問も、その状況で効果的だと感じたら是非、ご利用下さい。 ◇恐怖回避モデルへの対応~小さなステップ では、最後は小さなステップについてです。 ひとことでいうと、 「これならできるかも」という 課題を設定することです。 成功イメージを持っていただけるような、 心理的な負担小さくなる課題 しかし、 それは、恐怖のために回避している動作を 克服することにつながる課題がいいでしょう。 「腰を絶対曲げたくない」 と思っている場合でしたら、 側臥位など荷重負荷の少ない状態で ゆっくり腰の屈曲を行っていく など 努力を振り返り、 成功体験を積み重なることで、 「自信」がもてるようになり 少しずつ、恐怖心が減少されていくでしょう。 ・恐怖は、逃げると2倍になる けど    恐怖は、立ち向かうと半減する ともいわれます。 そんな経験はありませんか? 怖かったけど、やってみたら怖さが減ってきたという体験。 その方に合った、小さなステップを一緒に設定し 励ましながら進めていきましょう。 曲げたくないと言って、動いていない、動かしいない「不動」の時間が長くなると さらに可動性が低下し、痛みを生むことにもなるでしょう。 関連記事:腰や膝に生じる「動き始めの痛み」は、ある時間と関係があると予想される ◇ まとめ 慢性腰痛にお困りの方で、 不必要な恐怖回避思考・行動の 「負のスパイラル」に陥っている方は 少なくないと思います。 我々医療従事者の何気ない不適切な発言による 情報がその源になり得ることを十分認識しておく 必要があるとされています。 病名、画像所見、安静度の指示に留意するとともに、 相手の恐怖の感じ方に寄り添いながら、 小さなステップを設定して恐怖の克服の支援を していきましょう!! すべての人々の“ハッピー”のために。 **** 複合的腰痛アプローチ IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰 赤羽秀徳 **** 追伸 ILPT腰痛治療セミナーでは、不必要な恐怖から克服された方のエピソードなど紹介し 明日の臨床から役立つ情報をたくさんお伝えしております。 (セラピストとの共同作業により、強い恐怖が40分で克服できたケースも紹介しています) *ILPTセミナーやILPTメインコースの予習、復習となるとともに、 【温かなコミュニケーション】のコツなどもお届けしています。 もし、配信を希望される場合は、 こちらをクリックすると簡単に登録できます。 >>>https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSrpbEvIRnM 【IAIRセミナー紹介ページ】 https://iairjapan.jp/calendar      ...

