福留良尚

第89回「リハビリでクラニオセイクラル(頭蓋仙骨)アプローチが浸透しない理由」

From.IAIR 福留良尚   国際統合リハビリテーション協会【IAIR】コラム 今週もご覧いただきありがとうございます。 ※今年度B-class修了予定の方、是非最後までお読みください。     IAIRでは、リハ職種の方向けにクラニオセイクラル(頭蓋仙骨)に対するアプローチをお伝えしています。   いきなりですが、ここで一つ疑問があります。   今まであまり考えたことなかったのですが...     「リハ職種でこのアプローチしている人、少ないですよね?」     私自身、病院に勤めている頃は見聞きしたこともなかったです。   かなりメジャーなアプローチなのに、何故かリハビリの中では見ない。   時間が掛かるから? 難しいから?   確かに頭蓋仙骨へのアプローチは時間を要します。   技術的にも簡単ではありません。     しかし、確実に人が良くなるアプローチだというのに何故でしょう?     これには、リハビリテーションで対象とされるクライアント(患者さん利用者さん)の、身体的状況が関係しています。   私たちが対象としている患者さん利用者さんは、何かしらの病気や障害を抱えています。   9割がそうでしょう。   病気や障害によって、身体機能は著しく低下し、筋力の低下、関節可動域制限、バラン能力の低下、ADL能力の低下を引き起こしています。   私たちは、その「足りなくなった機能を回復させる」ことを目的に、プログラムを組み、毎日のリハビリテーションを実施しています。   言葉にするなら「プラスの治療」です。   足りない部分を補完するようなアプローチともいえます。     リハビリテーションとは、足りなくなった何かを埋める行為です。     しかし、それとは関係なくクライアントは常に何かしら活動をしています。   呼吸をし、栄養を補給し、排泄を行い、空気中に存在するウィルスが体内に入ってきても抵抗する機能を常に働かせています。   人が本来持っている機能であり、病気をしようが障害があろうが、関係なく毎日止まることなく常に働き続けています。     ここを問題視しているセラピストっていますか? 生きている以上当たり前だと思いますよね?     クラニオセイクラル(頭蓋仙骨)へのアプローチは、ここに焦点を当てます。   人が本来持っている生きるためにフル稼働させている機能、これが足りなくなったり止まるようなことはありませんが、何かしらの不具合が発生することは、まあまああるんです。   その一つが、診断のつかない不調、いわゆる不定愁訴と言われるものです。     不定愁訴(ふていしゅうそ)とは、「頭が重い」、「イライラする」、「疲労感が取れない」、「よく眠れない」などの、何となく体調が悪いという自覚症状を訴えるが、検査をしても原因となる病気が見つからない状態を指す。Wikipediaより     生きるために常にフル稼働の機能に不具合が発生すると、このような症状が発生すると言われています。   これを読んでいる読者の方も、一度は経験があるはずです。   年がら年中健康ではつらつとしている人もそう多くはないでしょう。     頭蓋仙骨へのアプローチは、人が生きる上で止めることのできない機能の不具合を調整する方法といってもいいでしょう。   ここで、一つ踏み込んで考えてみてください。     患者さんや利用者さんのこれらの機能に、問題はないでしょうか?     普通に過ごしている私たちでさえ、不調になることはあるのです。   脳の異常、骨折や慢性的な痛み、内分泌系の異常によって薬を飲み続けている患者さんたちの体の中の生きるための機能は、果たして正常でしょうか?     足りなくなった機能を上げるためのプラスの治療は、必ず必要です。   しかし、人が「快活に生きる」ためには、この頭蓋仙骨の問題を無視はできないのです。   今日も一生懸命リハビリを行うためには、前提としてこの部分が保障されていないといけません。     周囲の筋関節の固さや緊張感は、頭蓋仙骨系の本来の働きを阻害します。   長期間臥床が続いている患者さんはどうでしょうか?   骨折や手術によって患部が固くなっている患者さんはどうでしょう?     強い薬を飲んでいる患者さんにとって、それは「異物」です。   「副作用」という反応で、体を守ろう守ろうとするのです。   そんな状態の患者さん利用者さんの頭蓋仙骨系は、正常でしょうか?     この考え方を取り入れない、現場でアプローチをしないのは、人の体を扱うリハビリにとって正しいことなのでしょうか?     B-classを修了予定の方へ、何故学ばないといけないのかを考えるきっかけになってくれれば、夜なべして書いた甲斐があります(笑)     それでは最後まで読んでいただけて感謝致します。     追伸1,セミナー日程はこちら【IAIRセミナーページ】 https://iairjapan.jp/calendar 全国各会場のセミナー申し込みを受け付けております。     追伸2, IAIRの公式LINEが始まりました! お友達も続々増加中!(200名を超えました) LINE@特典のクーポンもあります!   ******************************************************* 一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会 常任理事 九州地区責任者 理学療法士 福留 良尚 E-MAIL:yoshihisa.fukudome■iairjapan.jp(←■を@に変換してください) HP:https://iairjapan.jp/ Facebook:https://www.facebook.com/iairjapan/ 個人ページ:https://www.facebook.com/yoshihisa.fukudome *******************************************************   【IAIR九州Facebookページ】 いいね!を押して最新情報をいち早くチェック! https://www.facebook.com/iairkyushu/...

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患者さんのスイッチを入れるとは?

