【口すぼめ呼吸ってなぜやるの?〜指示から状態を考える〜】  

COPDをはじめとする閉塞性換気障害の
リハビリオーダーで、「口すぼめ呼吸」の指導
が処方されることがあります。

 

 

口すぼめ呼吸の指導自体は、難しいものでは
ありません。

 

 

しかし、ここで考えておくべきことは、
なぜ、口すぼめ呼吸が処方されたのか?です。

 

 

それでは、口すぼめ呼吸について
再確認していきましょう。

 

 

口すぼめ呼吸の最大のメリットは、
呼気に抵抗をかけることで、気道内圧を高め、
呼気の際の気道の虚脱(閉塞)を防ぐこと。

 

 

呼気の際、気道が虚脱しやすい状態だと、
呼出が困難となるため、一回換気量が減り、
肺胞内にCO2が貯まります。(換気不全)

 

 

肺胞内のCO2が通常より多くなれば、ガス交換の
不良を招くため、呼吸困難感が出現します。

 

 

つまり、閉塞性障害の中でも、気管支病変
による換気障害からくる呼吸困難感である
可能性が高いと思われます。

 

 

呼吸によるO2とCO2の流れは、
ワッサーマンの歯車をみると理解できます。

 

 

呼吸困難感は低酸素症によるものなので、
ワッサーマンの歯車でみると、
最初の歯車の問題になります。
https://iairjapan.jp/archives/43264

 

 

 

その対処療法として、口すぼめ呼吸が
選択されています。

 

 

 

薬物療法として、気管支拡張剤もセットで
処方されているはずなので、確認してみてください。

 

 

 

なんとなく指導している口すぼめ呼吸も、
なぜ?処方されているのか?を考えると、
納得の上に指導できると思います。

 

 

口すぼめ呼吸はひらたくいうと、息苦しさを軽減
するためです。

 

 

 

しかし、そのまま伝えるのではなく、どんな理由が
あるのか?
までセラピストが理解し、噛み砕いて
説明する
ことで、呼吸法の指導、及びセルフでの
リスク管理(急な呼吸困難感への対処方法など)が
よりスムーズになると思います。

 

 

 

口すぼめ呼吸はあくまでも対処療法です。
続けることで、気道の虚脱が減っていくわけ
ではありません。

 

 

しかも、とても地味なので、リハ時間に組み込む
にもマンネリ化してしまいます。

 

 

楽しく口すぼめ呼吸をリハビリの中に組み込む
なら、ピンポン球を吹くのが1つおすすめです。

 

 

今は感染対策の問題で難しいかもしれませんが、
(飛沫が飛びやすい)パットゴルフのように
コースとゴール(カップ?)を作って、どちらが
少ない回数でゴールできるか患者さんと勝負するのも
心理学的要素、脳科学的要素も入って、楽しいです。

 

 

 

最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

理学療法士 中嶋 光秀

 

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