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湿布

『その湿布は有効?それとも有害?』No162

  「湿布」 大変馴染みにある“くすり”ですね。 あなたも、一度は使ったことがあるかと思います。 使う理由は、多様だと思いますが… 今まで、あなたはどんな理由で使って来ましたか? ・・ ・・ ・打撲 ・捻挫 ・肩こり ・関節の痛み ・腰痛 など (不思議なことに、欧米ではあまり使われないようですね) … 使用期間はいかがですか? 数日から数週間、数か月とその時の状況により多様だとは思いますが。 ・ ・ では、あなたが、臨床で関わる方ではいかがですか? どんな理由で使っていますか? ・ ・ 使用してる方は、効果はありそうですか? ・ ・ 非常に効果があり、有効活用されていればいいのですが… … 「むしろり、湿布は、使用しないほうが調子が良くなりそうなのに…」 と思うことはありませんか? ・ ・ ということで、 今回は、湿布の使い方について、特に、慢性腰痛のケースに注目し 振り返っていきましょう! ◇湿布の利用は推奨されているのか? そもそも、慢性腰痛の方に湿布の利用は推奨されているのか… 改めて「腰痛診療ガイドライン2012」を調べてみました。 まずは、湿布の定義から   「経皮吸収型薬物送達システムと総称されるものには、 経皮吸収貼付剤(湿布) ローション クリーム 軟膏 などがある。 そのうち、湿布とは皮膚に粘着させて用いる局所作用型の剤形を示し、 皮膚から吸収される薬剤は多岐にわたる。 (中略) NSAIDsを配合したものでは、関節痛や捻挫でのRCTでは有効性が示されているが、 腰痛でのエビデンスの高い報告はない。温湿布(カプサイシン入り貼付剤)で短期間(3週間) では、2件のRCTで効果が認められた」 となっております。 となると、 短期間、温湿布を利用するのは、ガイドラインから 判断すると良さそうですね。 ◇湿布の使用期間とその効果 短期間として、3週間という数字が出来てきました。 実際は、いかがでしょうか? あなたが関わる方の使用期間はどのくらいですか? そして、それをきちんと記録してますか? ・ ・ 私の経験では、長期間利用されている方も 少なくありませんでした。 そして、問題は!! 「使っていて効果はいかがですか?」 と伺うと、 「あまり効果は感じない」 という方も少なくないこと。 不思議ではありませんか? 効果が無いのに長期間しようすること。 他のガイドラインでもよく取り上げられていますが、 慢性期の薬物療法は、<短期間に限る> あるいは、 <まずは薬物療法を用いない治療>を 推奨しているものあります。   ◇長期間利用する理由の一つ   長期間、湿布を利用している方に伺ってみて驚いたことがあります。 それは・・・・ 「湿布はくすりだということ知っていますか?」 と伺うと、 「えっ!そうなんですか?」 「知りませんでした」 という方が、いらっしゃいました。 その割合も、そこそこ少なくありませんでした。 ・ ・ 湿布が薬だと知っていたら、安易に長期間は使わなかったという感想もあります。 くすりであれば、 副作用があることは、多くの方は知っているでしょう。 冷湿布は、体をひやすもの 温湿布は、体を温めるもの というくらいの感覚で使われてのです。 くすりであるという当たり前のことを知っていただき、 その状況に適した使い方をし、 不必要な、多用・連用は、避けていきたいですね。 関連記事:「炎症反応を理解していない人はいませんよね?」   ◇予防として湿布を使用している方も 湿布を予防として活用されている方もいらっしゃいました。 「遠くに外出するから、朝から足(下肢)に沢山貼って出かけまいた」と。 で、 その効果を聞いてみると 「あまり効果はなかった」と そして、その次出かける時には、さらに使用枚数が増していきます。 … 湿布を貼ることで、血流は低下するとされています。 その情報を知っていれば、本人の選択も変わることが期待できます。   ◇効果・副作用の説明の大切さ   あまりに一般的に使われている湿布なので、 改めてその副作用の説明を聞くことも少ないかと思います。 (薬局で説明されているかもしれませんが) 我々は、患者さんに 医師や薬剤師から、副作用の説明を受けているか、そしてそれを普段意識して 使用しているかを確認する責任があると思います。 効果がないといいながら、長期間利用していて不調が続いている方、 あるいは、 前述のように症状の予防として、湿布を使っていて効果を感じていない方等を 減らしていきたいですね。 ◇有効か?有害か?を知れば選択が変わる   その方の今の身体の状況と使用による効果を適切に把握し、 今は、湿布が有効な時期なのか 今は、湿布が有害な時期なのか きちんと情報としてお伝えできれば、 患者さんの選択も変わってくるでしょう! すべての人々の“ハッピー”のために。 **** 複合的腰痛アプローチ IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰 赤羽秀徳 **** 追伸 シンプルな情報でも、知らないだけで、不必要な痛みに長期間苦しむこともあるでしょう。 ILPT腰痛治療セミナーでは、そんな苦しみを生まないために、明日の臨床から役立つ 情報をたくさんお伝えしております。   https://iairjapan.jp/backpain *ILPTセミナーやILPTメインコースの予習、復習となるとともに、 【温かなコミュニケーション】のコツなどもお届けしています。 もし、配信を希望される場合は、 こちらをクリックすると簡単に登録できます。 >>>https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSrpbEvIRnM 【IAIRセミナー紹介ページ】 https://iairjapan.jp/calendar...

