【呼吸器リハビリテーション〜運動嫌いな患者さんへの考え方〜】  

セラピストの本分は、患者さんに日常生活を取り戻して
もらう事。

 

 

そのために理学療法・作業療法・言語聴覚療法は
処方されます。

 

 

私達は活動(作業・運動)を手段として
患者さんと関わる機会が多いと思いますが、
「運動したくない」という患者さんに出会う
こともあります。

 

 

呼吸器リハの対象になる方であれば、
息切れや、倦怠感の強さ、鬱傾向など
が考えられます。

 

 

そのような患者さんに出会った際、

「運動しましょう!」
「頑張らないと帰れないですよ?」

といったような様々な声かけをしても、
いっこうにリハビリが進まないっていう
経験はありませんか?

 

 

このような場合、「あの人はやる気がない」と
レッテルを貼り、患者さんのせいにしてしまうことも・・・。

 

 

でも本当に「やる気がない」のでしょうか?

 

 

もちろん、鬱傾向が認められればその影響はあります。
ですが、本当に「やる気がない」から活動しないのか?
ということを考えなければなりません。

 

 

過去の呼吸器リハ関連のコラムでもお伝えしましたが
(下記リンク参照)

https://iairjapan.jp/archives/43183
SpO2の測定と意味
https://iairjapan.jp/archives/43217
CO2ナルコーシスに気付くために

https://iairjapan.jp/archives/43243
運動処方の基準を考える

https://iairjapan.jp/archives/43264
ワッサーマンの歯車っていつ使う?

 

病態の評価がある程度できれば、「活動したくない」
の原因が、気分やモチベーションの問題ではなく、
疾患からくる呼吸困難感や、廃用症候群などの2次的
障害からくるものなのか?などが考えられるように
なります。

 

 

だた、皆さん難渋するのは、息切れや、倦怠感の強さ
が「活動したくない」原因だとしても、回復には運動が
必要で、自分にも手段が運動負荷をかけることしか、
方法がない場合です。

 

 

説得して運動してもらえばいいとおっしゃる方も
いますが、説明で納得できるならそもそも苦労
しません。

 

 

権威者(主治医など)にキツく言ってもらって
も同じです。

 

 

では、私達には何ができるでしょうか?

 

 

私達がセラピストである以上、手段は活動
(作業・運動)です。どうしても負荷をかけて
活動させて回復に導く
癖が抜けないのですが、
この場面は違います。

 

 

いかに負荷なく活動ができるか?という方向で
介入をしていきます。

 

 

患者さんが活動したがらないのは、活動後の苦しい状況
を避けたいから。動かないといけないのは頭でわかって
いても、それ以上に活動後の息切れや倦怠感が辛い。
特に他人に誘われると余計に嫌になります。

 

 

なので、「セラピストが関わると楽に活動ができる」
という状況をいかに作り出すか?にかかっています。

 

 

まずは倦怠感や息切れが出やすい活動を聴取して、
「患者さんのADLで」頻度の高いものから、
息切れや倦怠感を減らせる方法を提供していきます。

 

 

この辺は患者さんの身体状況に左右されます。

 

 

離床自体が難しい、ベッド上でも辛い状況であれば、
リラクセーションや胸郭ROM、排痰など、
まずは今の状態が少しでも楽になる方法をチョイス。
(優しく触れるだけでも場合によってはOKです)

 

 

その際の姿勢を臥位→ギャッジアップ→端座位へと
アップできれば上々です。

 

 

離床が辛うじてできるなら、呼吸が楽になる座位姿勢
の指導や環境設定、必要があればADL指導など。

 

 

トレーニングではなく、「楽」に過ごせる・活動できる
をセラピストが提供できるかが鍵になってきます。

 

 

この入り口の介入で失敗すると、「リハビリ嫌い」
という嫌なイメージがつき、その後の介入が難しく
なります。

 

 

もし、すでにちょっと拒否傾向にあるのであれば、
積極的に「楽」に活動できる方法、道具を提案
して、「楽」を体験してもらってください

 

 

方法は探せばいくつかでてきます。
ここから先はご自身で探してみてください。
くれぐれも方法論に囚われず、「患者さんの意見」
を重視すること。

 

結局は患者さんとのコミュニケーション力です。
その力が評価につながります。

 

 

 

最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

理学療法士 中嶋 光秀

 

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