コラム

リハビリで必ず触れる皮膚の機能の一部をまとめました

冬の時期になってくると、皮膚がカサカサしてきませんか? 気候や暖房の影響で、湿度が下がっていくからだとは言われます。 この季節、入院、入所中の高齢者のベッドシーツに角質が多く落ちている光景を眼にします。 今日は、皮膚についての話です。     ◇皮膚 生物一般について、内部環境と外部環境を隔てるものは何でしょうか? ある境界によって外部と内部が分けられています。 生体は生存するための一連の生化学的反応を、外部環境の変化に影響を受けないように行うために、外部と内部を隔てています。 単細胞生物などの原生動物では細胞膜が、多細胞生物では表皮がその役割を果たしています。   特に陸上で生きる生物にとって、体内から水分が失われることは致命的であり、皮膚は内部と外部を隔てるだけでなく「水分を失わないよう」守っているともいうことができます。(バリア機能)     ◇皮膚バリアの構造 水分を失わないように外部環境との境界として役割を担う表皮は、ケラチノサイトで構成されます。 表皮の深い位置で新しい細胞が生まれ、形を変えながら表面に向かい、細胞死を迎えます。 死んで硬くなったケラチノサイトと細胞間脂質によって角層が構成され、その角層が皮膚バリア機能を担っています。   表皮の底で新しく生まれたケラチノサイトが、皮膚表面の角層にたどり着くとやがて垢になって剥がれ落ちていきます。 以上のプロセスが一定の速度で約1ヶ月かけて繰り返されるのが平常運転です。   角層はこのようにいつも最新の状態に更新されます。       ◇皮膚バリアを破壊するもの 物理的な応力が角層に加われば、バリアが破壊されます。 例えば、セロテープを皮膚に貼って剥がすだけで破壊されてしまいます。 日常的な接触、摩擦などによってバリアは壊されてしまうのですね。。。   他にも、有機溶媒などの化学的な刺激によっても破壊は生まれます。 界面活性剤などもそうですね、つまり洗剤です。   他にも湿度変化や虫の出す抽出物の影響も受けるようです。     ◇皮膚バリア機能の修復 バリア機能が破壊されると、まず応急処置的にラメラ顆粒が放出され、一時的な脂質の供給が始まります。 その後、新しい脂質の合成が始まります。 健康な皮膚は、すぐに元どおりになるようにプログラミングされています。 また、ワセリン塗布も一時的な修復が可能です。   ところが、さきほど挙げた環境的な理由や、化学的物理的な刺激、が繰り返し加わったり、強いストレスを感じていたりすると、修復が遅れやがて炎症に移行しその炎症が修復を遅らせるという悪循環を生みます。   また、高齢者は表皮でのコレステロール合成量が減少や、角層で水分補給に関わるアミノ酸やグリセリンの減少、カルシウム分布の異常などがみられ、バリア機能が壊れやすく、その修復に時間がかかると言われます。     ◇皮膚バリア機能とサーカディアンリズム 興味深い報告として、時間帯によってバリア機能の修復が変化するというものがあります。 サーカディアンリズム(日内変動)というリズムが体内にあるわけですが、バリア機能の修復とも関係があるようです。 20時から23時の間にバリアを破壊されると、他の時間帯に比べて回復が遅かったそうです。 引用:Barrier recovery rate varies time‐dependently in human skin   夜間の入浴時は注意が必要かもしれませんね。 関連記事:生体リズムと病気との関係を知ってリハビリを担当する療法士が生活指導に活かす秘訣 https://iairjapan.jp/archives/11580   以上、物理的なバリア機能についてざっくりとまとめました。 表皮を守るためには、様々な方法が存在します。 何か抜群に効果的な、絶対的な方法というものはなく、その人の状況に合わせた対処法を考えないといけません。   美容を目的として、商品が開発され、それを売るためにいろいろと言われますが、身体のメカニズム(ホメオスタシスやサーカディアンリズム)を知り、相手にとって最適なアドバイス、対処法を提供してください。   物理的なバリアだけでなく免疫系の応答による防御システムも存在しますが、そちらは生理学の成書などに書いてありますので、そちらでご確認ください。   [参考図書] 皮膚感覚と人間のこころ     リハビリ実施時にはほとんどの場面で「皮膚の接触」があると思います。 その「触れる」ということを理解できてくると、リハビリテーションで、これまでと違った効果を現れてくることでしょう。 https://iairjapan.jp/iair-course-info   *お知らせ リハビリや世の中のことを斜めから見つめたメルマガ「福田のメルマガ」 毎週月曜日11:30にこっそりと無料でお届けしています。 12月3日は、睡眠中に夢をみていることの話を配信しております。 登録はこちらから。...

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筋性拘縮を防ぐキーマン!柔軟性は「赤血球」にも必要だった【国際事業部 Step.64】

