起き上がりの動作分析 〜上部胸椎の注目ポイント②〜

前回・前々回と起き上がりにて体幹が回旋していくための条件を確認していきました。
まだ読んでいない方はこちらから

起き上がりの動作分析 〜肩甲帯の評価ポイント②〜

起き上がりの動作分析 〜上部胸椎の注目ポイント〜

関節運動に注目して整理していきましたが、
上部胸椎の回旋にはどのような筋活動が必要なのでしょう?
本日は筋に注目して整理していきましょう

 

1 起き上がりの第2相の動き

前回も確認しましたが、
体幹の回旋は上部胸椎(第9胸椎よりの上部)が大きな可動域を担当しています。
上部胸椎から徐々に下部・腰椎へと回旋が行われます。

その際に注目していきたいのが胸椎だけでなく、胸郭の動きです。

体幹の回旋は胸郭も動くことで可能となります。
ぜひ、胸郭の状態も考慮して動作をみていきましょう。

 

2 体幹回旋の主動作筋

では、体幹の回旋にはどのような筋が働いているのか?
新・徒手筋力検査法で確認していきましょう。

起始 停止
外腹斜筋 第5〜12肋骨 腸骨稜、胸腰靭帯、白線、第9肋軟骨より恥骨結合に向かう腱膜、恥骨結合
内腹斜筋 腸骨稜、胸腰筋膜、鼠径靭帯 第9〜12肋骨、腹横筋の筋膜が恥骨櫛の稜に付着し鼠径鎌をつくる、鼠径靭帯、白線、第7〜9肋骨

(引用:新・徒手筋力検査法 原著第8版)

ここで注目しておきたいのが、外腹斜筋と内腹斜筋の起始停止です。
それぞれ回旋をさせる働きですが、
筋の走行を確認すると内腹斜筋は胸郭を骨盤方向に引き付けるように働きます。

3 実際にはどう動くのか?

では、実際にはどのように体幹は動いているのでしょうか?
実際に回旋する際には、外・内腹斜筋が協調して働きます。

(引用:ヒューマン・アナトミー・アトラス2020)

図でも説明している通り、脊柱の回旋が生じる際には胸郭の左右に捻れが生じます。

例)右回旋の場合
【右胸郭】
尾側方向の引き付けられる → 内腹斜筋の働き

【左胸郭】
胸郭を反対側へ回旋させる → 外腹斜筋の働き

この動きにより、上部体幹の回旋が可能となります。

4 まとめ

起き上がりの際に上部体幹の回旋が必要です。
そのためには
・胸郭の可動性
・内腹斜筋、外腹斜筋の筋力

が大切になってきます。

ぜひ臨床で意識していただき、動作分析から評価へつなげていきましょう。

最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

作業療法士 加藤淳

 

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