知ってるようで知らない糖尿病の神経障害

普段関わることの多い高齢者の中でも、主病名の他に併存疾患として、多くみられる糖尿病。

 

疾患別リハからは除外されているので、直接的に糖尿病への介入を指示されることはありませんが、運動療法を主に行う私達にとって、間接的に介入している場面は多くあります。


 

皆さんも糖尿病といえば、合併症として血管障害、末梢神経障害、網膜症どが問題になるということは知識としてあるはずです。

 

特に、糖尿病による血管障害は脳梗塞・心筋梗塞につながりやすく、これらの大疾患に陥る前にコントロール出来たら・・・。

 

と思ったことはないでしょうか?

 

しかし糖尿病に限らずですが、「自覚症状がない」という状態で「予防」のために継続して努力するというのはとても難しいです。

 

サイレントキラーとも呼ばれている所以でもありますが、糖尿病を長く患うと、心筋梗塞のリスクが非常に高い場合でも、胸痛などの自覚症状がない場合があります。

 

無症候性心筋虚血という状態です。

 

この無症候性心筋虚血に関わっているのが
糖尿病の合併症の1つである神経障害です。

 

「糖尿病性の神経障害って末梢神経じゃ?」
と思ったあなた。そうです。私たちの認識では
四肢の痺れや感覚障害による、傷のリスクや
転倒など運動時の怪我などによるリスクを考えることがほとんど。

 

しかし、糖尿病性の神経障害は心臓の神経も障害し、心筋虚血による自覚症を分からなくしてしまいます。

 

つまり、自覚症状が無くても、血管内病変が進み、いつ心筋梗塞を起こしてもおかしくない状態になっている可能性を秘めているということです。

 

実はこれ、私の父親がそうでした。
たまたま別のCTに写り込んだ心臓の病変をDrが見つけ検査したところ、すでに3枝病変という状態まで陥っており、無症候性でなければ毎日胸痛、呼吸苦が出るレベルだそうです。


 

運動療法の適応を考えた時に、糖尿病歴は長いけど、循環器に問題が出るような自覚症状はないから・・・。

 

というだけで、比較的高強度の運動を処方すると、なんらかのリスクが発生するはず。

 

合併症、併存疾患に糖尿病が含まれていたら、
病歴の長さと、心疾患の有無、血管の状態など、Drカルテから必ず確認しておきましょう。

 

糖尿病性神経障害のため、
無症候性心筋虚血として心疾患が
隠れているかもしれない。

 

そこにも想像を膨らせていけると、
リスク管理もしやすくなるなってきますね。

 

 

最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

理学療法士 中嶋 光秀

 

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