IAIR(国際統合リハビリテーション協会) 国際事業部より   ハロー! IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。 本日のテーマは、「拘縮」です。 倫理上の問題により、動物実験レベルでの検証にとどまっていますが筋性拘縮は動かない状態が2週間以上続くと発生すると近年、報告されています。 筋を始め、皮膚や靭帯、関節包などの軟部組織が伸長するためには「血流の改善」がひとつのポイントとなりますが、本日は血流改善のなかでも「赤血球」に着目します。   【筋性拘縮とは?】 まず、筋性拘縮とはなんなんでしょうか? 拘縮というと「主に軟部組織の柔軟性・伸長性が低下し、関節の動きが可逆的に制限された状態」です。 そのなかでも、筋性拘縮は筋線維が伸長できない状態が原因で関節可動域が制限された状態といえます。 身近にあるのは、大腿後面の筋・ハムストリングスが短縮した状態でしょうか。 デスクワークなど長く座位をとる方に、よくこの傾向が見られるようです。 筋が伸長できなくなる要因として大きくまとめると ・筋原繊維の滑走制限 ・筋細胞内の酸欠による、筋収縮が発生しなくなる この2つが挙げられます。 【なぜ酸欠状態が起こるのか?】 筋は筋細胞内の糖(グリコーゲン)やクレアチン・リン酸をエネルギーとして瞬発的に動くことはできますが、 もっと持続して動くためには、糖から発生したピルビン酸を酸素を使ってエネルギーを得る必要が出てきます。 これらのエネルギーが得られなくなると、筋原繊維は動きが止まり、筋全体では伸縮する動きが止まってしまうので、筋が持続して繰り返し動くためには、糖やリン、酸素を血液とともに送り届けることが必要です。 つまり、筋が伸縮するためには「糖・リン」「酸素」と「血液の流れ」が必要になってくるのですが… ここで重要になるのが、酸素の運び屋・赤血球です。   【血液の流れが滞る理由と、酸欠の関連】 赤血球というと、血球内にあるタンパク質・ヘモグロビンに酸素を結びつけて、血液の流れに乗って酸素を届けてくれる役割がありますよね。 また、赤血球の数が多かったり形によって、血液のドロドロ具合(粘度)が変わってきます。 言い換えれば、赤血球の状態によって血流が変わる、ということです。 血液のドロッとする程度は、実は赤血球の『柔らかさ』も影響します。 赤血球の『柔らかさ』は正確にいうと『変形能』と言いますが、 赤血球は適度に圧力が加わった状態で押し伸ばされるとグニャ〜っと形を変える能力を持っています。 なので、筋性拘縮を改善するうえで重要な ・筋細胞内の酸欠状態を改善する ・血液が筋へスムーズに流れる ためには、 血管内を流れる血液へ、適度に圧力を加えながら滑らせることは効果的と考えられます。 徒手的な介入の効果は、この点から考えると有効に思えます。 ただし、赤血球の『変形能』に影響を与える要因として ・赤血球の形態 (加齢や運動不足によるミトコンドリアの不活性(=老化)によって、赤血球が小さくなったり、赤血球の形が均一でない状態になること) ・赤血球内部の粘度 (赤血球内が脱水して、ヘモグロビン濃度が高まること) ・赤血球膜の粘弾性 (赤血球の膜を作るタンパク質が、過剰に増えたカルシウムや糖と結合して変性すること) の3つが報告されていますので 徒手的なアプローチとともに、食生活や運動習慣など、日々の過ごし方への介入も必要となってくると考えられます。 徒手的なアプローチ、日々の生活への介入… IAIRでは、この両方を科学的に、実技などで体験しながら学べるプログラムをご用意しています。    IAIR 統合リハビリテーションセラピスト認定コース →詳細はこちら →全国各地の開催情報は、こちら   【 講 習 会 情 報 】   患者さんとのコミュニケーション方法を見直したい方に おすすめです。 ↓↓↓ *********************************************** YES!プレセミナー (本講座は、対面式オンラインセミナーです。) 【 内 容 】 ・英会話をマスターするための《3つのルール》 ・勉強のための英語を、話すための英語に変える方法 ・高速でリスニング↔︎翻訳できるマインド養成法 ・考えたことを、英語でシンプルに伝える 【 開 催 日 時 】 《第21回目》 日時:2018年12月14日(金)20:00 ~ 21:00 【YES!プレセミナーへのお申し込みは、こちら】   ミニコーナー「本日の英単語」 旅先でも英語が使えるようになるための 「本日の英単語」コーナー! まとめチャンネルを作成してます。 こちらから、ぜひご覧ください!   》》https://youtu.be/XsfR3TpJhg8   ************************************************ *参考資料 ( 1 )  本田祐一郎, 坂本  淳哉, 中野 治郎, 沖田 実.関節可動域制限に対する基礎研究の動向と臨床への応用*─筋性拘縮の発生機序の解明ならびにエビデンスに基づいた治療戦略の開発を目的とした基礎研究─.理学療法学.2018.45(4).p. 275 ~ 280. ( 2 )  前田 信治.教育講座:血液のレオロジーと生理機能 第 2 回:血液粘度に影響する要因と解析.日生誌.2004.66.p. 287-297. 最後までお読みいただき、ありがとうございます。 IAIR国際事業部 吉田頌平 【著者プロフィール】 2012年4月:作業療法士免許を取得 6月:カナダへ留学 2012年9月〜2013年9月: カナダのクリニックへ 1年間勤務したのちに帰国 2013年12月〜: 急性期〜生活期の方々を対象に 整形外科の病院・クリニックへ勤務 現在: IAIR関東支部で インストラクターを務める傍で 国際事業部を担当しており、 IAIRの国際化を推進しています。 ...

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リハビリ職の未来年表

近い将来、僕たちはリハビリをしていられるのか?【5年目を過ぎた療法士の君へ】(08)

