人生の目的

今このタイミングだからこそ、人生の目的を考えてみよう!【作業療法とは?】(22)

これまで作業療法とは?シリーズとして、そもそも作業療法って何?を振り返ってきました。

作業療法士の皆さんにとっては既知のことであったり、今しているリハビリがそもそも何だっけ?と振り返る機会になっていたら嬉しく思います。

また、理学療法士、言語聴覚士の皆さんにとって、新たな発見や気づきのタイミングになっていたら嬉しく思います。

ですが、どうしても「治療」や「リハビリテーション」という視点になりがちですよね。

  • 療法士自身のリハビリテーションはしているでしょうか?
  • あなたは、なぜリハビリテーションを生業としているのでしょうか?

今回はリハビリテーションの肝になる「人生の目的」を一緒に考えてみませんか?

 

 

人生の目的とか、考えたこともない!

人生の目的……と言われて、すぐに

「私は○○の為に生きていく」

などと、具体的な言葉として思い浮かんだでしょうか?

多くの方が思い浮かばず「そんなこと考えたこともなかった」と言うのではないでしょうか?

それとも、「とにかく資格を取る」と集中し、国家試験合格後すぐに臨床に出て、忙しくしているうちに「なぜ療法士になったのか?」を忘れてしまったのでしょうか?

そう、考えたことが無いのではなく「元々あった目的を忘れているだけ」かもしれませんよ。

少しの時間で構いません。

「私が療法士になろうと思ったきっかけ」

を思い出してみてください。

 

 

自分の始まりを知るのが最初

いきなり人生の目的と言われても出てこないものです。

そんな時は「原点回帰」してみるのが近道です。

どうです?

「あなたが療法士になろうと思ったきっかけ」

を思い出しましたか?

どんな物語があなたの中にありましたか?

  • 「スポーツ中怪我をしてその時助けてくれたのが療法士だった?」
  • 「一家全員医療職で親から性格に合ってそうだからと勧められた?」
  • 「資格があれば食いっぱぐれないと思った?」
  • 「介護職からキャリアアップした?」
  • 「進学先に悩んでいて先生に勧められた?」
  • 「他に選択肢がなかった?」

色々な理由がありますよね。
(ちなみに僕は病気と低学力が原因で「他に選択肢がなかった」んですけどね)

ですが、このままではまだ表面的です。

そこからもう一歩踏み込みたいところですね。

 

 

原点をもう一歩踏み込む!

分岐点

原点を思い出したのなら、そこからもう一歩踏み込んでみましょう。

その原点を体験した時「何を感じ」、「何を思った」のでしょう?

あなたは既に行動した結果、療法士になっています

行動を起こすには、強い感情に基づいた思考がベースになります。

あなたは、あんな大変な思いをして?臨床実習を乗り越え、国家試験に合格しました。

そこまで行動し、行動のために考えるようになった、強い感情があったはずです。

それは、一体どんなものでしたか?
(ちなみに僕は現在では妻になっている人にイイトコ見せようと躍起になりました)

 

 

踏み込んだ先に見えたものを把握する!

踏み込んだ先

踏み込んで考えてみましたか?

どんなものが……いえ、どんな「望み」が浮かび上がってきましたか?

そう、今回カギとなるのは「望み」です。

心の奥底で、あなたは一体何を望んでいるのか?

それが見えた時、これまであなたが取ってきた行動の全てに辻褄が合う瞬間が得られるかもしれません。

あらためて、あなたの「望み」は何だったのでしょうか?

 

 

なぜ、このような質問を重ねたのか?

人生のゴール

さて、今日はいつもと少し違うテイストで進んで驚いたかもしれませんね。

  • 「これって、リハビリに関係あるの?」
  • 「自分のことより患者さんの事をどうにかしたいんだよ!」

そんな声が聞こえてきそうです。

ですが、これら人生の目的を見つける質問は、普段患者さんと関わる中で注目しておきたいポイントなんです。

患者さんも、何らかの行動を取った影には、そう思うに至った思考過程があり、その思考のもととなる感情の動きがあったはずです。

その感情が動くに至るには、その人の心の底からの望み、隠れた願望があります。

それらを対話の中から見つけ出す過程そのものがリハビリテーションです。

是非この機会に、あなた自身の人生の目的を振り返りながら、患者さんの本当の願いや望みを一緒に見つけ出す機会にしてくださいね。

 

作業療法士 齋藤信

 

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Saito Makoto

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精神科作業療法に従事する。そのなか、臨床実習指導と院内改善指導に携わり、統合的な視点で医療の質向上をマネジメントする取組みを10年にわたり行ってきた。 IAIRに参加することで、病ではなく人をみる視点を手に入れ、同時に組織も人と同じく、病を抱えていることに気づく。共に育む「共育」をテーマに、療法士一人一人が組織に関わるための多角的な視点を持てるよう、人財育成とマネジメントに関する発信を行っている。
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