From.IAIR九州 福留良尚     人の体は、非常にバランス良く作られています。   例えば、足首を捻ったとしましょう。   捻って靭帯が伸ばされたことで足関節は不安定な状態となり、そこへ荷重しても安定出来ない。     だから、痛み信号を出す。     体重を乗せると転んでしまうから、痛み信号で体重を乗せられないようにする。   その間に、靭帯を修復して元の状態に回復させる。     素晴らしい一連の機能です。     では、慢性的な腰痛や膝の痛みはどうでしょう?   これ以上負荷を掛けないでくれという信号であることには変わりありませんが、果たしてその原因は何でしょうか?   捻挫であれば、転倒や足首を捻るという受傷機転があります。   腰痛は?     ここがセラピストにとって必要な視点です。     腰や膝に慢性的な痛みが発生する原因は、どこかの身体機能をカバーしていることがほとんどです。   例えば、体幹の筋力低下、股関節などの可動域制限、体重過多etc   原因と結果であり、痛みを発している部分には原因がないことが多く見受けられます。     それを腰のマッサージや膝の可動域訓練で何とかなると思っている、もしくは実際の現場で行っているセラピストさんがもしいるとするならば、治療コンセプトを考え直す必要があるでしょう。   患者さんは痛いところを揉んでくれと言われるかもしれません。   それに従っていれば、文句は言われないでしょう。     ですが、セラピストとしてのアイデンティティは保たれますか?   マッサージするためにセラピストになったのでしょうか?     いいえ!きっとこれを読んでくれている方は、人を良くするためにセラピストになったはずです。   そのために辛い実習を乗り切り、国家試験に合格し、臨床を重ねているはずです。     日々の忙しさ、ノルマ、プライベート諸々、やることはたくさんあるでしょう。   そうやって5年10年過ぎて、自分自身はどうなっていくでしょうか?   毎日毎日流れ作業のようにリハビリをしていくのでしょうか?   それとも、一人一人の健康と向き合い、少しでも良い状態で日常生活を送れるよう一生懸命にリハビリテーションを提供するのでしょうか?     「学び」「成長」を忘れた人に、この感覚はやってきません。     そしていつしか「社会って厳しいものだ」と自分の子供に話すのです。   夢なんて一部の人間が見るもので、一般人には縁のないものなんだと語るのです。     そんな親になりたいですか?     僕は嫌です。   毎日目の前の患者さんにとことん向きあって、足りない部分を血眼になって探す。   そんな一生懸命に生きる姿を、我が子には魅せようと思っています。     僕はこれを「スイッチが入る」と表現しています。     すいません、脱線していますね(笑)話を戻しましょう。   慢性痛を抱えている人の多くは、足りなくなってしまった身体機能に問題があるとお伝えしました。   ここを使えるようにすることも、スイッチを入れると表現しています。     患者さんの使いきれていなかった、例えば大腰筋、この筋を機能させ体幹を安定させることで、腰部への負荷をコントロール出来るようになる。   正にスイッチです。   そんなスイッチが切れてしまった機能が、身体にはあらゆるところに存在します。     そのスイッチ、入れてあげましょう。     それが私たちセラピストの役割であり、質的なリハビリテーションだと思います。   量をこなすようなトレーニングは誰でも出来ます。   介助して歩行をするのは、セラピストじゃなくても出来ます。   患者さんのご家族にやってもらった方が、しっかり時間も掛けられます。     私たちの仕事はそこじゃないはずです。     ちゃんと患者さんの残存機能を引き出し、今できる最大のパフォーマンスを引き出すこと。   それが出来るようになるためには、やはり技術を学ばなければなりません。   学びを忘れ、毎日の仕事に追われるようになったら、成長は終わります。     スイッチが切れている人は、私が入れます。   前を向いて進んでいくためのエネルギーを注入します。   患者さんに心の底から「ありがとう」といってもらえるセラピストを、一緒に目指しましょう!     それでは最後まで読んでいただけてありがとうございます。     追伸 11月、骨盤と脊柱、そして頭蓋骨に対するアプローチの考え方をお伝えする研修会を開催します。   1度でもIAIRのセミナーに参加されている方は、受講可能です。   日  時:平成29年11月12日(日)10:00~16:00 会  場:福岡県立ももち文化センター   講義概要:センターラインへのアプローチ   骨盤の解剖運動・アプローチ 脊柱の解剖運動・アプローチ 頭蓋仙骨アプローチ 等   受講費:通常10,800円(税込) 強化学習3,240円(税込)   申し込み>>>https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSvDpwdcylT     他のIAIR福岡セミナー↓↓↓ >>>福岡セミナースケジュール   ***************************************************************** 国際統合リハビリテーション協会【IAIR】 常任理事 九州地区責任者 理学療法士 福留 良尚 E-MAIL:yoshihisa.fukudome■iairjapan.jp(←■を@に変換してください) HP:http://iairkyushu.jp Facebook:https://www.facebook.com/iairkyushu *****************************************************************   【IAIR九州支部Facebookページ】 いいね!を押して連載コラムをいち早くチェック! https://www.facebook.com/iairkyushu/ ...

