【脊柱圧迫骨折のリハビリテーション〜既往歴と円背について考える〜】  

生活期でリハビリをされている方にとって、
脊柱圧迫骨折は主病名になることよりも
既往歴にあることの方が多いと思います。

 

 

しかも、大体の方は円背も持ち合わせていて
いることがほとんど。

 

 

脊柱圧迫骨折の禁忌には「体幹屈曲動作」
があります。

 

 

また二次障害としての円背のリスク
もある(胃腸障害、呼吸障害、うつなど)
から、体幹の伸展活動を促していきましょう!
とも書いてある。

 

 

屈曲禁止もわかるし、円背のリスクもわかる。
でも目の前の患者さん・利用者さんはすでに円背だし、
結局何したらいいの?

 

 

となっていませんか?

 

 

ここでもう一度脊柱圧迫骨折について
学んだことを整理しましょう

 

 

脊柱圧迫骨折の原因の多くに「骨粗しょう症」
が背景にあります。

 

 

脆弱性骨折ともいわれ、通常では骨折しないような
外力で骨折してしまいます。

 

 

つまり、既往歴で脊柱圧迫骨折がある時点で、
転倒や軽い尻餅程度の外力で容易に骨折しやすい
可能性が高いというリスクがみえてきます。

 

 

既往歴の骨折であれば、骨癒合に問題はない
はずなので、積極的な屈曲運動さえ避ければOK。

 

 

しかし、過去の骨折は治癒していても、新規骨折の
可能性はあります。となれば、リスク要因となる
転倒をどう防ぐか?というところに
リハビリテーションの課題が生まれてきます。

 

 

安全に生活、運動をしてもらうため、
手すりの設置や歩行補助具の選定
生活導線に転倒につながりやすい段差がないか?
などの環境設定、

 

 

転倒予防のための筋力トレーニング・バランス練習
など。

 

 

今の日常生活場面で、どこに、どんな転倒リスク
が潜んでいるかを想像できると、やれることは
いろいろあります。(個別性が高いので、「これ」を
やればOK的な手段はありません)

 

 

円背に関しても、生活期ですでに円背の方は
長年の生活の中で作られた円背なので、
療法士の介入で変化するとはあまり考えない
方が良いです。(可動性等評価した前提で)

 

 

であれば、円背姿勢のままバランスを取れる方法、
筋力トレーニングする方法、動作指導方法を考える
必要があります。

 

ちなみに、円背姿勢の方が転びやすいかどうかは
矢状面で体重心と支持基底面の関係をみれば予想が
できます。

 

上図は重心から下ろした垂線が支持基底面より
前方にあるので前に転びます。

このままでは立っていられないので、杖や歩行器
を使ってもいいですし、試しに、両上肢を腰の後に
組んでもらって、重心位置を後にズラす方法もあります。

 

 

昔のお婆ちゃんのイメージって、腰と膝が
曲がってて、手を後に組んで歩いてませんか?

 

あれは上肢の重みを後に持っていくことで、
体重心を後にずらして前方への転倒を防ぐ
役割と、膝を曲げて重心を低くして、物体
としての安定を保つ役割があります。

 

 

そう考えると、円背姿勢なら、円背姿勢なりの
バランス戦略があるので、そこを強化する方向
で介入していけばいいと思います。

 

体重心の探し方は上半身重心と下半身重心
を直線で結んだ中点。(矢状面でも同じ)

引用文献:結果の出せる整形外科理学療法ー運動連鎖から全身をみる
MEDICAL VIEW社

 

決して、「正常歩行」を求めたり、
正しい立ち上がり方、といった
力学的に効率が良い方法を強要しないこと。

 

 

身体条件が違うため、再現できませんので
あしからず。

 

 

方法に困ったら、自分も円背姿勢をとって
動いてみてください。何のかヒントになりますよ!

 

 

 

最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

理学療法士 中嶋 光秀

 

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