集団療法3つのポイント

集団療法で気をつけておきたい3つのポイント【作業療法とは?】(07)

2020年1月18日(土)の精神科OT向け身体アプローチ入門講座にたくさんのお申し込みをいただきありがとうございます。

たくさんのOTさんに興味を持っていただけて嬉しい限りです。

そこで今回は、講義当日にもお伝えする内容の一部公開第二弾!

PTさんやSTさんも応用可能で大切なポイントを3つ紹介します。

 

最後までお楽しみください!

 

今回お伝えする3つのポイント!

    • 1、楽しんでいただく他に裏の目的を忘れない!
    • 2、シナリオは破綻する。始まったら空気を読んで進めよう!
    • 3、ワンテーマでキーワードを繰り返す!

 

 

集団療法ってそもそも何?

集団療法

山根1)は集団療法を、以下のように定義しています。

集団療法とは、目的をもって構成された集まり、提供された場で、参加者個々の目的にそって行われる集団と場の力を利用したはたらきかけである。その働きかけの集団と場は、参加者間の関係、集団と参加者の関係、集団がおこなわれている場もしくは集団がもたらした場の環境や状況と影響を理解し、必要な調整が可能な者によって維持されるものである。

(僕がセミナーの冒頭で「僕のセミナーは集団作業療法です」と言い切る理由はこの辺にあります)

今回は、職種に限らず、集団介入する際の3つのポイントを、この定義のなかから現場で応用可能なものとしてお伝えします。

 

 

目的には裏がある?

表裏

今でこそ、作業療法への理解が進み、「遊んでて給料が貰えていいわね」とは言われなくなってきました(たぶん)。

「遊んでいるように見える」のであれば、表向きの目的は十分果たされているということ。

集団療法として介入している時は、「楽しんでいただく」という大枠の目的のなかに、「個人ごとの目的」をもって行います。

ですが、そこでもう一歩考えておきたいのが「裏の目的」です。

なにも難しいことをしようってわけではなりません。個人ごとの目的に、「主目的」「副目的」を作っておくだけ。

そして、裏の目的をどちらにするかだけ。裏なので、介入時に表の目的を果たす過程で同時に果たせるものになっているといいですね。

あ、そこが少し難しいよね。なので、最初は目的を二つ作っておくだけでもOKですよ。

 

 

どんなに準備しても、シナリオは破綻する!

余裕

集団療法の面白いところは、サイコロと同じところ。
6つの面があるのはわかっていても、振ってみないと何が出るかわからない。

事前にどれだけ準備しても、いざ行ってみたら、予想よりちょっとだけ想定外の事が起きます。

必ず起きます。それこそ絶対に!

定義にあるように、「集団・参加者・場」が相互に影響しあっています。

変化し続けるものなんですね。なので、シナリオを丸暗記してそれをなぞろうとすれば失敗します。

覚えたら、いったん忘れる。そのうえでその日、その時の状況を、空気を読みながら進めるのが肝要です。

なので、シナリオはある程度余裕を持たせた作り、あるいはオーバーに作っておきつつも現場で削りながら行うのがいいでしょう。

僕はどちらかと言えば、散々準備して、現場で削りながら行うことがほとんどです。

最初から「余裕or削る」を織り込んでおけば、慌てずに進めることができますよ。

 

 

クライアントさんを混乱させていないか?

混乱

前の2つのポイントで、「目的は複数作ろう」、「シナリオはオーバーに作っておく」と言いましたが、あくまでテーマは一つ。

ワンテーマ」が鍵です。

なぜなら、人は繰り返し伝えられたことを覚えます。
(もちろん他の要素も加わって初めてのことではあるのですが、それはまた別の機会に)

情報量が多いと、何を覚えていいのかわからなくなります。

沢山のことを一度の機会にお伝えするのではなく、必ずワンテーマに絞ってお伝えしていきましょう!

 

 

3つのポイントを今回のセミナーに当てはめると……?

挑戦

さて、では今回精神科OTさん向けに身体アプローチ入門講座を開催するわけですが……

当てはめてみましょうか。

  • ポイント1「目的には裏がある」:苦手意識を解消し患者さんの身体状態を改善しよう!裏の目的、○○に気づいて自信を取り戻す!」
  • ポイント2「シナリオは余裕orオーバーに」:実は今回はやや余裕を持たせてシナリオを組んでます。
  • ポイント3「ワンテーマで行う」:身体アプローチをシンプルに行う!

って感じです。

あとは当日を乞うご期待です!

 

ということで、今回はここまで。

今回はお申し込みをストップしましたが、ご希望があれば全国各地&オンラインでも開催します。

まずは1月18日をお楽しみに!

 

*コラム裏話をここで紹介^^ 色々トークしましょう!

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作業療法講義

 

参考文献


Saito Makoto

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精神科作業療法に従事する。そのなか、臨床実習指導と院内改善指導に携わり、統合的な視点で医療の質向上をマネジメントする取組みを10年にわたり行ってきた。 IAIRに参加することで、病ではなく人をみる視点を手に入れ、同時に組織も人と同じく、病を抱えていることに気づく。共に育む「共育」をテーマに、療法士一人一人が組織に関わるための多角的な視点を持てるよう、人財育成とマネジメントに関する発信を行っている。
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