こんにちは!
Instagramで肉の画像をみては、お腹を空かせています。
MARTインストラクター、理学療法士の小長谷佳世です。
MART4期も残すところ、上級セミナーの後半2日を残すのみとなりました!
上級セミナーでは、各論も学びます。
コレにはこの精油!というわけではありませんが、こういった場合はこの作用をもった精油が使えるといったことを知ることができます。
臨床で使う事には、責任も伴います。
禁忌もあることから、使用する精油の“選び方”に気を付けなければならないです。
そこで今回は、より良い精油を選ぶ!という事を考えるにあたって知っておきたい、【精油の抽出方法】をご紹介していきます!
本日の お品書き | 1、精油を作るには? 2、水蒸気蒸留法【Steam distillation】 3、圧搾法【Expression、Cold Press】 4、溶剤抽出法【Extraction】 5、メディカルアロマで使用するには |
1、精油を作るには?
精油を植物から抽出して生産する方法はいくつかあり、植物の花、葉、果皮、心材、根、種子、樹皮、樹脂などの部位から抽出されます
同じ植物でも製造方法が異なるものもあります。
因みに、ラベンダーは1トンから3リットルしか抽出できません…、バラに関してはもっと微量なのです。
では、抽出法をそれぞれ見ていきましょう!
2、水蒸気蒸留法【Steam distillation】
多くの精油がこの方法で抽出されます。
原料植物を蒸留釜に入れて、そこに水蒸気を送り込みます。
すると植物中にある精油成分が遊離、気化し、水蒸気と一緒に上昇します。
この精油成分が混入した水蒸気を冷却層で冷却すると、液体に戻りますが、精油は親油性のため、水には溶けない性質を持ち、水よりも軽い(一部の精油は水より重い)ため、水と精油の2層に分かれて溜まります。
ここから水と分離して取り出すことにより、100%純粋の精油を得ることができます。
分離された水には、水溶性の芳香成分と微量の精油が残っており、芳香蒸留水(フローラルウォーター)として利用されます。
【水蒸気蒸留法で作られる精油】
・カモミールジャーマン
・カモミールローマン
・クラリセージ
・シダーウッド
・ジュニパーベリー
・ゼラニウム
・バジル
・フランキンセンス
・ラベンダーアングスティフォリア
・レモングラス
などなど…
3、圧搾法【Expression、Cold Press】
柑橘類に用いられ、加熱処理を行うことなく室温以下で圧搾することにより精油を抽出する方法です。
柑橘類の果皮には油房(フラベド)があり、その中に精油が含まれています。
みかんの皮をつぶした時に、表面にぷつぷつと液体が染み出してくると思いますが、それが精油であり、ピールオイルとも呼ばれます。
多くの柑橘類の精油は熱に弱いため水蒸気蒸留を用いてしまうと香りが変わってしまいます。
そのため、果皮を圧搾し、傷をつけることによって精油を抽出します。
昔は手作業で果皮を絞っていましたが、現在はローラーや遠心分離器などの機械を使っています。
圧搾法は、水蒸気蒸留法と異なり、熱による影響を受けないため、デリケートな成分を損なうことなく新鮮な香り成分を取り出すことができるという利点があります。
【圧搾法で作られる精油】
・グレープフルーツ
・スイートオレンジ
・ベルガモット
・マンダリン
・レモン
などなど…
4、溶剤抽出法【Extraction】
【コンクリート(Concrete)】
新鮮な花をヘキサンなどの抽出溶媒を加えて、常温で攪拌抽出後、抽出溶媒を減圧して取り除いたものがコンクリートと呼ばれます。
バターのような形状なので、コンクリートと呼ばれています。
香気成分だけでなく、ワックス分も含まれていますが、樹脂分は含まれていません。
このコンクリートを再度エタノールで抽出し、ワックス分を取り除いたものがアブソリュートです。
【アブソリュート(Absolute)】
花精油などの水蒸気蒸留では香りが変わってしまうものに用いられる抽出方法です。
コンクリート(上記参照)をエタノールに加温溶解して再度抽出を行った後、溶液を-20℃以下に冷却してワックスなどの不要分を取り除いた後、エタノールを留去して作られます。
このため、溶剤抽出法で得られた精油のことを、アブソリュートと呼びます。
アブソリュートは、熱や水によって精油成分が損なわれることがないため、非常に美しい香りがします。
【溶剤抽出法で作られる精油】
・ジャスミン
・ローズ
などなど…
5、メディカルアロマで使用するには
メディカルアロマでは、吸入や塗布により精油の成分が体に入っていきます。
そのため、使用する精油は、
「学名」、「採油方法」、「採油部位」、「成分分析表(問題なく結果を公表しているもの)」
が明らかなもの、ECOCERTやABマークのついているもの、を推奨しています。
成分分析表には、残留濃度の記載があります。
植物によっては、育てるうえで農薬を使うものがあります。
精油にするためにそれらを取り除きますが、100%ではありません。
それを確認するためにも、成分分析表を確認する必要があります。
特に、日本では精油は雑貨扱いです。
雑貨扱いでは、品質基準がありません。
そのため、残留農薬が検出される精油や合成保存料が添加された精油、化学合成された精油など、粗悪品が数多く出回っているのが現状です。
それを見分けるのも、メディカルアロマを使う療法士の責任です。
…身体によくないもの、入れたくないですよね?
そして、もう一つ注意するのが溶剤抽出法です。
精油を抽出するうえで、溶剤を使うものはメディカルアロマでは使用しません。
ローズやジャスミンは注意が必要です。
ローズを使用する場合には、ローズ・アブソリュートではなく、水蒸気蒸留法で抽出されるローズ・オットーが良いですね!
メディカルアロマとして取り入れる際は、こういったことも是非参考にされてくださいね(^^♪
最後までお読みいただき、有難うございました。
MARTインストラクター
理学療法士 小長谷佳世
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