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慢性腰痛

『30年間の慢性腰痛を生んだ、医療従事者からのたった一つの情報とは?』No160

慢性腰痛に悩まれている患者さん利用者さんから 次のような発言を聞いたことはありませんか? 「え!腰痛があるとき、その運動していいんですか?」 「ずっと、〇〇はいけないと思っていました」 「〇〇は、しないほうがいいっていわれています」 等の発言。 いかがでしょうか? ・ ・・ ・・・ 何かの運動や姿勢を禁止されているような発言ですね。 ・ ・・ ・・・ では、次にもう一つ質問です! 「え!腰痛があるとき、その運動していいんですか?」 「ずっと、〇〇はいけないと思っていました」 「〇〇は、しないほうがいいっていわれています」 の、〇〇に何が入ると思いますか? ・ ・・ ・・・ そのヒントになるかわかりませんが、 私があるセラピストから聞いたこを お伝えします。 先日あるセラピストから、 「腰痛のあるケースには、〇〇しないように 学生に指導していました」 ということもお聞きしました。 … ◇慢性腰痛を生んだ、医療従事者からのたった一つの情報とは? では、〇〇に何が入るかお答えしましょう。 〇〇には、 「伸展」 あるいは、 「腰を反ること」 です。 *** 30年間ある患者さんをずっと 苦しめていた医療従事者からの情報は、 「腰の伸展」でした。 その患者さんは、 初診時に、先生から 「腰が痛い時は、曲げていたほうがいい」 「あまり腰を反らないように」 とアドバイスを受け、 そのまま、30年間その情報を信じ続けていた とのことでした! 30年間ですよ!! ◇情報源はどこ? 皆さんは、 「腰痛を訴える人が、腰は伸展しない方がよい」 というような解釈をしている方にお会いしたことは ありませんか? (私は、はっきりと数はわかりませんが、 そのように解釈している方は少なくないです) そして、 その方の、経過はいかがですか? 順調ですか? ・ ・・ ・・・ 私の経験では、 不必要な伸展の制限により 不調がでている方は多いです。 伸展が足りていないケースがかなりあります。 そもそも・・・ どこから、そのような情報が発信されているのでしょうか? その情報をなくしていきたいですね。 もし、情報をみつけたら教えて下さい。 私に出来ることがあったらやります。 不必要な痛みを生まないために 不必要な情報は修正していきたいと本気で思っていますので。 ◇確かに伸展しない方が良いケースもあります ここで、一つ補足です。 言うまでもないと思いますが、 伸展はしない方がよいケースもあります。 きちんと ・仮説を立て、 ・アプロ―チし、 ・仮説を検証する過程をとれば、 適切な運動方向は決まってくるでしょう。 腰痛を訴えるだけで、 ある方向の運動を制限してほしくない ということです。 ◇一言一言が重く受け止められます。 患者さん、利用さんは、 医療従事者の発言の一言一言をしっかり聞き その発言内容を信じることでしょう。 そして、 自分の症状が改善しておらず、 あまり変わらなくても、 その情報を疑うことなく 何年も経過してしまうことも あるようです。 まさに、 今回紹介してる30年間の慢性腰痛に 苦しまれた方は、 初診の情報を信じつづけたわけです。 ◇捉え方、考え方が変わるために必要なこと ある情報を信じ続けていた方にとって、 別の情報が得られたとしても すぐにはその情報を信じることは できないでしょう。 ・腰を反ってはいけない と何年も思っていた方にとって、 ・腰を反ることは 【不安】で【恐怖】 なのは、当然だと思います。 セラピストは その、不安、恐怖に寄り添いながら、 痛み出現パターンを観察、解釈し その運動を止めた方がいいのか その運動を続けた方がいいのか という 正しい情報を伝え そして、 励ます態度で、 運動の前と後の変化を 実感していただくと 考え方が変わることが良くあります。 ポイントは、 実感して頂く機会を持つことだと 思っています。 考えるよりも感じる機会を。 ◇“変える”のではなく“変わる” その時の関わり方で大切なのは、 考え方を 変える  関わりではなく、 考え方が 変わる 関わり方をすることだとされています。 いくら正しいことを言っても 相手が変化を実感しない限りは、 痛みの捉え方や考え方、行動は 変わらないでしょう。 ◇不必要な慢性腰痛を生まないために 腰痛があるというだけで、 ある運動や姿勢を制限してしまい 不必要に長期間苦しまれるのは、 本当に悲しことだと思いませんか? もし、そんなケースにお会いした時に やるべきとは、決して難しくありません。 シンプルです。 あるアプロ―チの前後で 患者さんの症状や機能を比べて下さい。 悪化していたら、 別の方法を考えていきましょう。 改善していたら そのアプローチは正解です。 腰痛という症状の情報だけで決めないでくださいね。 … 「え!腰痛があるとき、腰を反ってしていいんですか?」 「ずっと、反ってはいけないと思っていました」 「伸展は、しないほうがいいっていわれています」 など、間違った解釈を生まないために、 是非、正しい知識、情報を広めていきましょう。 すべての人々の“ハッピー”のために。 **** 複合的腰痛アプローチ IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰 赤羽秀徳 **** 追伸 ある姿勢や運動をした際、痛みが出現した際 その運動を、続けるべきか、やめるべきかの判断は また別の機会にお伝えします。 *ILPTセミナーやILPTメインコースの予習、復習となるとともに、 【温かなコミュニケーション】のコツなどもお届けしています。 もし、配信を希望される場合は、 こちらをクリックすると簡単に登録できます。 >>>https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSrpbEvIRnM 【IAIRセミナー紹介ページ】 https://iairjapan.jp/calendar...

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