第85回「痛みの原因を上手く説明する方法」

From.IAIR 福留良尚

 

国際統合リハビリテーション協会【IAIR(アイエアー)】コラム

本日もご覧いただきありがとうございます。

 

 

痛みによって生活範囲が狭くなったり、ADLに制限が出ている患者にとって、それは「悪者」でしかありません。

やりたいことができない、周りに迷惑を掛ける、夜も眠れない。

そんな患者に寄り添って「大変ですね」「一緒に頑張りましょう」と声を掛けることは、リハビリテーションセラピストとして、当然のことだと思います。そして、その痛みの原因を説明することも大事な役目。

 

しかし、痛みについて調べてみると、それは体にとって必要なものだというのが分かります。

危険を教えてくれる大事な信号であり、防御反応の一つ。

 

それをそのままストレートに「痛みって必要なものなんですよ!」と言っても、多分「はぁ?」となるでしょう。

本日は痛みについて、そしてその説明の仕方について。

(ちなみにリウマチや線維筋痛症のような難病についてはこの限りではありません)

 

 

痛みが出るということは、その場所に何かしらの問題があることを示しています。

 

 ① 炎症反応

炎症とは、組織が損傷し、その部分を治そうとする過程に起こる反応の一つ。

肩関節周囲炎、腰椎椎間板症、変形性膝関節症などの痛みを伴う運動器疾患では、この反応が起こっています。

 

 ② 物理的な痛み

頭をぶつけた、転んだなどの瞬間に感じる痛みのこと、一次痛ともいいます。この痛みに対しては我々が対応する部分ではありませんが、変形性関節症のような関節面の適合性の問題により、動かす際に痛みが生じることもあります。

 

 

①の炎症について、細かい生理学的なことは置いておきましょう。

組織が損傷することで炎症が起こり、その部分を治すために「負荷を掛けるな!」と痛み信号が出る。

 

ここまではOKでしょうか?

実はこの負荷、痛みがあるときだけでなく、それ以前から掛かり続けていたのです。

 

 

組織が損傷する原因

「日々繰り返される体の動き、姿勢によるアンバランス」

 

関節の可動域、筋肉の柔軟性、安定した筋出力は、身体に掛かる負荷を分散し、局所が痛まないようにしています。しかし、加齢や筋力の低下、仕事でずっと立っていないといけないor座ってないといけない、日々繰り返される姿勢や動きによって、局所には負荷が掛かり続けているのです。

 

 

アンバランスな状態を元に戻し、局所に負荷を掛けないようにする。

徒手的なアプローチは、そのために有効な手段。

痛みのある部分だけにアプローチをしても良くはならないのは、全身の問題だからです。

 

患者さんは「痛い部分を何とかしてほしい」と言います。

しかし、そこには原因がないケースが多いわけです。

この説明をする時、患者さんの普段の生活状況の聴取が非常に有効になります。

 

 

NBM(Narrative-based Medicine )

物語と対話による医療

 

患者が対話を通じて語る病気になった理由や経緯、病気についていまどのように考えているかなどの「物語」から,医師は病気の背景や人間関係を理解し、患者の抱えている問題に対して全人的(身体的、精神・心理的、社会的)にアプローチしていこうとする臨床手法である。NBMは患者との対話と信頼関係を重視し、サイエンスとしての医学と人間同士の触れあいのギャップを埋めることが期待されている。

(http://www.c-mei.jp/BackNum/015r.htmより引用)

 

 

体のアンバランスは、無意識に頑張った結果。

「痛いところは頑張ってたんですね」と、ねぎらいを掛けてあげましょう。

その上で「もうこれ以上痛いところに負荷を掛けないようにしましょう、そのためにはこんな治療をしないといけません」そうやって丁寧に順を追って説明するのです。

 

痛みをコントロール出来る体に導いてあげられるのは、私たちリハビリのセラピストです。

対症療法を中心とする西洋医学において、患部の治療以外に原因を求めることはほとんど皆無。

血圧を下げる薬を処方していながら、家では塩分高い食事をとることを容認している状況が、今の日本の医療です。

 

原因を見極める目を養い、目の前の患者さんを適切な方向に導きましょう。

 

 

それでは最後まで読んでいただけて感謝致します。

 

 

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