あなたは、24万部売れた「未来の年表」と言う本を読みましたか? 「人口減少日本でこれから起きること」の副題通り、人口減少は今の日本の課題ですね。   この本に限らず、そこかしこで話題になっています。 せっかくですので、この課題について考えてみませんか?   未来年表を引用する! 本の中身を詳しく解説はしません。 各自で読みましょう。 ですが、そこで提示されている人口減少カレンダーを引用させていただきます。 2016年:出生数は100万人を切った。 2017年:「おばあちゃん大国」に変化。 2018年:国立大学が倒産の危機へ。 2019年:IT技術者が不足し始め、技術大国の地位ゆらぐ。 2020年:女性の2人に1人が50歳以上に。 2021年:介護離職が大量発生する。 2022年:「ひとり暮らし社会」が本格化する。 2023年:企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる。 2024年:3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」へ。 2025年:ついに東京都も人口減少。 2026年:認知症患者が700万人規模に。 2027年:輸血用血液が不足する。 2030年:百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える。 2033年:全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる。 2035年:「未婚大国」が誕生する。 2039年:深刻な火葬場不足に陥る。 2040年:自治体の半数が消滅の危機に。 2042年:高齢者人口が約4000万人とピークに。 2045年:東京都の3人に1人が高齢者に。 2050年:政界的な食料争奪戦に巻き込まれる。 2065年~:外国人が無人の国土を占拠する。 と、なかなか大変な年表ですね。 ですが、まだまだ20代~30代前半?のあなたにとって、現実感があまりないのかもしれません。 そこで、新たにこんな表を作ってみました。   臨床5年目になるあなたの未来年表 さて、いががでしょう? モデルとして、今年27歳、29歳、35歳の方達の年齢や経験年数の推移も載せてみました。 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の部分は、まあ、齋藤の独断と偏見です。   これまで具体的に考えたことがなかった方には、愕然とする表かもしれませんね。   この表からすると、今5年目の皆さんが13年目……ベテランになる頃には、認知症患者が700万人。 リハビリのメインは認知症の方になりそうですね。   リハ職人口が35万人まで増えても一人につき20人の認知症患者を担当する計算ですね。 まあ、この数字はアテにはなりませんが。   もっと夢のある未来はないのか? さてさて、あまりにガッカリな年表でしたね。 そこでまた別な本を引っ張り出してみました。「驚愕!日本の未来年表」という本です。 医療面での技術革新について少しだけ触れられていました。 それを載せてみたのですが……むむむ。 随所にロボットやドローンの活用がみられますね。 人口が減少する分、落合陽一氏らも「ロボットによる労働力の確保が始まる」と話していました。   僕が面白いと思ったのは、2025年周辺で起こる「スマホ通院者が実際の病院来院者数を超える」という話。 先日、日経新聞で北海道内の有料老人ホームにてリハビリ成果をウェアラブル端末で計測し、意欲の向上につなげる取り組みについて紹介されてました。 ウェアラブル端末で健康管理を各人がしていく時代は目前なのかもしれませんね。   正直未来の事はわからない! さてさて、話題になるかと表を作ってみたものの、悩ましいですね。 これを元に「じゃあ、こうすればいいんだよ!」という提案もどうなんでしょうね。 実際にその時にならないとワカラナイ現実がたくさん出てくる事でしょう。 でも、だからといって思考停止するのだけはNGです。 一つ一つ、関連付け、想定していく。 臨床10年目。人件費がピークになり、経営悪化が始まるなら、税収が落ち込むかもしれない。 税収が落ち込めば、5年目の今の診療報酬は維持されるのか? 維持されなくなった時、成果として認められないリハの減算はより加速するのでは? 成果主義になった時、その評価はどうやってやる?退院数や介護量の減少がそれか? そもそも、院内で行うリハはもっと削減されるのでは? 維持期のリハは病院内から消えるのでは? などなど…… 予想というより妄想ですね。   とはいえ、妄想した後、どう行動するかが大事ですね。   先の見えない今、何をするか? だったら先の見えない今、どう行動するかが課題になりますね。 そこで提案したいのは「症例検討」です。 (おっと、いきなり嫌な顔をしないでください)   IAIR認定講座の2日間構成の講義では、2日目に症例検討を入れたりします。 というのも、技術を学んだ後、どんな方に使って、どんな変化があったのか、その方の生活はどのように変化したのか、などを共有するためなのですが……   「思考体力をつけていく」ことも目的です。 いまだに現場では「研究するなら職場をやめろ」とか「俺の考えに染まらないならこっちにも考えがある」的なことを言われるそうです。 それが原因で、職場内で右倣え、郷に入っては郷に従え、黒いカラスも白くなる、と強制シャットダウン、強制思考停止になりやすくなっては、この先自分で考えてリハビリを組み立てていける……人生を相手と一緒にデザインできる療法士でいられなくなります。 なので……考えることを諦めないでくださいね。 考えることを諦めない人……思考体力のある人が、これからのリハビリ業界で生き残っていく人でしょうから。 IAIR副会長 齋藤 信 追伸:症例検討つきの講義を開講中! IAIR認定講座、12月は触診技術向上&筋膜アプローチ講座です! 単回受講も受付中!一緒に「思考体力」をつけていきませんか? 触診講座>>> https://iairjapan.jp/touch 筋膜講座>>> https://iairjapan.jp/fascia   全国の講義情報はこちら [include-page id="14146"]...

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なぜ、筋力低下や痛みや可動域制限だけ考えていてもダメなのか?

