IAIR concept
IAIR conceptとは、基本的な西洋医学・運動学・解剖学・生理学に加えて、心理面や個人的背景を含めた個別的な物語りを重要視し、複雑に絡み合ったクライアントの要因を抽出して「統合と解釈」していく方法です。
そのために必須のアプローチ法が組織滑走法( TGA : Tissue Gliding Approach )です。
次世代のリハビリ専門職向け徒手アプローチ【TGA】
人体を巡る血液・脳脊髄液・間質液・リンパ液などの循環不全は組織に様々な影響を及ぼし、筋・筋膜のみならず、神経伝達・内臓の働きにも影響を与えることが明らかになってきています。
TGAは主に筋骨格にアプローチを行い、膜組織同士の滑走を生み出し膜組織に変化を出すことで毛細血管や神経組織の解放を可能にする、IAIRがリハビリ専門職専用に創り出したアプローチ法です。
TGAの原理と方法
触診によって得られるこわばった軟部組織の感触は、膜組織間での滑走が生まれないことによる抵抗感が生み出しているとIAIRでは考えてます。深層・表層の膜組織同士の滑走を促す筋骨格へのアプローチを行い、絞扼された毛細血管や神経組織の解放を目指していく方法です。研修会当日はアプローチ法の紹介と実践、そしてそれに様々な学術的解釈を添えて展開していきます。
深層組織滑走法
DTG:Deep Tissue Gliding Approach
骨に付着するような深層膜および関節包などの結合組織に対してアプローチしていく方法です。
浅層組織滑走法
STG:Superficial Tissue Gliding Approach
動作の反復や、持続する同一姿勢の影響などで起こる表層筋組織の機能異常は、痛みだけでなく知覚異常や循環不良といった症状の原因にもなります。STGは表層膜に対してアプローチしていく最善の方法です。
マルチファクターに対応できるリハビリ専門職の育成
これまでIAIRは有無を言わさない形で結果を求め続けてきました。それは「マルチファクター 」と当協会が呼んでいる、様々な背景と物語りから表出される様々なクライアントの症状に対し、あらゆる方法で応えることが出来るリハビリ専門職を生み出すためでした。
この7年間、結果にコミットメントしてきた当協会の技術は、特に回復期中盤から後期、そして生活期における特に「マルチファクター」の要素が強くなってくる頃から、非常に大きな結果を出すことが出来る技術として、全国のリハビリ専門職に愛用されてきました。
それは医療保険、介護保険内外問わず、クライアントのニーズに応えることができるものだからこそなし得る技術でした。
近年、間質液などに対する研究機関の見直しが大々的に報じられていますが、これは当協会が2011年より行なっていた技術の効果を証明するものであると考えています。
確実な結果を出すことができる技術に理論を乗せ、よりわかりやすく、そしてリハビリ専門職らしく生まれ変わったIAIR conceptとそれに必須の技術であるTGAを、是非とも学ぶことをオススメします。
【なぜリハビリ専門職専用なのか】
当協会の研修会は基本的には理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の三職種(リハビリ専門職)を対象にしたものです(一部例外)。
- 研修会で使用する言語がリハビリ職種がわかりやすいものにするため
- 症例検討やどういった場合にどういう評価、統合と解釈、アプローチの選択をするか、などがイメージ出来やすいようにするため
- 同じ境遇にいる方々と共に学ぶことで、より習得率が上がるため
*IAIRは基本的に職種に対するこだわりはなく、その他の職種の方々との差別化を図りたいという意図は全くございません。受講する方々の習得率だけが、IAIRの研修会のこだわりです。