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第88回 変形性膝関節症 O脚とX脚の違い 治療アプローチ

From.IAIR 福留良尚   国際統合リハビリテーション協会【IAIR】コラム ご覧いただきありがとうございます。     O脚に悩んでいる女性、多いと思います。   リハビリの現場でも、変形性膝関節症(膝に過度なストレスが掛かり続けることで炎症が起こり、徐々に変形していく疾患)多いのではないでしょうか?     変形性膝関節症   しかし、膝の変形はO脚の場合もあればX脚の場合もあります。   もちろん屈伸(曲げ伸ばし)の制限も同時に起こっています。     どちらも同じようなアプローチやトレーニングで良いのでしょうか?   今回のコラムではO脚(内反膝)とX脚(外反膝)の違いとアプローチについて。     O脚(内反膝)について   膝の変形を呈する人の多くが、こちらのO脚変形です。   膝の内側へのストレスによって引き起こされるこの変形が何故起こるのか?     歩行の際、体重によって体には床反力が返ってきます。     通常足底から身体重心(へその辺り)へ向かいますが、細かく言うと、踵の外側から上がっていき膝関節では上内側を通ると言われています。   この時に膝関節には内反の力が働きます。   普通に歩いていても内側へのストレスは掛かるのです。     この衝撃を吸収しているのが膝の外側側副靭帯や、腸脛靭帯などの外側にある組織。   O脚変形を呈している患者の多くは、この外側の筋や靭帯がかなり緊張しているのではないでしょうか?   内側へのストレスを吸収するために過度に緊張した状態です。     これらの靭帯、筋の働きを整えることが、内側へのストレスを軽減する方法ですが、その前にもう一つ知っておくべき点があります。     大腿と下腿の内外旋について   内側へのストレスが掛かるとき、大腿は外旋し、下腿は内旋しています。   運動連鎖の視点ですが、この動きはイメージ出来るでしょうか?   そのストレスを減弱させていくためには、大腿は内旋、下腿は外旋させなければなりません。   大腿を内旋させる筋:股関節内転筋群、大腿筋膜張筋、中殿筋前部線維 下腿を外旋させる筋:内側広筋、大腿二頭筋   但し、これらの筋を単純にトレーニングするだけでは効果は上がりません。   具体的な方法は下肢セミナーでお伝えしていますが、これらの筋間のリリースが有効になります。     X脚(外反膝)について   過度の外反膝の原因は、多くが過去の受傷、遺伝的要因、高いBMIなどが影響するといわれている。 (Donald A.Neumann著:筋骨格系のキネシオロジーより)     内反膝との違いについて考える時、距骨下関節の過度の回内に着目しなければなりません。   外反膝を呈する人は、距骨下関節の過度の回内と、その原因となる股関節外転筋の弱化が多く見受けられます。   そして、体幹の側屈も観察されます。     つまり、、、   股関節外転筋弱化    ↓ 代償として体幹側屈    ↓ 距骨下関節の回内    ↓ 膝への外反ストレス     このような機序をたどっている場合が多いようです。     リハビリテーションアプローチ   アプローチすべきは、、、   原因となっている外転筋の弱化 体幹の代償戦略に対する動作指導     この2点を優先すべきではないでしょうか?   もちろん不定性がある場合には、補装具などで代償する必要があります。   距骨下関節の動きも改善させる必要があるでしょう。     膝に痛みを有する多くの人が、何らかのストレスを膝に与えています。   それを解消するためには、隣接する関節(股関節・足関節)の状態を見なければいけません。   https://iairjapan.jp/experience/knee     O脚とX脚の違いと代表的なアプローチの考え方、いかがだったでしょうか?   実際のアプローチを学びたいという方は、是非全国のIAIRセミナー会場にお越しください。     それでは最後まで読んでいただけて感謝致します。     追伸  IAIRの公式LINEが始まりました! ******************************************************* 一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会 常任理事 九州地区責任者 理学療法士 福留 良尚 E-MAIL:yoshihisa.fukudome■iairjapan.jp(←■を@に変換してください) HP:https://iairjapan.jp/ Facebook:https://www.facebook.com/iairjapan/ 個人ページ:https://www.facebook.com/yoshihisa.fukudome *******************************************************   【IAIR九州Facebookページ】 いいね!を押して最新情報をいち早くチェック! https://www.facebook.com/iairkyushu/...