問題点で上がってくるトップ3。   学生さんや新人セラピストで症例検討などで、 必ずと言っていいほど、 問題点の中に、   「筋力低下」「痛み」「可動域制限」   というものが入ってくるのではないでしょうか? あと、中枢神経疾患を有している場合であれば、 「随意性の低下」などが加わってくると思います。   PTの臨床現場では、 トップダウンでの評価が主流ですね。   実習生などは、 逆にボトムアップとして、様々な情報収集をして、 その上で、必要な問題点や関わりを検討していくというスタイルも多いかと思います。   現場では、ADLや基本動作や姿勢を観察し、 正常動作から逸脱している要素を分析します。   例えば、 座位からの立ち上がりで、 体幹の屈曲が出来ず、離殿が出来ない方が居たとしたら、 (↑事実)   (解釈、仮説) ・股関節屈曲制限 ・大殿筋、大腿四頭筋、下腿三頭筋の筋力低下   などがぱっと上がってくる感じです。   現象に対して、 筋骨格や神経系の要素から関連するものを ピックアップしていきますね。   それを踏まえて、 リハビリ(検証作業、治療)としては、 股関節の可動域exや 大殿筋、大腿四頭筋、下腿三頭筋などの筋力、筋出力が上がる介入をして、 その変化をみていきます。   この考え方は、 養成校時代からみっちり教えてもらってきましたので、 間違いでも無く、 当たり前に感じる方が多いと思いはずです。 可動域の拡大は、何が改善しているのか?   では、問題点トップ3のうち、 可動域制限に着目して考えてみたいと思います。   制限のある部位の改善を目的に、 徒手療法や運動療法を行った結果、 可動域が拡大しました。   では、 なぜ、この可動域は拡大したのか?(してくれたのか?)   介入によって、 身体にどのような影響が起こったのか。   これって結構大事なところだと感じませんか???   何が、変わったと思いますか??   「関節周囲の組織が、ゆるんだから。」 なんて説明をしたこともある方も多いと思います。   その現象を、私たちは、 組織滑走法(TGA:Tissue Glidin Approach)による変化として捉えています。 https://iairjapan.jp/about-tga 患者さんにも分かりやすく一言でいうと、 組織の「循環の改善」がされているということです。   組織周囲の「血流」の変化が根っこにあると考えます。 上記の立ち上がりの例にしてみると、 股関節周囲の屈曲方向へのROM-exを行った結果、 関節周囲の組織間の滑走が起こり、 神経や血管の絞扼が取れ、血流が増え、 靭帯や筋の粘弾性が増加したと考えられます。   患者さんにも、 「循環よくするために、動かしますねー」 なんて声かけしたりします。   血流量などを測定したことは無いので、 確証は取れませんが、 確実に身体の中での血流は変わっていると思われます。   言い換えれば、 「血流の改善」を目的に、 介入をすることで、様々な変化が起こるとも考えられるのではないでしょうか。     可動域が持続しないという悩み。   可動域が拡大した、動作がスムーズに出来るようになった。   でも、また戻ってしまった。。。   なんて、経験ありますよね??     一時的にはいいけど、持続しない。   これをセラピストの技量のせいだとか思ってしまう、 優しい方も多いのですが、それが100%ではもちろんありません。 (なにか変化を出せていないこともあるかもしれません。。)   これも、血流で考えてみると、 ・そもそも血液の量が足りない ・血液の質が良くない(ドロドロ血) ・血液を動かすための動きが少ない ということも原因と考えられないでしょうか?   持続するためには、やはり   血液循環を変えることが求められます。     つまりは、 血液を作り出す、カラダを変えていく為に、動きが必要があります。     人の身体の細胞は、 常に新陳代謝を繰り返しています。   女性などは、お馴染みかと思いますが、 お肌(皮膚細胞)は、約28日周期でターンオーバーしますね。 (↑これは、20代の話なんですね。60歳代では、約100日のようです。)   血液に関していうと、4.5〜5.0㍑の血液は、 100〜120日で入れ替わります。 (参考: https://sites.google.com/site/jinntainosaiboukousinnsokudo/home)   つまり、血流って変わることができるんですね。   血液を作る要素として、何に着目するか。     それは、   生活習慣です。     当たり前ですけど、 生活習慣病というものが蔓延している世の中なので、 ここを見直す必要があるのですね。 根本からカラダを改善してもらいたい   リハビリ=社会復帰ですから、 元の生活に戻りたい、戻ってもらいたい! というのはあると思うんですが、、、、   元に戻ってもらっちゃ困るんですよね苦笑。     元の生活になにかしらの、 トラブルが積み重なって来たゆえに発症したアクシデントですから。     リハビリで関わるって、 そういうきっかけも提供することが求められるのだと思います。   食生活や睡眠の状況、 外部環境、対人関係などそういう点にも着目する。     筋力低下、痛み、可動域制限だけに、 とらわれていると患者さんの求めているもの以上のものは、 提供できないと思います。   身体だけでなく、その人全体、生活も見ていく。 評価で使うICF(国際生活機能分類)というものがありますね。 これは、決して病気やリハビリで関わる人に適応するものだけではなく、 ”生きている人全体”に適応されるものです。 (引用:http://www.oushin-sendai.jp/download/pdf/c03/research/24-1.pdf) 私たちが、患者さんや利用者さんと関わるのは、 1日の中で少ない限られた時間です。   私たちが出来るのは、 あくまで患者さん自身に気づいてもらうための、 多くの情報を提供するだけです。 この視点が、リハビリテーションにおいて、 重要視されるところだと思います。   IAIRでは、それが学ぶことができます。   それでは、 最後までお読み頂きありがとうございました。   →【IAIRセミナーページ】 https://iairjapan.jp/calendar write by 渡邉 哲   ◇◆◇◆◇◆お知らせ◆◇◆◇◆◇ IAIRの公式LINEが始まりました! まだ見られていない方は、是非遊んでみてくださいね。 お友達も続々増加中です^^! LINE@特典のクーポンもございます^^ クリック↑ ******************************* 一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会 E-MAIL:info@iairjapan.jp HP:https://iairjapan.jp Facebook:https://www.facebook.com/iairjapan/ 渡邉個人Facebook:https://www.facebook.com/tetsu.watanabe.94 Instagram:https://www.instagram.com/iairjapan/ Twitter:https://www.instagram.com/iairjapan/ *******************************...

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頸部肩へのアプローチは触診技術で変わる

From.IAIR 福留良尚   首肩の痛みに対して、一般的にはマッサージという対処法が取られます。 自分で対処しようと思えば痛み止めを飲むという手もあるでしょう。   もちろんリハビリテーションに従事する療法士であればそれだけではないはずです。 頸椎へのモビライゼーション 軟部組織へのリリーステクニック 運動療法 多くの技法を用いて痛み緩和を目指すはずですが...   慢性的な首肩の痛みに対してこれらのアプローチでは、すぐに戻ってしまう感じがしませんか? そんな時、患者さんにどんな言葉を掛けているでしょう?   私が言っていたのは… 「年ですからね~」   これで誤魔化していました(笑)   変わらないことを相手のせいにしていました。   これではいけないと感じたけど、じゃあ何を変えればいいのか。 知識、技術、経験、コミュニケーション… いろんなことが足りないと感じますが、今すぐできることは何でしょう?   本日は、慢性化する首肩の痛みに対して、明日から変えられるアプローチについて。   頸部肩周囲の筋肉 先ずは頸部肩に付着している筋について。 この時注意したいのは、筋は重なっているということです。 教科書で見ると2次元ですが、実際には厚みや重なりもあり、3次元的に見る視点が必要になってきます。   浅層 僧帽筋 肩甲挙筋   言わずと知れた、肩こりの原因ともいうべき表層の筋です。 これらの筋は緊張が高まりやすく、外から触れても硬さが分かりやすいです。   中間層 頭板状筋 頸板状筋   後頭部から頸椎の棘突起に付着している筋です。 一定の姿勢を保つようなお仕事、例えばデスクワーク、車椅子にずっと前屈みに座っている高齢者もこれらの筋が固くなっています。   やや深層に位置してきますので、頸椎のアライメントや姿勢によって影響を受けます。   深層 大小後頭直筋 上下頭斜筋 など いわゆる後頭下筋群と言われる、層で見れば一番深い部分に位置する筋です。 これらの筋が硬直すると、深層に存在する神経を絞扼する可能性があります。   例えば、大後頭神経や大耳介神経など、これらの筋緊張が高まり絞扼(締め付けられる)されることによって、頭痛や耳の症状が出てくることもあります。     浅層から深層まで、たくさんの筋が後頭部や肩周辺には付着していますので、それぞれに合わせたアプローチ、特に触診の技術(イメージと触り方)が必要です。   更に深層について これらの筋へのアプローチでも症状が変化しないことがあります。 その時、より深層に存在する“あるもの”を意識して治療すると、全身の変化とともに頚部の症状が軽くなることがあります。   それは、後頭部と骨盤、正確には仙骨を繋いでいる管です。   硬膜管 硬膜管の存在はご存知でしょうか? この管の中は脳脊髄液という液体が流れていて、役割としては神経への栄養補給や、老廃物の除去と言われています。 この管は仙骨と後頭骨、第2・3頸椎に付着しています。 つまり、仙骨(骨盤)に問題があると、硬膜管を介して頚部や後頭部に何かしらの影響があるということです。   首肩も同様で、骨盤の状態が整うことで、硬膜管の問題や脊柱の問題にも変化が出ることがあり、結果として頚部肩の痛みや筋緊張が変化することが多々あります。   全身は繋がっています。   筋膜でも繋がっているというは、アナトミートレイン(筋筋膜経線)でも紹介されていますが、硬膜管の存在とそれがどのように影響するかを知っている方は、少ないかもしれません。   明日から変えられる頚部肩への治療 このように、頚部肩の症状はその周りの筋や軟部組織からの影響だけでなく、全身からあります。 骨盤から治療する方法については、骨盤セミナーの中でお伝えしていますが、今皆さんがされている骨盤や股関節への治療でも、きっと頸部に与える影響があります。   ただ見えていないだけです。   その意識を持って治療をするのと、ただ単に骨盤へアプローチをしているのとでは、結果に差が出ます。 先ずはこの知識を持って、骨盤にアプローチして頸部の変化を見て患者さんに聞くのです。 「首とか肩はどうですか?」 この一言を聞いてみることで、変化があるのかないのかが分かりますよね。 変化がもしないのであれば、違う部分へのアプローチが必要だということになります。   適切なアプローチを行って変化が出ないのであれば、それは技術の問題ではなくアプローチする箇所の問題なのです。 https://iairjapan.jp/fascia   それでは最後まで読んでいただけて感謝です。 ************************ 一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会 理事 九州地区責任者 理学療法士 福留良尚 E-MAIL:yoshihisa.fukudome■iairjapan.jp(←■を@に変換してください) HP:https://iairjapan.jp/ Facebook:https://www.facebook.com/iairjapan/ 個人ページ:https://www.facebook.com/yoshihisa.fukudome ************************...

