前回はon elbowになるために、肘関節が安定して動くための条件として
肩甲上腕関節に注目していきました。
まだの方はこちらから
肩甲上腕関節が安定することで、
肘関節がスムーズに動作に参入することが可能となります。
では、on elbowの際の肘関節はどのように動いており、
そのためにはどのような条件が必要なのでしょうか?
本日は肘関節の動きに注目して整理していきましょう。
1 肘関節の動き
on elbowになるためには肘関節が屈曲していきます。
この屈曲が安定して実施されることで前腕において支持基底面が作られ、
on elbowが可能となってきます。
2 主動作筋は?
では、肘関節が安定して動くためにはどの筋が働いているのでしょうか?
主に動いているのが上腕三頭筋です。
上腕三頭筋が遠心生収縮をかけながら、
前腕と上腕とを連結し、前腕部で支持基底面を作ります。
これにより、on elbowが安定し、
さらに、体重支持が肘から手根に移動することが可能となり
on handに移行することが可能となってきます。
3 上腕三頭筋のもう一つの役割
さらに、上腕三頭筋は肘関節を安定させるためにもう一つの役割をになっています。
上腕三頭筋内側頭の深層部は、関節筋として肘関節後方関節包へ進入します。
つまり、インナーマッスルとしても働いており、
肘関節の安定性に寄与しています。
(参考:林 典雄:運動療法のための 機能解剖学的触診技術 上肢、メジカルビュー社; 改訂第2版より)
4 まとめ
上腕三頭筋の筋力を測定しておくことは
・ 動作の主動作筋としての評価
・ 肘関節を安定させるためのインナーマッスルとしての評価
の評価につながります。
どちらもon elbowに必要な要素となっています。
ぜひ臨床で意識していただき、動作分析から評価へつなげていきましょう。
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
作業療法士 加藤淳
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