【脊柱圧迫骨折のリハビリテーション〜慢性期の痛みについて考える〜】  

脊柱圧迫骨折の主な臨床症状としてあげられる疼痛。
急性期は炎症性の痛みが主なので、安静が第一選択と
なることが多いと思います。

 

亜急性期〜慢性期にかけては、炎症も治ってきている
頃なので炎症による急激な鋭い痛みから、活動量の低下
からくる筋性の鈍痛や、何となく痛みが残っている
状態に移り変わっていきます。

 

 

しかし、私達が介入することが多い発症から2週間
ほど経過した急性期を脱しているはずの患者さんでも、
痛みの訴えが強く離床がはかどらない方がいるのも
現状だと思います。

 

こんな時、皆さんならどんな対応をしますでしょうか?

 

 

原因不明の痛み・不定愁訴としてみてみぬ振り?
「痛くないから運動しますよ!」と運動に誘いますか?

 

 

ここでみておかなければならないことが、
「痛みの質」

 

 

患者さんの痛みの主訴がどういった種類のものなのか?
を聞くことです。

 

 

リスクを避けるために、「急性症状の痛みが持続して
いないか?」(不安定性の増強、骨癒合の遅延など)
という視点は外さない様にしますが、

 

 

鋭い痛みなのか?鈍痛なのか?夜間に強まるのか?
どんな事をすれば強まり、何で和らぐのか?
痛みの状況を患者さんと共有する必要があります。

 

 

典型的な鈍痛であれば、活動量の低下による筋の鈍痛が
考えられるので、入浴後など血行が良くなった時に痛み
が減るというエピソードが聞けたりします。

 

 

この様な場合は、対象となる筋へのマッサージも効果が
あると思われます。

 

 

問題となるのは、不定愁訴。痛くないはずなのに、
「痛い」と訴え離床や運動が進まない場合。

 

 

やはりここでも痛みの内容は聴取するのですが、
みるべき所は、普段何気なく過ごしている時や、
他患とお話している時などに、痛みの症状が
出ているかどうか。

 

 

また、ADL場面では痛がらないのに、リハスタッフの前
では「イタタタタ・・・」とやるかどうかとか。

 

 

これは患者さんが悪いということではなく、
「痛みを訴える理由」があるという事です。

 

 

多くは、「痛みを訴えることで何かメリットがある」
場合。

 

 

痛いといえば、誰かが来てくれて話し相手になって
くれる、優しく接してもらえる。

 

 

運動して元気になる事で、実は都合が悪いという
人もいます。(できれば誰かの世話になっていたい)

 

 

人の行動の裏には必ず心理的な動機があります。

 

 

ただその動機を問診する前に、どの程度
患者さんとコミュニケーションが取れいているか?

 

 

患者と治療者としてではなく1対1の人としての
関わりができているかどうかが重要です。

 

 

問診よりも、日常会話の中に行動の動機が
見え隠れするものです。

 

 

リスクとしての「痛み」はフォローしつつも、
訴えとしての「痛み」についても、寄り添って
いけるといいですね。

 

 

最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

理学療法士 中嶋 光秀

 

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