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睡眠不足とリハビリ

「夜、眠れない」睡眠不足の患者さんの脳内で起きている重要なこと

睡眠不足が人の体にどんな影響を出すか整理してみましょう。 あなたがリハビリを担当している患者さんで「夜に眠れなくて・・・」と睡眠不足を訴えている人はいませんか? 担当患者さんのカンファレンスをしていて、「昼夜逆転」傾向というフレーズが出てきたりしませんか? 特に認知症高齢者で多いでしょうか?     睡眠不足状態になると 睡眠不足は様々な症状とつながります。 例えば、、、 肥満 生活習慣病 肌荒れ 偏頭痛 ・ ・ ・   直接の病気の原因となるというよりは、病気の引き金となる状態に陥ってしまう原因として睡眠不足はあげられます。     睡眠不足でのリハビリ 睡眠不足の状態に陥ると、リハビリを行う上でどんなことに困るか?   それを知るには「睡眠中に何が起きているか?」を知ることが大切です。   リハビリを進めていく上で、「学習」は重要な役割を担います。 ・起き上がる、立ち上がるといった方法を学習する ・運動時のリスクを学習する ・病棟や居室での決まりを学習する ・痛みの出る動作、出ない動作について学習する といった具合に。     その学習において「記憶」は注意を払わないといけない機能です。 「方法、リスク、決まりなど」を「覚えていない」としたらリハビリはうまく進みません。   仮に痛みが出ない動作方法を伝えたとしても、覚えていられなかったとしたら、痛みが出てしまうやり方を続けることになり、組織の回復は得られにくくなってしまいます。   だから、記憶については注意深くみておかないといけません。     睡眠で情報整理 患者さんも私たちも、日中に大量の情報を受け取ります。 その情報の全てを覚えていられるでしょうか? 無理ですよね。 覚えていられたらすごいことです。 いや、むしろそのような状態であると苦しい人生を迎えることになります。     人は適宜、情報の取捨選択をすることで脳内をクリアに保っているようです。 睡眠中に脳は情報の編集作業を行なっていると言われています。 日中の膨大な情報に対して、必要な情報は記憶に残し、重要でないと判断した記憶は片付ける。 パソコンで例えていうなら、よく使うファイルはデスクトップ上に残し、あまり使わないファイルは外付けHDDに保存する、という感じですね。 そして本当にいらないファイル、記憶に関しては削除するところも同じです。     つまり、シナプスのネットワークを遮断するというのです。(synaptic homeostasis hypothesis ) 仮にこの睡眠が妨害されたり、なんらかの理由で睡眠不足に陥ると、「望まない情報の強化」につながることになることがあります。     手順や感情の記憶が間違って書き換えられたり、記憶に残らないまま削除されたりというのが、睡眠不足の結果として起きてしまうのです。     また、睡眠は脳の老廃物を排出する働きを促すとも言われます。   眠れない→日中の活動低下 つまり、ご存知のように十分な睡眠は「日中の活動」にとって、とても大切です。 睡眠不足は日中の微小睡眠を誘発します。 目が覚めているのに数秒間意識がシャットダウンするようなことにもつながります。 これはリハビリを進めている途中では大変危険なことであるというのはわかっていただけると思います。     と、いいましても、睡眠不足の脳内への影響が完全に明らかになったかというと、まだこれからという段階なので今後も研究を見ていこうと思います。 関連記事:The sleep-deprived human brain How lack of sleep affects the brain     睡眠を質の良いものにしていくには、多くの方法があると言われます。 病院や施設ではよく睡眠導入剤が出てきますが・・・     良い睡眠へ導く 大切なのは自律神経の調節になります。 温度や食事や環境などからホルモン分泌を整えていく方法がおすすめです。   私自身も術後の患者として入院中に経験がありますが、「同室者のいびきで眠れない」という場合にどうするか? これは結構重要な問題であることをまず認識してもらいましょう。   いびきをかいている人も良質な睡眠は行えていません。 そのいびきを聞いている人も睡眠不足になってしまいます。 夜間の管理をすることで、日中の活動に結びつけることが可能です。 入院している場合は部屋移動を検討してもらう形になるでしょうか。。。     睡眠不足への対処法 一般的には、睡眠への導入には「温度、光、音」が関係すると言われます。 それぞれの刺激をその人にとって快適なレベルにすることで入眠を手伝うことが可能です。     自律神経の働きへの関与という意味では、やはり「運動」と「食事」が挙げられます。 あとは、リラックスした会話とか音楽も有効ですね。     リハビリとして行うのなら、頭蓋へのアプローチなどで自律神経バランスを整えるのも睡眠不足にへの対処法としていいと思います。   私は頭蓋へアプローチしている時に何度も「熟睡」されました。 ほとんどの場合、「睡眠不足を自覚」している人たちでした。     頭蓋へのアプローチでは、脳脊髄液の循環を促し、脳が眠っている時の状態に近づけます。   施行後「スッキリした」と言われることが多いのですが、この「スッキリした」は眠れた後の起床時と同じですね。   頭蓋へのアプローチを行なったことで ・患者さんの覚醒状態が改善した ・夜間の不穏がなくなった という睡眠状態への効果を導いた療法士が、私以外にもたくさんいます。     睡眠不足は日中の活動性や判断力を低下させてしまいます。 さらに学習機能(記憶)の妨げになるとも言われているので、「眠れない」という言葉を患者さんから聞いたら要注意です。     頭蓋へのアプローチはリハビリの時間以外の体調管理を目指している人には、ぜひ習得してほしい技術です。 詳しくはこちら ↓ https://iairjapan.jp/a-class-license *IAIR認定Bクラスコースが修了している人向けの講義です。     もちろん、療法士自身が睡眠不足だともっと問題ですね・・・   *お知らせ リハビリや世の中のことを斜めから見つめたメルマガ「福田のメルマガ」 毎週月曜日11:30にこっそりと無料でお届けしています。 11月26日は、病気になる生き方の話を配信しております。 登録はこちらから。...