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体幹を安定させるためのリハビリテーションプログラム

From.IAIR九州 福留良尚   体幹の安定性は、基本動作、ADLにおいてある意味基盤です。 体幹が安定しているからこそ、巧緻性の高い動きが出来る。   まあ、これは常識ですよね?   しかし、私が新人だった頃は、この安定というものをかなり誤解していました。     安定=静止   こう思っていたんですね。     そのためのリハプログラム、、   筋力トレーニング バランス訓練   「とにかく安定するためには筋力だ」 「高齢だからバランス感覚が落ちているんだ」     高齢者にムチ打って、足りない部分を補うようなリハビリをしていました。   その結果どうなったか?     、、、良くならないんです。   リハ室では出来るけど、普段のADLに全然結びつかない。   何故か?   体幹の安定性とは、剛性を高めることではなく、柔軟性が必要だったんです。 専門的にいえば「選択的筋活動」     例えば、赤ちゃんや子供は筋トレなんてしません。 それでもちゃんと歩くことが出来る。   何故なら、 「多くの筋を選択的に使えるから。」     高齢者や疾病後の患者さんは、体が固くなり、その周囲の筋が機能し辛くなっています。   普通に筋力トレーニングをしたり、バランス訓練をしても、欲しい筋活動が動員されません。     私はこれを 「スイッチが入っていない」 と表現しています。     もちろん脳卒中による麻痺などは別ですよ。 あの問題は脳ですから、今回のテーマからは外れます。     安定した動作を遂行するためには、体の固さをとる、つまり関節の緩みが必要なんです。   固めるのではなく、緩める。   これが体幹の安定性に非常に大切です。   それを踏まえたうえで、、     体幹の安定性を高めるリハビリプログラム   ①深呼吸   先ずは深く、ゆっくりとした呼吸をしてもらいましょう。   可能であれば腹式呼吸が望ましいです。   呼吸によって横隔膜は刺激され、筋膜の繋がりによって深部筋に緩みが生まれます。   必ずゆっくりとした呼吸で、努力的にならないようにしましょう。   努力する=緊張です。   目的は緩めることなので、肩が上がったり腹直筋が緊張してしまうような呼吸では効果は上がりません。     ②手足をブラブラする   ROM-exをすることも必要ですが、患者さんが自主的に行うことで得られる緩みは、非常に有効です。   立位が難しい方は座位でもOKです。   手首足首をブラブラ、指をグーパーグーパーして、動きに滑らかさが出てくるように繰り返してもらいましょう。     ③寝返り動作   末梢の緩みが出てきたら、今度は体幹を緩めていきます。   縦重力位になることで、重力に抗するために緊張していた筋を解放します。   ゴロゴロ寝返りをすることで、普段使われていない筋活動を促すことが出来ます。     この3つを立位になる前や、歩行訓練の前に行うだけで、かなり違いが出てくるのが分かるでしょう。     バランス=静止   もしそう考えていたセラピストさんは、その考えを改めていくことをお勧めします。     関節の固さが強固で全く動かない場合は?   これはもちろん徒手的なアプローチが必要でしょう。   しっかりと介入していかなくてはなりません。     特に大切になってくるのは、骨盤、そして脊柱の柔軟性です。   「骨盤は動かない」   と思っている方もいるかもしれませんが、骨盤は動きます。   脊柱も1つ1つの椎間関節が動くことで、深層にある筋はそれぞれが選択的に収縮してくれるのです。     骨盤へのアプローチはコチラ   https://iairjapan.jp/pelvis     それでは最後まで読んでいただけてありがとうございます。   ***************************************************************** 国際統合リハビリテーション協会【IAIR】 常任理事 九州地区責任者 理学療法士 福留 良尚 E-MAIL:yoshihisa.fukudome■iairjapan.jp(←■を@に変換してください) HP:http://iairkyushu.jp Facebook:https://www.facebook.com/iairkyushu *****************************************************************   【IAIR九州支部Facebookページ】 いいね!を押して連載コラムをいち早くチェック! https://www.facebook.com/iairkyushu/ ...

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【新人セラピスト向け】若いうちに読んでおくべき文献

From.IAIR九州 福留良尚   新人の頃は、とにかく片っ端から文献に手を付けて、読み切る前に飽きるを繰り返していました。 今だからこそ思うのは、「それでよかったんだな」ってこと。 あの頃、どれか一つの手技に傾倒せず、良く分からないながらもいろいろ読んでいたことで、広く浅い知識を身につけることができていました。   経験が少ない時は、それでもいいんだと思います。 深く読み込もうにも難しくて訳分からんのですから。     例えば、ある手技について方法を書いてある文献を読みました。 「よし!本の通りにやってみよう!」   しかし、文献に書いてある通りにはいきません。 何故か? その文献を書いたのは、少なくとも経験10年以上で、数をこなしてきたセラピストが書いたものだからです。   設計図があるからと言って、バイトが家を建てられるわけないですよね? 一緒なんです。   だからこそ、新人の頃は広く浅く学ぶことを私はお勧めします。 若いうちに手を付けておくべき分野を簡単にまとめてみました。     ①脳卒中関連 脳卒中後のリハビリに携わるセラピストはもちろん、整形に勤めるPT・OTも脳科学には触れるはずです。 痛みに関して、今は脳の機能を無視できなくなってますからね。 ともあれ、脳科学を学び、脳卒中後のリハビリに携わるセラピストは必須の項目です。   ②骨格系へのアプローチ 関節へのアプローチは、運動器リハビリテーションでは必須。 数ある徒手療法の手技の中で「これ!」ってのは、言えませんが、、 あえて言うならIAIR(笑) ③筋・軟部組織系へのアプローチ 関節へのアプローチと併せて、筋軟部組織(筋膜)は学んでおきたいところ。 触診もここに含まれますので解剖学もここに含まれますね。   ④呼吸器関連 呼吸は、肺炎や肺気腫だけでなく、様々な疾患や精神状態からも影響を受けます。 身体の状態把握のためには、呼吸の勉強は必須でしょう。     以上の4つに関しては、一度はその道の大きめの研修会にも行くことをお勧めします。 長年その方面に携わっているセラピストの臨床を見ておくことは、「出来る出来ない別にして」自分の体験として蓄えておくべきでしょう。   具体的には、3日以上同じテーマで学べ、受講費も1日1万を超えるもの。 1日1万は一つの目安ですが、広く浅い知識だけでなく、その分野について少し深く知ること、そして日数が多いということは、実技も多いはず。 出来るようになるためには、1日限りのだけでは足りないようです。   何はともあれ、普段は4つのテーマを中心に文献を読んだりすることをお勧めします。 人によっては癌、心リハ、精神なども入ってくるかもしれませんね。 いろいろ手を出して、自分が本当に極めたいものを見つけましょうね。     それでは本日はここまでに。 最後まで読んでいただけて感謝いたします。     追伸:IAIR福岡でのセミナー↓↓↓ >>>福岡セミナースケジュール   ***************************************************************** 国際統合リハビリテーション協会【IAIR】 理事 九州地区 理学療法士 福留 良尚 E-MAIL:yoshihisa.fukudome■iairjapan.jp(←■を@に変換してください) HP:http://iairkyushu.jp Facebook:https://www.facebook.com/iairkyushu ***************************************************************** 【IAIR九州支部Facebookページ】 いいね!を押して連載コラムをいち早くチェック! https://www.facebook.com/iairkyushu/ ...

