あなたはこのイラスト好きですか?

2017年11月30日 admin_ccra

中枢の勉強って得意ですか?

 

 

僕は苦手でした。

 

 

あの神経の伝導路のイラストを見ると、「またあれかぁ~」と敬遠したくなっていました。

あのイラストとはこちら↓↓

 

なにが苦手かというと、

「どうせMRIを見れる環境じゃないしな。」

「生活期だし、あんまり関係ないかな。」

という感じです。

 

 

 

もちろん解剖学や生理学が大切なのはわかります。

 

 

同時に疑問も感じていました。

 

 

「本当に狙った伝導路に感覚入力できているのかな」という疑問です。

 

 

「色々いうけど検証できへんやん。」

というのがとっつきにくい原因なのです。

 

 

それは臨床で得られる変化が、

自分の介入している結果だと信じられないからなのだと思います。

 

 

なので僕はどちらかというと運動学、解剖学が好きです。

 

 

なぜなら、どちらも目に見える学問だからです。

 

 

目に見えない生理学はなんとなくとっつきにくい印象があります。

 

 

 

しかし僕は現在、訪問リハビリに従事しています。

 

 

バリバリの生活期、いわゆるプラトーの時期です。

 

 

 

生活期で働くからこそ感じます。

 

 

 

生活期では自然治癒力による変化は乏しいです。

 

 

 

状態にあわないアプローチでは何も変化は得られません。

 

 

しかし状態に合うアプローチをおこなえば変化がみられます。

 

 

 

生活期だからこそ、自分のおこなっていることの検証がおこなえるのです。

 

 

 

今の僕の職場環境では、MRIを見ることはまったくといっていいほどありません。

 

 

しかしあの神経の伝導路を理解することは大事だと思います。

 

 

なぜかというと、知るからこそ介入できる部分がわかるからです。

 

 

 

神経の伝導路は交叉し反対側へ向かうもの、同側へ向かうもの、両側性のものがあります。

 

 

脳の損傷のため、一側の伝導路に障害を受けていても、

対側・両側性の伝導路への感覚入力をきっかけにアプローチすることができます。

 

 

 

知識は前向きな考え方をするために必要だと考えています。

 

 

 

「〇〇してもしょうがない」ことを証明するための知識って、

どうも学ぶ意欲が湧きません。

(もちろん必要なことではありますが)

 

 

 

「これはできないけど、これならできる」

という前向きな提案ができてこそのリハビリ職だと思います。

 

 

 

もちろん理論だけではなく、具体的な介入まであってこそだとは思いますが。

 

 

 

お読みいただきありがとうございます。

 

 

 

CCRA【脳卒中包括的リハビリテーションアプローチ】

関西地域担当講師

認定理学療法士(地域理学療法分野)

岡澤 頼宏