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後輩育成が進まないときは、ここだけ見直してみよう【国際事業部 Step.63】

IAIR(国際統合リハビリテーション協会) 国際事業部より   ハロー! IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。 本日のテーマは、「後輩育成」です。 3年経ったけど、後輩がなかなか育たないなーって感じることってありませんか? 『フィードバックもしてるし、相談もしてくれてるし、勉強熱心なんだけどなぁ…』 実は、後輩が育たないのは「目指したい目標」がないからかもしれません。 目指したい目標って、なんなのか? 本日は「後輩育成」をテーマにお伝えいたします。   【後輩育成を神経運動学的に考えてみる】 まず、後輩が成長できない理由を、神経運動学の視点からメカニカルに考えてみましょう。 ものすごくザックリまとめると、 一般に運動は、大脳皮質・中脳・脳幹/脊髄・小脳によって発生・制御されています。 脳幹/脊髄:末梢から感覚情報を得て、原始反射に基づいた動きを起こす 中脳:脳幹で発生した原始反射をコントロールする 大脳皮質:中脳から得られた感覚的な情報と動きのギャップを集約し、状況に適応できるよう動きを微調整する 小脳:大脳皮質からの情報をもとに、スムーズに継続できるように動きを統合する そして一連の流れを大まかにまとめると… 末梢 →  脳幹/脊髄 →  中脳 →  大脳皮質 →  小脳 →  脳幹/脊髄 → 末梢 このように、姿勢や運動が制御されています。 ちなみに、末梢からの感覚情報には、視覚・聴覚・表在感覚(触覚など)・固有感覚(関節の位置覚など)が主に含まれます。 臨床では、感覚を刺激するためにROMexや筋力トレーニング、バランス訓練を利用者さんと行って 「ここが動いてないんで、こう動くように意識してみましょっか」 「実はここの関節って、こんな動きをするんですよ。見ててくださいね」 「鏡でみると、こんな動きをしてるんですよ」 と、手取り足取りフィードバックを行いますよね。 これを踏まえて、後輩とのやりとりをもう一度、考えてみましょう。 【お手本を見せる重要さ】 はじめに挙げた後輩育成に取り組む場面を思い返してみると、 「フィードバックもしてるし、相談もしてくれてるし、勉強熱心なんだけどなぁ…」 主にことばや文字を使った関わりが多く、利用者さんとのリハビリのようにお手本を示す時間がグッと少なくなってますね。 渡部の研究で、お手本を見ることが脳機能へどう影響するのか興味深い内容が報告されています。 例えば Ruby and Decety (2001) は,自己視点 もしくは他者視点から行為をまねしているところ を被験者に想像させ,その時の脳活動を陽電子放 射断層撮影 (PET) によって測定した。 その結果,下頭頂小葉 (inferior parietal lobule),楔前部,中心後回 (postcentral gyrus) など体性感覚 に関与する領域が,自他の区別に特に深く関わっ ていることが示された。 また Creem et al. (2001) は,視点移動を行う際の神経メカニズムを fMRI によって調べ,左の楔前部のほか,運動前野 (premotor area) にも活性化を認めた。 さらに Wraga et al. (2005) は,より自発的な視点移動 を促して脳活動を記録した結果,左の補足運動野...

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自信喪失

療法士として自信喪失を乗り越えた言葉【5年目を過ぎた療法士の君へ】(07)