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第86回「セラピスト人生折り返しの年」

From.IAIR 福留良尚   国際統合リハビリテーション協会【IAIR(アイエアー)】コラム 本日もご覧いただきありがとうございます。     新人セラピストが仕事を覚えていく過程   経験3年目まで: 新しいことを覚えるのに必死 いろんなことが初体験 時間の経過は比較的ゆっくり   その期間を過ぎて、ある程度疾患別のアプローチが出来るようになると、今度はリハ科の係や、院内の委員会活動に参加し始めます。 いわゆる「新人」と言われる時期を過ぎたと言っていいでしょう。     経験5年目前後: 学生さんを任されるスーパーバイザー リハ科全体の動きの把握 診療報酬の動向   もうこの時は「他人」を成長させないといけない立場になります。 例年学生の指導に携わる傍ら、院内の新人指導にも従事しているセラピストも多いでしょう。     経験10年以降: 院内での横断的な活動 院外での地域に向けた活動 地域の他施設との連携   病院全体を視野に入れた行動を求められるようになります。 地域の医療を担う施設、それを支える立場になっていくはずです。     この時、現役であれば30代前半。 まだまだ体力もあり、高齢者を相手にしますから「若い」と言われているはずです。 しかし、その時点でセラピスト人生の半分を迎えようとしていると言われたら、どう思いますか?     仕事をする上での中間点は1/2ではなく1/3   こんな考えがあります。 定年を60歳としたとき、セラピストとしての中間地点は13年目ということになります。 そこからの26年間は、前半13年と同じ時間感覚なんです。   小さい頃の夏休み40日が長かった感覚ありますよね? 大人になると40日なんてあっという間です。 それが、今仕事をしている私たちにも起こっています。   ※フランスの哲学者「ジャネーの法則」:50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。(Wikipediaより)     中間地点まで何を学んで来たでしょうか?   振り返ってみると… 疾患別アプローチ 後輩の育成 学生教育 リハ科の係や委員会活動 院内の横断的な活動 院外の地域貢献活動 他には、飲み会の幹事とか?(笑)     セラピストとしてスキルを磨く時間はあったでしょうか? それを学ぶ場があったでしょうか? 毎日患者さんとのリハビリテーションの中で、新しい発見や感動するような場面はたくさんあったと思います。 それは何が良かったのか?何故そうなったのか検討し、指導を仰ぐことが出来たか?     アチーブメント株式会社代表取締役社長の青木仁志氏はこのように言っています。 「何はともあれ、まず若い時に職業人としての求められるマインド、ノウハウ、スキルの確立を最優先すること。自分の実力の証明を仕事で出来る人間になること。仕事のできない人間は貧乏が保証される。絶対に仕事に対しては妥協しないこと。」     デスクの前に貼っています。 私は今年で34歳。 職業人生の半分が終わろうとしています。   これまで理学療法士として13年、日々クライアントに施術してきました。 スキルを必死で磨いた時期があったからこそ、いろんな視点を持つことが出来ました。 そこには「人との出会い」が必ず影響しています。 たくさんの素晴らしい方々と出会わなければ、今の成長はなかったでしょう。       10年目以上の方の悩み   IAIRの研修に参加するその多くが「技術」です。 職場の運営や管理は出来るようになった。 さて患者さんへのアプローチは… 新人の頃とあまり変わっていない???   実感が伴わない、変化が出せない、セラピストとして成長していない。 そんな悩みを抱えています。     IAIRでお伝えしたいことは、先ほどの青木社長の訓戒にもあります。   「マインド」 セラピストとしての自分の在り方、考え方。   「ノウハウ」 豊富な知識、これまでの10,000人以上の受講生から得られたデータ。   「スキル」 卓越した技術、現場で結果を出すためのコンセプト。   これらを洗練し、尚且つインストラクター個々人それぞれの臨床経験を踏まえた話が出来る。 それがIAIRであり、私が目指すセラピストを成長へ導く方法です。 折り返し地点はあっという間に来ます。 しっかりマインド、ノウハウ、スキルを磨きましょう。     それでは最後まで読んでいただけて感謝致します。     追伸1,セミナー日程はこちら【IAIRセミナーページ】 https://iairjapan.jp/calendar 全国各会場のセミナー申し込みを受け付けております。     追伸2, IAIRの公式LINEが始まりました! お友達も続々増加中!(200名を超えました) LINE@特典のクーポンもあります!   ******************************************************* 一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会 理事 IAIR九州 理学療法士 福留 良尚 E-MAIL:yoshihisa.fukudome■iairjapan.jp(←■を@に変換してください) HP:https://iairjapan.jp/ Facebook:https://www.facebook.com/iairjapan/ 個人ページ:https://www.facebook.com/yoshihisa.fukudome *******************************************************   【IAIR九州Facebookページ】 いいね!を押して最新情報をいち早くチェック! https://www.facebook.com/iairkyushu/...

