メディカルトリートメントの活かし方 ―滑走性という視点から―
こんにちは!久しぶりに焼き肉を食べ大満足!MARTインストラクター、理学療法士の小長谷佳世です。
4月1日、新元号が発表されましたね!万葉集からきたものだとか!日本の美しさを感じます^^
しかし、5月以降も「平成」や「H」を書き、間違えてしまいそうです(笑)
話は変わりますが、MARTで行うメディカルハンドトリートメント!
このトリートメントのメリットって何なのか、皆さんは考えたことありますか?
今回のコラムでは、メディカルトリートメントのポイントを『滑走性』という視点から考えていきましょう!
本日の
お品書き |
1、MARTで伝えるメディカルトリートメントのポイント
2、『皮膚表面から細胞核に及ぶ連続的な原繊維ネットワーク』という視点から 3、日々のリハビリとの組み合わせ |
1、MARTで伝えるメディカルトリートメントのポイント
皆さん、MARTセミナーでお伝えするトリートメントのポイント、覚えていらっしゃいますか?
セロトニンやリンパドレナージュ、筋骨格系、触診などのポイントがありましたね!
今回は、その中でも触診について振り返ってみましょう。
メディカルトリートメントでは、『線のトリートメント』、『円のトリートメント』という方法があります。
これらには、それぞれにポイントがあり、筋と筋膜の触り分けが重要になってきます。
このトリートメントは、キャリアオイルを使用することによって、触った際の皮膚摩擦を軽減し、触診がしやすくなるというメリットもあります。
(・・・MARTではトリートメント実技を初級セミナーから行っていますが、体験した皆さんは好きな香りに包まれつつ、眠くなってしまいそうな心地よさを感じたかと思います(笑)
では何故、こういった触り分けが必要になってくるのでしょうか?
2、『皮膚表面から細胞核に及ぶ連続的な原繊維ネットワーク』という視点から
皮膚表面から細胞核に及ぶ連続的な原繊維ネットワーク・・・
何だか難しい気がする言葉の羅列ですが(笑)
簡単に言い換えれば、【表皮から骨組織まで、連続性のある繊維がある】という事です。
よく教科書で見るような、表層→深層という断面の層になっている図・・・
これらは、滑走性を出すため、それぞれ繊維で結ばれています。
ここでいう原繊維ネットワークというのは、表皮組織から骨組織まで連続性をもって身体全体に存在しています。
神経や血管、骨膜なども、そのネットワークに含まれます。
これらに滑走性があることで運動や姿勢変化が起こります。
逆に言うと、これらの滑走性がないと関節の運動制限などが起こる、という事です。
そして、こんな報告もあります。
・結合組織とは、コラーゲン繊維が密集した壁のようなものではなく、流体で形成されている間質腔という存在
・組織と組織の間は密着しているでもなく、繊維が絡まっているのでもなく、格子状の繊維の間を液体が満たし緩衝作用や、体液の移動通路としての役割を担っている
これらから、組織間の繊維の滑走性を出すことで、運動制限の解消や各細胞への栄養運搬、代謝活動の円滑化が考えられます。
原繊維ネットワークは、表皮から骨組織まで連続性を持っています。
MARTでお伝えする皮膚、筋膜、筋肉と触り分けができることで、これらに連続する繊維の滑走性を出すことが可能になると思いませんか?
3、日々のリハビリとの組み合わせ
上記に書いてきた滑走性を出すため、MARTで出来ること・・・
それがメディカルトリートメントです。
滑走性を出すには、療法士が徒手で行う場合と、クライアント自身が運動する場合があります。
徒手で行う場合には、いろいろな手技があるかと思います。
その中で、皮膚などの浅層部分にアプローチが可能なものがメディカルトリートメントかと思います。(今回は、組織の滑走性を上げるという視点から)
リハビリというのは、これだけやればOK!というものは、中々ないと思っています。
順序だてて行い、今まで行ってきたものに+αすることで、より良いものを発揮することができるのではないでしょうか。
例えば、メディカルトリートメントで浅層の滑走性を出してから、関節運動を行ったり、クライアント自身でストレッチや運動を行ってもらったり・・・
取り入れ方は様々かと思います。
MARTでメディカルトリートメントを体験された皆さんは実感があるかと思います。
トリートメント前後で、変化がありませんでしたか?
動きやすい身体を作ることで、運動パフォーマンスが変わります。
メディカルトリートメントの取り入れ方を少し変えてみると、今までとは違うものが見えてくるかもしれません^^(上手にトリートメントを活かすことで、メディカルアロマの導入に繋がることもあるかも・・・!)
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
MARTインストラクター 小長谷佳世
【参考】
Jean-Claude GUIMBERTEAU,Colin ARMSTRONG(2018)「人の生きた筋膜の構造」.医道の日本社
福田陽介(2019).「組織滑走法総論(Tissue Gliding Approach)」,統合リハビリテーション,vol1,pp56-62.
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