起き上がりの動作分析 〜頸部の注目ポイント②〜

前回は起き上がりに必要な頸部の動きとして
・屈曲、回旋
が必要な理由と、可動域で評価するべきポイントについて整理していきました。

まだチェックしていない方はこちらから
起き上がりの動作分析 〜頸部の注目ポイント①〜

では、今回は可動域の次に測定しておく必要がある筋力について整理していきましょう。

 

1 起き上がりに必要な頸部の動き

まずは起き上がりでなぜ頭部の動きが必要なのか?それを復習してみます。

頸部が屈曲することで腹筋の筋緊張や四肢の姿勢筋緊張が高まることができ、これにより屈曲パターンでの起き上がりが可能となってきます。

(参考:バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践)

つまり、自動で頸部の屈曲するだけの筋力がないと、その後の体幹の動きがスムーズに行われない可能性があるということです。

 

2 頸部の屈曲・回旋を担当する筋

頸部の屈曲が起こると言っても、可動域全てを利用しているわけではありません。
ポイントとなるのが上位頸椎の屈曲です。
上位頸椎が屈曲することで上記でも述べた、腹筋の筋緊張や四肢の姿勢筋緊張が高まることができます。
この上位頸椎の屈曲を担当しているのが
・頚長筋
・頭長筋
・舌骨筋群

頸部の屈曲・回旋としてすぐに思いつく胸鎖乳突筋は上位頸椎を伸展させる作用があるため、ここでは含まれません。

 

3 評価するべきポイント

ここでポイントとなるのがMMTの測定項目です。
MMTの頸部の屈曲を測定してしまうと
上位頸椎の動きが正しく評価できません。
MMTの図を確認しても、上位頸椎は伸展しており、胸鎖乳突筋の筋力評価となっています。

(引用:新徒手筋力検査法 第8版)

この場合の測定項目は
・頭部屈曲(頭前屈)
を測定することで上位頸椎の筋力が測定できます.

(引用:新徒手筋力検査法 第8版)

4 まとめ

起き上がりの必要な頸部の動きは、特に上部頸椎が重要です。

可動域は総合的に動くため全体を評価する必要がありますが、筋力になったらより細かく、頭部前屈のMMTの測定をしていきましょう。

ぜひ、臨床で意識し、起き上がりの時のhead controlがうまくいかない人がいた場合評価していきましょう。

最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

作業療法士 加藤淳

 

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