今回はどちらかといえば「作業療法」のお話。 これまで齋藤コラムでは色々と紹介してきました。 作業療法に関連する記事 認知症患者が増加し廃用の一途をたどる精神科OTの現場【作業療法とIAIR】 精神科作業療法は一次予防に関われるのか?【作業療法とIAIR】 精神科作業療法士がOT中に思考する3つのポイント【作業療法とIAIR】(03) 精神科作業療法は減薬断薬につながるのか?【作業療法とIAIR】(04) 帰せるわけがない?精神障害者の早期退院や地域移行促進政策【作業療法とIAIR】(05) ですが、これらはあくまで厚生労働省のデータが元になった話ばかり。 内容が現場の期待している内容だったのかな? と、書いた本人も少々疑問符がつきました。   作業療法士のみんなに、自信を持つきっかけどころか、失わせていやしないだろうか?ってね。   そこで、5年目を過ぎた作業療法士の君が作業療法に自信を失う前に、話しておきたいことを書こうと思います。   もちろん、5年目を過ぎた理学療法士さんも、言語聴覚士さんも是非読んでください。 同期の作業療法士さんがなぜ、あんな態度なのか、わかるかもしれませんよ。   5年目を過ぎた作業療法士の君へ もし君が「作業療法」に自信を失いかけているなら、聞いてほしい。   「そんなものは気にするな」   なぜなら、君が学校時代から数えて9年以上…… 作業療法を目の当たりにしてきたのだから。   いや、もっと前かもしれない。 生まれた瞬間から、君は作業療法をしてきたんだ。   作業療法の起源を探れば、古代エジプトまで遡ると言う人もいる。 猿人が石器を持った時まで遡ると言う人もいる。   四足歩行から二足歩行になり、 両の手が解放された時から、作業療法は始まった。   それは脳の発達を促し、 生物界では弱い存在だった我々の祖先を 現代まで繋いだのは何だと思う?   作業することだ。   ペンフィールドの地図から見ても明らかだと思わないか?   理学療法士に遊んでるって言われたって?   OKOK。遊び上等。   遊びがなければキツくてしょうがない。   遊びをリハビリにしたいんじゃない。 リハビリで遊びたいと思って何が悪い?   つらい、きつい、くるしい……   それがリハビリだって、誰が決めた? 誰が思い込んだ?   もちろん、患者さん、クライエントさんが要らないものなら余計なお世話。 でも、患者さんやクライエントさん、そのご家族が諦めたって、作業療法士は諦めない。   その人が望む人生の健康と幸福を追求する。   その実現のためだったら、いくらでも考えをコロコロ変えていこう。   モノ作りをしたり、人間関係の調整で疲弊する、器用で不器用な作業療法士の君へ。 自分の不器用さ加減に嫌気がさしてくるかもしれないが、大丈夫。 作業療法の結果が出ていても、口下手なせいで上手に説明できないかもしれないが、大丈夫。   君と君だからできる作業療法の価値は、そんな程度では下がりはしない。   だから胸を張っていこう。 もちろん、心の中だけでもオッケーだ。   自信が無いのは今の瞬間だけ。   10回深呼吸したら、日光浴びに患者さんと散歩してこよう! 自信なんて、後からついてくる。   そんなものは気にするな。 前を向いて、歩け。 君が歩いた道が、君の作業療法なのだから。   作業療法士 齋藤 信   追伸 手抜きコラムを書いただろ……って? コラムじゃなくて散文というか、詩というか、プレゼンというか。 色々考えましたが、考えるのをやめて感じるままに書いてみただけです。 だって、昨日は(コレを書いた日は)勤労感謝の日だったから。 色々感謝してたら、僕は療法士のみんなの「やりたい」を実現するお手伝いをしたいと思ったのですよ。   わざわざ追伸まで読んでくれてありがとう。 それでも自信を持つきっかけが欲しいというなら、齋藤がOTとしてのアイデンティティクライシスを乗り越えた3つの学びをこの講義で受け取ってください。 脳科学的根拠に基づく作業療法入門講座 https://iairjapan.jp/events/event/otseminar-tokyo その他全国の講義情報はこちら [include-page id="14146"]...

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骨盤の歪み

“骨盤の歪み”と腰痛の関係。丁寧な説明を!No170

「骨盤が歪んでいるから腰痛になるです」   「骨盤の歪みを治すためにしばらく治療に通って下さい」 という説明を受けて、 長期間治療に通っていたけれど、 症状はあまり変わらなかった。。。 という患者さんに お会いすることが 時々あります。 2年ほど、毎週〇万円の治療を 続けていた方もいらっしゃいました。 その方は、私と4回お会いして 卒業となりました。 ・ ・ あなたは、いかがですか? 勤務している場所にもよるかと思いますが、 そのような訴えをされる患者さんに お会いすることはありますか? ・ ・ その患者さんは、 自分でできる対処法に積極的に 取り組んでいますか? ・ ・ 私の経験では、 そのような患者さんは、 受動的な治療が中心となり 自ら体を動かす対処法は、 あまりされていないケースが よく見受けられます。 ・ ・ ということで、 今回は、骨盤のゆがみと腰痛の関係、 その説明の仕方ついて、 改めて確認していきましょう。 長引く不必要な痛みを生まないために…。   ◇骨盤の歪みと腰痛の関係は?   まずは、 骨盤の歪みと腰痛の関係について 研究報告を一つ紹介します。 1999年に 「Spine」に掲載された報告です。 「発症後1年以内の腰痛患者と 健常者の骨盤の歪みを厳密に測定した結果、 どのような臨床的意義においても 骨盤の非対称性と腰痛は無関係」 という報告です。 (Levangie PK :The Association Between Static Pelvic Asymmetry and Low Back Pain.Spine 1999) この報告をみて どのような感想を持ちますか? ・ ・ いろんな観点で 議論ができると思いますが、 体の左右差という観点で シンプルにみてみると、 例えば、 ・顔 右と左の顔は ほとんど全ての人で 異なっています。 目の大きさ、 耳の形、 鼻の向き など ・内臓 心臓はやや左、 肝臓は右寄り 膵臓は左より などあげればきりは ありませんが、 左右差があります。 なので、 骨盤にも左右差があっても それが、〝直接”痛みの原因とは ならないことが多いでしょう。   ◇骨盤のゆがみをなくす方向で検証を   とはいっても臨床で、 骨盤の左右差をなくす方向に アプローチをすると、 身体運動が楽になったり、 症状が改善することはあると思います。 ============== 大切なのは、   丁寧に検証すること。 ============== PSIS ASIS を触診し、 骨盤のゆがみ(非対称性)がある場合 それを解消する方向に軽く誘導してみた結果 どのような変化が起きたのか? そのような検証作業をすることで、 歪みが今の腰痛と関連があるか 解ってきます。 しかし、、、 人間のからだは、機械ではありません。 例えが、骨盤の歪みを改善するように 徒手的に介入したとしても 触っているのは皮膚ですし、 触るということは、 セラピスト側の温度も伝わるでしょう。 その圧力によって、快や不快の 感覚にもなるでしょう。 それらの要素が複合して、 相手のからだに、「情報」 として取り込まれ 相手の結果が生まれてきます。 ・歪みをとる刺激     ↓    結果 ではなく、 ・歪みをとる刺激(情報)     ↓    様々な生体反応     ↓     結果   となっていくでしょう。 ここの様々な生体反応を 謙虚に探っていく姿勢が プロに求められるところ だと思います。   ◇腰痛を慢性化させる説明   「骨盤が歪んでいるから腰痛がでる」 という説明を強調しすぎると きっと、その説明を受けた患者さんは、 「骨盤の歪み」という文字をみただけで、 自分の腰痛を思い出してしまうでしょう。 ・痛みや硬さは 意識するほど増強していきます。 度々お伝えしていますが、 <我々医療従事者の説明>が 腰痛を作りだしていることも 少なくありません。 ★★だから、腰痛になる という説明は、 相手が、不安・恐怖を感じないように 慎重にしていきたいですね。 不必要な腰痛を生まないために。   ◇スイング動作と骨盤の歪み   突然話は変わりますが、 理学療法士の養成校時代に 当時の教員が、骨盤の歪みの 研究をされていたことを思い出しました。 内容は、 ゴルフのスイング動作が骨盤の歪みに 及ぼす影響でした。 学生に声がかかり、 ゴルフのスイングを 100回ほど行った前後で、 ASISとPSISの高さを計測し、 骨盤の歪みを判定しておりました。 当時は、あまり興味がなかったので、 結果を聞きませんでしたが、 今、その研究の被験者をしたとしたら どの程度、骨盤に歪みが出るのか、 そして、その結果、 身体全体にそのような変化が生じたのか 非常に気になるところですね。   ◇丁寧な説明を!   骨盤の非対称性 骨盤の歪み は、 腰痛を一切感じたことがない方、 腰痛で困ったことがない方 にも 普通にみられるものです。 骨盤の非対称性 骨盤の歪み が、今の腰痛などの症状に関連が あるか、無いかは、 一人ひとり 丁寧に検証して、 相手に 不安・恐怖を与えないように お伝えしていきたいですね。 特に、 ・相手に安心していただくことは、 脳の下降性疼痛抑制系の機能から考えても、 一番のくすりですので。 是非。 すべての人々の“ハッピー”のために。 **** 複合的腰痛アプローチ IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰 赤羽秀徳 **** 追伸1 ▼【~“ひと”を丁寧にみる~ILPT腰痛治療セミナー】 ・「今までしてこなかった運動や、考え方で患者さんに接していきたいと思いました!」   理学療法士 6年目 Oさん   ・「腰痛がなくなりました。ありがとうございます」   理学療法士 2年目 小山さん    (セミナーでの治療デモにご協力いただきました)   ・「領域が広い内容の話、先進的な話で良かったです」   理学療法士 11年目 Uさん   ・「腰痛に限らず、患者様との関わり方が学べました」   作業療法士 12年目 Kさん などの感想をいただいております。 詳細・受付は、こちらから >>>https://iairjapan.jp/backpain 追伸2 時間や距離的な制約があり、ILPTセミナーに参加できない方は、 セミナー内容のポイント および 東大病院 特任教授の松平浩先生との特別対談を収録したILPT_DVD で学んでいただき、明日から臨床に活かしていただくこともできます。 ★IAIR会員の方はこちらから↓ https://iairjapan.jp/product/ilpt_dvd   ★IAIR非会員の方はこちらから↓ https://www.amazon.co.jp/dp/B07GDPJX65   追伸3   ILPTセミナー・コースの予習、復習となるとともに、 【温かなコミュニケーション】のコツなどもお届けしています。 【ILPT便り】の配信を希望される方は、 こちらをクリックすると簡単に登録できます。 >>>https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSrpbEvIRnM 【IAIR各地のセミナー情報】 からだの症状に対して短時間で解決できる方法を 学ぶコースが各地で開催されています! お近くの会場をご確認ください。 https://iairjapan.jp/calendar...