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第85回「痛みの原因を上手く説明する方法」

From.IAIR 福留良尚   国際統合リハビリテーション協会【IAIR(アイエアー)】コラム 本日もご覧いただきありがとうございます。     痛みによって生活範囲が狭くなったり、ADLに制限が出ている患者にとって、それは「悪者」でしかありません。 やりたいことができない、周りに迷惑を掛ける、夜も眠れない。 そんな患者に寄り添って「大変ですね」「一緒に頑張りましょう」と声を掛けることは、リハビリテーションセラピストとして、当然のことだと思います。そして、その痛みの原因を説明することも大事な役目。   しかし、痛みについて調べてみると、それは体にとって必要なものだというのが分かります。 危険を教えてくれる大事な信号であり、防御反応の一つ。   それをそのままストレートに「痛みって必要なものなんですよ!」と言っても、多分「はぁ?」となるでしょう。 本日は痛みについて、そしてその説明の仕方について。 (ちなみにリウマチや線維筋痛症のような難病についてはこの限りではありません)     痛みが出るということは、その場所に何かしらの問題があることを示しています。    ① 炎症反応 炎症とは、組織が損傷し、その部分を治そうとする過程に起こる反応の一つ。 肩関節周囲炎、腰椎椎間板症、変形性膝関節症などの痛みを伴う運動器疾患では、この反応が起こっています。    ② 物理的な痛み 頭をぶつけた、転んだなどの瞬間に感じる痛みのこと、一次痛ともいいます。この痛みに対しては我々が対応する部分ではありませんが、変形性関節症のような関節面の適合性の問題により、動かす際に痛みが生じることもあります。     ①の炎症について、細かい生理学的なことは置いておきましょう。 組織が損傷することで炎症が起こり、その部分を治すために「負荷を掛けるな!」と痛み信号が出る。   ここまではOKでしょうか? 実はこの負荷、痛みがあるときだけでなく、それ以前から掛かり続けていたのです。     組織が損傷する原因 「日々繰り返される体の動き、姿勢によるアンバランス」   関節の可動域、筋肉の柔軟性、安定した筋出力は、身体に掛かる負荷を分散し、局所が痛まないようにしています。しかし、加齢や筋力の低下、仕事でずっと立っていないといけないor座ってないといけない、日々繰り返される姿勢や動きによって、局所には負荷が掛かり続けているのです。     アンバランスな状態を元に戻し、局所に負荷を掛けないようにする。 徒手的なアプローチは、そのために有効な手段。 痛みのある部分だけにアプローチをしても良くはならないのは、全身の問題だからです。   患者さんは「痛い部分を何とかしてほしい」と言います。 しかし、そこには原因がないケースが多いわけです。 この説明をする時、患者さんの普段の生活状況の聴取が非常に有効になります。     NBM(Narrative-based Medicine ) 物語と対話による医療   患者が対話を通じて語る病気になった理由や経緯、病気についていまどのように考えているかなどの「物語」から,医師は病気の背景や人間関係を理解し、患者の抱えている問題に対して全人的(身体的、精神・心理的、社会的)にアプローチしていこうとする臨床手法である。NBMは患者との対話と信頼関係を重視し、サイエンスとしての医学と人間同士の触れあいのギャップを埋めることが期待されている。 (http://www.c-mei.jp/BackNum/015r.htmより引用)     体のアンバランスは、無意識に頑張った結果。 「痛いところは頑張ってたんですね」と、ねぎらいを掛けてあげましょう。 その上で「もうこれ以上痛いところに負荷を掛けないようにしましょう、そのためにはこんな治療をしないといけません」そうやって丁寧に順を追って説明するのです。   痛みをコントロール出来る体に導いてあげられるのは、私たちリハビリのセラピストです。 対症療法を中心とする西洋医学において、患部の治療以外に原因を求めることはほとんど皆無。 血圧を下げる薬を処方していながら、家では塩分高い食事をとることを容認している状況が、今の日本の医療です。   原因を見極める目を養い、目の前の患者さんを適切な方向に導きましょう。     それでは最後まで読んでいただけて感謝致します。     追伸1,セミナー日程はこちら【IAIRセミナーページ】 https://iairjapan.jp/calendar 全国各会場のセミナー申し込みを受け付けております。     追伸2, IAIRの公式LINEが始まりました! お友達も続々増加中!(200名を超えました) LINE@特典のクーポンもあります!   ******************************************************* 一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会 理事 IAIR九州 理学療法士 福留 良尚 E-MAIL:yoshihisa.fukudome■iairjapan.jp(←■を@に変換してください) HP:https://iairjapan.jp/ Facebook:https://www.facebook.com/iairjapan/ 個人ページ:https://www.facebook.com/yoshihisa.fukudome *******************************************************   【IAIR九州Facebookページ】 いいね!を押して最新情報をいち早くチェック! https://www.facebook.com/iairkyushu/...

