麻痺側手指の自主管理の仕方の一例〜もう少しで実用手の方を対象に〜

今回は麻痺側手指の管理について

片麻痺患者さんのリハビリで意外と難渋するのはBr-stage Ⅳ〜Ⅴレベルで、「もう少しで実用手」なんだけどという手指機能ではないでしょうか?

指折りや対立はできても、物品操作になると拙劣…。字は書けるけど波打ったり枠内にバランスよく描けないなど、あと一歩うまくいけば実用的になるんだけど…。

麻痺の回復が良いだけに、使いきれない上肢・手指機能は患者さんにとってもストレスです。

せっかく麻痺の回復は良いのに使いにくいからなんでも片手でこなしてしまい、使用頻度が下がるせいで「不使用による影響」が強く出やすいのがこの時期の問題になります。

また自主トレーニングとして作業を提案しても、うまくできないため成功体験につながりにくく、かつ手指の動きが悪いまま巧緻動作を要求されるので、余計な力が肩に入ってしまい肩を痛めることも…。人によってはストレスを溜めるきっかけになる場合もあります。

そこで、自主トレーニングとして作業を始める前にできる簡単な手のケアを自身で行う方法をお伝えします。

ポイントは皮膚、皮下組織を含む浅層の結合組織への介入と簡便さ+継続性。

手は元々感覚受容器の豊富な器官です。その感覚受容器の多くは浅層の結合組織にあります。

皮下組織の深さは場所によって前後しますが平均2mm程度。思っているより表面的な関わりで感覚入力が可能です。

なので、患者さんから「どんなふうに自分で揉んだらいい?」って聞かれることが多いと思いますので、手のケアをする時には「揉まなくていい」ことをお伝えします。

しかし、この浅層の組織に対して患者さん自身が繊細なタッチで関わることを要求するのは至難の技。

そこで活用するのが日常動作の「手洗い」。トイレで数回、食事前に3回。この日常行う手洗いを石鹸をつけて丁寧に行ってもらいます。病院なら大体洗面所に「手洗いの見本」が貼ってあるはず。その方法で十分なので、指まで丁寧に石鹸で滑らせながら洗います。

もう一つは女性ならではですが、ハンドクリーム。女性は手荒れのケアをする習慣があるので、そのハンドクリームでケアするときに、ただつけるのではなく「手洗いの見本」のように、指の水掻きから一本一本満遍なく丁寧に。

そして一番大事なのが、そのケアをした後に手の動きを確認すること。はじめはセラピストが確認しましょう。

ケア前に動きや作業をしてもらい、ケア後に再評価。自主トレーニングを継続してもらうには、「効果を感じる」ということが非常に重要になってきます。

習慣づけるには日常動作にプラスする、継続するには「効果を感じてもらう」。この両輪が回ればストレスなく手のケアができます。

作業前の準備として必ず手洗いをしてからリハビリをスタートするのも良いかもしれませんね(^^)

 

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IAIR 理事
理学療法士 中嶋 光秀

 

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