立ち上がりの動作分析は
・骨盤前傾ができているか?
・離臀することが可能か?
・荷重位にて膝、股関節の伸展が可能か?
と細切れにてみていくことで視点が定まり動作分析がしやすくなります。
今までのコラムでは、骨盤前傾に必要な要素、離臀に必要な足部の要素、について整理していきました。
最後の膝関節伸展。これができないことで、立位姿勢が安定せずにステップなどの移乗動作訓練ができないことが多くありませんか?
今回からは立ち上がり時の伸展に必要な要素を整理していきましょう。
① ROMを確認
荷重時に膝関節が伸展するための条件として、そもそも非荷重時に可動域が確保されている必要があります。
そのため、
・膝関節伸展
の可動域はしっかりと確認しておきましょう。
② スクリューホームムーブメント(Screw home movement、終末強制回旋運動)を確認
非荷重時の膝関節の伸展制限があった場合、しっかりと要因を調べていきましょう。
様々な要因があります、その一つとしてスクリューホームムーブメントを評価していくことも大切です。
スクリューホームムーブメントとは
膝関節の完全伸展位でのロッキングには、約10°の外旋が必要である。膝関節最終伸展30°の範囲で見られる脛骨が外旋する動きをスクリューホームムーブメントという。
(参考:筋骨格系のキネシオロジー)
このスクリューホームムーブメントがしっかりと生じる状態が立位での安定性につながります。
③ まとめ
立ち上がりにて膝が伸展しない場合、まずはしっかりと非荷重時において可動域が確保されているのか?を評価していきましょう。
特にスクリューホームムーブメントを見ることで立ち上がりの安定性につながってきます。しっかりと評価できるようになっていきましょう。
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
作業療法士 加藤淳
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