感覚障害に対する考え方

今回は感覚障害について。

脳卒中をはじめとする感覚障害を持つの患者さんのリハビリに難渋した経験のある方は多いとおもおいます。

ただ、評価でフィラメントを用いて感覚検査をして
10点法で記載したり、深部感覚のテストを記載しても
イマイチ動作とつながらない。

統合と解釈の中で漠然と「感覚障害があるから〜できない」なんて、一見もっともそうで全くロジックではない仮説を持ってくるぐらいしかできていないが現状ではないでしょうか?

そもそも、私達が患者さんに使っていることの多い
「感覚障害」という言葉
この言葉自体がちょっと違います。

シンプルに言葉の整理をします。

「感覚」とは、身体の外側にある機械的刺激が感覚受容器を入り口として電気信号となり感覚伝道路を通って脳に入っていくこと

「知覚」とは脳内に入ってきた「感覚」情報をもとに、強さや質の区別、時間経過などを弁別すること。

「認知」とはいくつかの知覚を統合して知覚化されたものがどのようなものであるかを弁別すること。

ポイントは、「感覚」と「知覚」の違いです。

感覚器から脳への入力までが感覚
脳内の処理が知覚です。

では患者さんはどうでしょう?

脳血管患者さんは脳の損傷です。外にある刺激は変わりません。

感覚情報は、常に私達や患者さんの体内に
「勝手」に入力されています。

勝手に取り込まれる刺激を弁別して(知覚)、
知覚を統合し情報処理して(認知)、出力します。

つまり、私達が「感覚障害」って呼んでるものは「知覚障害」のことを指している可能性が高いのです。

では「知覚障害」だと考えると、どんなアプローチが可能でしょうか?

脳に損傷がある時点で、「知覚」そのものには介入できません。

入ってきた情報をどう処理するかは患者さん次第だからです。
(認知も同様)

知覚するためには感覚情報が必要で、感覚情報が脳に到達するには「感覚受容器」を入り口とします。

感覚受容器と呼ばれるのは、目や鼻、皮膚・筋・腱です。

そして私達が唯一触れて介入できるところも皮膚・筋系です。

私達が知覚障害に介入しようとするならば、感覚情報をベターな状態で脳に入力させるために、「感覚受容器の状態を整えること」

皮膚が荒れていたり、水分が不足していたり、冷えや浮腫んでいたりといった循環動態、筋が高緊張でも低緊張でも入力される電気信号が変わります。

体内に取り込まれる入り口で入力される情報に変化があればその情報をもとに知覚認知し出力が変わります。

TGAをはじめとする徒手療法では皮膚及び皮下の組織を取り扱うので「感覚受容器」に関わっています。

どこにどんな感覚刺激を入力したのか?感覚受容器に介入して性質がどう変化したか(硬いとか柔らかいというセラピスト側の主観)

その結果、動作がどう変わっていったか
(変わらなかったか)。

この辺を一つ一つ見ていくと、「感覚障害だから〜できない」という泥沼からは脱していけます。

「感覚情報の入力が変われば知覚が変わり、出力される運動が変わる。」

こういう視点を持つと、介入の一助になると思いますので、今一度「感覚」について整理してみましょう!

 

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最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

IAIR 理事
理学療法士 中嶋 光秀

 

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