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脳科学を味方につけて楽しく、臨床に取り組む!!

皆さんこんにちは IAIR関東日向寺です 寒くなってきましたね。 いかかがお過ごしでしょうか? 脳の活動において季節によって 集中力を必要とする課題が得意な季節、記憶力を必要とする課題が得意な季節があるみたいですよ。 本日は特にOTさんに伝えたいことがあります。 臨床楽しいですか? ぎくり。 そう感じた方もいらっしゃるかもしれません。 そんなことないよと感じる方もいらっしゃるかもしれません。 どちらの方もあるものを味方につけるともっと臨床に自信が持てて、楽しくなるものがあります。 それは・・・ 脳科学を味方につけること!! 脳科学と聞くと難しそうに聞こえますが、 実は普段何気なく、私たち作業療法士がアクティビティの中に取り込んでいるものもたくさんあります。 ポイントとしては3つ 心の3原色を知る 目的を明確にする TRY   1) 心の3原色を知る 科学的な根拠がわからずなんとなく、アクティビティを選択していたり、 他職種に遊んでないでリハビリやって!!と言われたり、 アクティビティがどうつながるのかわからない こんなことはありませんか? これは心の3原色を知らなかったから、 この効果を知らなかったから 出し方を知らなかったから ちゃんと周囲に伝えられなかっただけじゃないでしょうか? 心の3原色 ・ドーパミン ・ノルアドレナリン ・セロトニン を知ることで他職種に今行なっているアクティビティについて自信を持って説明ができますよ。 詳しくはまた後日。   2) 目的を明確にする 心の3原色を知ったら、目的に合わせて選択することによって、 今行なっているアクティビティがより効果的になります。 何が目的なのか、また、ご本人の希望を聴きながら、ご本人の意図していることとイメージを擦り合わせていくことが必要です。 心の3原色を知るとリハビリの組み立てが楽しくなります。   3) TRY ここまできたら実践あるのみです。 組み立てたものを実践してみて、再度調整していきます。   まとめると OTが楽しく臨床を行うには・・・ 脳科学を味方につける!! ポイントとしては3つ 心の3原色を知る 目的を明確にする TRY でした。 参考にしてみてくださいね。 最後までお読み頂きありがとうございます。 IAIR関東 日向寺汐美 脳科学とアクティビティについて1月にOT限定のセミナーがありますよ。 私はこのセミナーを受けてOTであることが楽しくなりました。 周りの目を気にしてビクビクと臨床やってたのが自信を持って臨床に取り組めるようになりました。 OTセミナーに本当に出会えて良かったです。 私を救ってくれたのはこちら〉〉〉 《 【OT限定】脳科学的根拠に基づく作業療法構築入門講座   》 【講義内容】 1日目  -上肢テクニック 橈骨頭調整テクニック 手のアーチ形成テクニック  -下肢テクニック 腸腰筋リリース 立方骨の調整テクニック 2日目 脳内セロトニン分泌メカニズムと作業療法の関係 お申し込みは、こちら! そのほかの予定もご覧になりたいときは、 下記をご覧ください。 ◆患者さんの問題点を解決する為の研修会 →PT・OT・ST 各限定講座も開催中! [embed]https://iairjapan.jp/kanto-seminarschedule/exp[/embed] 【  IAIR関東 ニュース  】 【OTとしての働き方に迷っている、OTさん向けメルマガ 配信開始!】 OTとして笑って働けない… 自信を持って、クライエントの方とOTしたい… OTサポーターの加藤がお届けする、OTによるOTのためのメルマガ 【『作業療法の効果=作業療法+◯◯』】創刊! ご登録はこちら...

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