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腰痛で緩めておきたい筋の触診とアプローチ

From.IAIR九州 福留良尚   腰痛患者に対して、ダイレクトに腰部へマッサージを加えたり、徒手的アプローチを行うのは、身体の構造や特徴を知っていれば、第一選択にはならないでしょう。 慰安であれば良いと思いますが、リハビリテーションは治療です。   腰部が過緊張になっている原因を考えれば、自ずと緩めなければならない部分が他に見えてきます。 本日は、腰痛患者の緩めておきたい3つの筋について私見を交えながら。     腸腰筋 起始:腸骨内面、TH12~L4 停止:大腿骨小転子 作用:股関節屈曲、骨盤前傾   特に緩めておきたい部分は、腸骨筋と大腰筋の間隙(かんげき)です。 大腰筋は脊柱と繋がっているため、腰部の動きや安定性に深く関与しており、インナーマッスルとして姿勢制御に関わるということも言われています。 これら二つの筋が筋間で癒着を起こし、選択的に収縮出来ない状態は、腰部への負荷を増大させてしまいます。   触診:患者を背臥位、股関節屈曲位とします。ASIS(上前腸骨棘)から1横指内側に指をあて後内側へと指を沈めていきます。腸骨方向(後方)には腸骨筋、身体の中心方向には大腰筋が位置しますが、腹筋群や内臓の更に深層に位置するため、直接は触れません。位置が分かりにくい時は、患者に「足を持ち上げてください」と指示しましょう。筋の収縮が感じられます。当たり前ですが、患者の痛みには注意しましょう。     横隔膜   横隔膜は、呼吸に関係する筋肉の一つです。 横隔膜の柔軟性は、深い呼吸をするために重要ですが、もう一つ先ほど挙げた大腰筋との連結があります。 これによってコアと言われる、体幹を安定させる機能が働くのです。   触診:肋骨の下縁から指をその内側に入れるように沈めていきます。そうすると呼吸によって動く横隔膜の感触が感じられるはずです。そのまま患者に深呼吸を続けてもらうだけで、緩んでくるのを感じることが出来るはずです。大腰筋と同様、背臥位、膝屈曲位で相手の痛みなどに注意しながらゆっくりと緩めましょう。     後脛骨筋   起始:脛骨、腓骨の上後面 停止:足根骨 作用:足の底屈・内転・打ち返し   何故腰痛患者の足部の筋を緩めるのか? 人が姿勢をコントロールする時、足関節・股関節・ステップの3つが機能すると言われています。そして足関節は最も先行して働く部分ですが、後脛骨筋が固くなっているとその機能が上手く働かなくなり、その代償を他の部分に求められてしまいます。足の内側縦アーチを機能させるためにも後脛骨筋の働きは重要です。 そしてもう一つ、後脛骨筋は深部の筋膜によって大腰筋と繋がっています。ここの固さは時として大腰筋の機能を阻害する因子となる場合もあるのです。   触診:かなり深層にあるので、筋腹の触診は難しいですが、腓骨頭下方後面から下腿中央に向かって圧を加えると触知できます。筋収縮(底屈・内反)させると、内果の後方でも腱を触知出来ます。そのラインに沿ってゆっくり圧を加えるように緩めましょう。     上手く出来ない方へ   11月25日(土)に福岡でこれらの筋を緩める研修会を開催します。 1日ですが、これら3つと上肢への徒手的アプローチ方法をお伝えします。 興味のある方は、是非実際の治療方法を学んでみてください。   詳細は>>>コチラ     それでは最後まで読んでいただけて感謝致します。   追伸:他の福岡でのセミナー↓↓↓ >>>福岡セミナースケジュール   ***************************************************************** 国際統合リハビリテーション協会【IAIR】 理事 九州支部代表 理学療法士 福留 良尚 E-MAIL:yoshihisa.fukudome■iairjapan.jp(←■を@に変換してください) HP:http://iairkyushu.jp Facebook:https://www.facebook.com/iairkyushu *****************************************************************   【IAIR九州支部Facebookページ】 いいね!を押して連載コラムをいち早くチェック! https://www.facebook.com/iairkyushu/ ...

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本当に「時間がない」のでしょうか?

