【脊柱圧迫骨折のリハビリテーション〜急性期の痛みについて考える〜】  

高齢者を対象にリハビリテーションを実施していると、
比較的多くの方が罹患しているのが脊柱圧迫骨折。

 

 

骨折のきっかけや、痛みがはっきりしている人も
いれば、「いつの間にか骨折」と呼ばれる様に、
症状がなくても、レントゲン上で圧迫骨折が発見
される人まで様々です。

 

 

私達がリハビリで関わる中で難渋する場面としては、
急性期の痛みが強い時期での介入があると思います。

 

 

急性期の痛みは、炎症が原因となっていることが
ほとんどです。

 

 

骨折部の炎症による痛みならば、まずは患部の安静を
重視するので、積極的な運動は避けたい時期。

 

 

しかし、廃用予防を考えると運動介入は絶対に
必要です。

 

 

そのため、急性期での介入としては、

 

1)「患部の安静を保ちつつ四肢の運動を行う」

2)介入時に痛みを増やさない。

 

この2点が重要になります。

 

 

特に、急性期の時に作られた「痛みの記憶」
その後のリハビリテーションへのモチベーション低下
にも繋がりますし、中には不穏になる方もいます。

 

 

まず私達ができることは、内服で痛み止めが処方されて
いるなら、投薬時間を確認して、薬効がある時間帯に
介入すること。

 

 

ベッド上で上下肢を自動or自動介助運動を行い、
どこをどう動かすと、痛みが出るのか出ないのか?
痛みなく、自力でどこまで動けるのかを確認すること。
そしてそれを患者さんと共有します。

 

 

この共有する作業が大切で、急性期の患者さんは、
「背骨を骨折した!」という言葉のマイナスイメージと
痛みの恐怖で、「自分は動けない」という思い込みに
近い精神状態にあります。

 

 

そのため、「痛いから全く動けない」という認知を、
「この動作、この部分は動かしても痛みなく動ける」
に変える必要があります。

 

 

そのためには、丁寧に共有することです。

 

 

急性期の痛みは、炎症が治れば時間の経過と
ともに無くなります。

 

 

しかし、「痛みの記憶」は残ります。

 

 

介入時の痛みの記憶は「運動すると痛い」から
最終的には「あいつが来ると痛いことをされる」
に繋がっていきます。そうなると、リハビリ自体が
進まなくなっていきます。

 

 

とにかく急性期は「痛みの管理」に気を遣うこと。

 

 

痛みの種類・程度、薬の有無、そして「動作、
運動と痛みの関係」を共有してやり取りしましょう。

 

 

決して、「この運動は患部と関係ないから、
たくさん運動しましょう」なんて一方的にならない様に!

 

 

最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

理学療法士 中嶋 光秀

 

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