From.IAIR 福留良尚   国際統合リハビリテーション協会【IAIR(アイエアー)】コラム 本日もご覧いただきありがとうございます。     腰痛や身体に不調を抱えるクライアントに対して、生活習慣や仕事の内容、それ以外の時間どのように過ごしているかを聞くことは、私の問診ではベーシックな流れです。 もちろん痛い部分や不調の程度も聞きますが、正直なところ、その部分はクライアントの主観が入り過ぎているケースが多く、重要視してはいません。   クライアントにはもちろんそんなことは言いませんよ(笑)   痛みや身体の不調を抱える原因となった部分に着目し、如何にコントロールしていくかを指導していくことが、健やかな生活を送るための最重要課題だからです。 それを数回のセッションの中で繰り返し話し、どう過ごしていけばいいのか、何に注意すればいいのか、素人にも分かりやすく身体の特性を教えていくのです。 そんなセッションの中で一番問題になるのが、、   「それをする時間があればいいんだけどね~」   このパターンとにかく多い。 決して怠惰なわけではなく、仕事、家事、育児、介護などなど。 やらざるを得ないことが山程あるというのです。     ちなみに、私はこの状況を否定しているわけではなく、どうすればその視点を変えられるか、つまり時間の価値観を変えることが出来るかを大切にしています。 それはそれ、するかしないか、クライアントの時間に対する価値観を否定するわけではありません。   では「本当に時間がないのでしょうか?」 順を追って話しましょう。     私たちは日々の生活で、常に時間に追われています。 朝起きる時間、ごはんを食べる時間、帰る時間、寝る時間。 ほとんどがルーティン化されている場合が多いですよね。   そんな中に「運動をしましょう」「散歩に行きましょう」「筋肉をつけましょう」なんて言われようものなら、「そんな時間があれば苦労はしないよ~」となるわけです。 歯医者には定期的に通いましょうが続かないのと同じ理由ですね。 そのルーティンに新しいことを入れる余裕は、今のところなさそうです。     では、こんな質問をしてみましょう。   「どうすれば運動をしないでいられますか?」   (体を動かさずに身体の不調がなくなる方法というわけではありません) どんな忙しい生活をしていれば運動はできないのかということです。   何故こんなことを聞くのか?   多くのクライアントは現状を正確に把握できていない場合が多いです。 その現状が分かれば、その答えと反対のことをすれば、自ずとやる生活が見えてきます。     ちょっと分かりにくいので、別の例を出しましょう。   「セミナー行きたいんですけど、金銭的にきつくて、、」 という方がいるとしましょう。   先ほどの質問をしてみます。 「どうすればセミナーに行かずに済みますか?」   簡単です。普段の生活でお金を使えばいいわけです。 外食、趣味、旅行、コンビニで買い物、付き合いで飲みに行く、雨が降ったからコンビニの傘を買う、いやもうタクシーを使おう、、、   これと反対のことをすれば、セミナーに行けるわけですよ。 そこで自分に問うわけです。 「本当にセミナーに行きたいのか?」   先ほどのクライアントにも同じです。 「本当に不調のない生活がしたいのか?」     実は、本音の本心の部分では、怠惰な生活、お金を使う生活に快楽を感じている人がほとんどだということに気づきます。そこに生きる価値を持って生活しているのです。 少々キツイ言い方ですが、この本音の部分で無理だなと感じるクライアントには、そこまでを変えるようなアドバイスは私は致しません。そこに踏み込んだときに「自分を否定された」と感じてしまっては、信頼関係も何もなくなってしまうからです。だからこそ、その見極めは非常に重要です。 「この人がどこまでを求めているのか?」 自分に対する質問なら「私はどんな人生を送りたいのか?」     「私はセラピストとして本当に成長したいのか?」   日々の安定した生活を削って、自分に投資することが本当に価値あることだと思っているのかを、よくよく考えてみてください。 私はもちろんそう思っています。 だからこそ、今こうやってコラムを書いているのです。だからこそ、趣味にかける時間が減ったのです。だからこそ休みが2週間なくても平気なのです。だからこそ将来のために時間を使うことに惜しげないのです。     「本当に時間がないのでしょうか?」   その答えは自分にしか分かりません。 自分に嘘をつかない人生を送りましょう。 自分の仕事をちゃんと見つめましょう。 その上で、IAIRが必要だと思うなら、私たちはいつでもお待ちしています。     追伸1,セミナー日程はこちら【IAIRセミナーページ】 https://iairjapan.jp/calendar 全国各会場のセミナー申し込みを受け付けております。     追伸2,IAIRの公式LINE始まりました! まだ見られていない方は、是非友達登録お願いします。 クリック↑   ******************************************************* 一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会 常任理事 IAIR九州 理学療法士 福留 良尚 E-MAIL:yoshihisa.fukudome■iairjapan.jp(←■を@に変換してください) HP:https://iairjapan.jp/ Facebook:https://www.facebook.com/iairjapan/ 個人ページ:https://www.facebook.com/yoshihisa.fukudome *******************************************************   【IAIR九州Facebookページ】 いいね!を押して最新情報をいち早くチェック! https://www.facebook.com/iairkyushu/...

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セラピスト必見!治療が上手くなるためのコツ【リハビリテーション】

From.IAIR九州 福留良尚   前回は治療が上手くない人の共通点についてでした。 自身の体が整っていない人は、治療が上手くない。 何故なら、体に痛みや強張りを抱えていると、治療中それをかばったり代償して、100%治療に集中できないからという理由でした。     医者の不養生ではないですが、我々の仕事は手の感覚が頼りです。 感覚に集中するために、身体を整えることは重要なことでしょう。   そして、本日は治療が上手くなるためのコツについて。 「これをすれば絶対に上手くなる!」という訳ではもちろんありませんが、治療の上手いセラピストは共通してあるものを感じながらアプローチをしています。     順を追ってお話ししましょう。   我々セラピストは患者に変わってほしい、良くなってほしいという思いでアプローチをします。 その思いが強いあまり、触れる力や操作する力が強くなったりすることがあります。     例えば、SLRで筋のストレッチをするとしましょう。   柔軟性を高めたい一心で、より強くハムストリングスを伸張してしまうことはないでしょうか? 患者の内部では、その伸張刺激に対して痛みを発し、戻ろうと作用します。 目的と逆行する作用が体の内部で起こってしまうのです。     身体内部の状態を把握せず、アプローチにばかり集中すると、そのようなことが良く起こります。 では、どうすればそれをコントロールして上手く治療が出来るのか? 私が普段から気をつけている方法です。   「相手の呼吸を感じながらアプローチする」   相手の呼吸を手や体のあらゆる部分でいつも感じながら、徒手的アプローチや関節の操作、動作の誘導を行うのです。 いつも常にです。 それだけでこちらの余計な緊張は抜け、相手の内部情報を感じるための余力が生まれます。 100%アプローチに集中するのではなく、相手を感じる余力を残すこと。   これが治療が上手くなるためのコツです。   私たちが変えるのではなく、患者が変わっていく   治療が上手い人の多くは、このようなコンセプトを持っているはずです。 人体を知れば知るほど、私たちが出来ることはたかが知れています。 しかし、患者を導くということは非常に大切な役割です。   目の前の患者、利用者、クライアントをより良い方向へ導き、大切な人生を楽しめるように治療上手くなりましょう!     それでは最後まで読んでいただけて感謝致します。 ***************************************************************** 国際統合リハビリテーション協会【IAIR】 理事 九州支部代表 理学療法士 福留 良尚 E-MAIL:yoshihisa.fukudome■iairjapan.jp(←■を@に変換してください) HP:http://iairkyushu.jp Facebook:https://www.facebook.com/iairkyushu *****************************************************************   【IAIR九州支部Facebookページ】 いいね!を押して連載コラムをいち早くチェック! https://www.facebook.com/iairkyushu/ ...

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