日々の臨床で担当する
患者さん、利用者さんについて
「腰部脊柱管狭窄症」
という情報が
・カルテから
・申し送りで
・患者さんから直接
など
様々な経路で入ってくる
ことがあると思います。
・
・
・
その時、あなたは、
その情報をどのように
活かしていますか?
「腰部脊柱管狭窄症」
という情報から
運動療法や生活指導の内容など
考えていますか?
・
・
・
つまり、
「腰部脊柱管狭窄症」だから
このプログラムをしよう!
という考え方。
・
・
・
それで、結果が出ていれば良いですが、
もし、結果が出ていないようでしたら、
対応の仕方を変更したほうが良いかも
しれません。
◇「腰部脊柱管狭窄症」の診断基準とは?
そもそも、腰部脊柱管狭窄症の診断基準は
どのようなものでしょうか?
腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン 2011で、
確認してみましょう。
このガイドラインによると、
「【Grade I】
患者が中高齢で,座位により改善あるいは緩和する
下肢痛がある場合は腰部脊柱管狭窄症の可能性が高い.また診察所見では,
「開脚歩行」,「伸展位での殿部痛や下肢痛の増強」,
および「神経症状」が腰部脊柱管狭窄症を強く示唆する.歩行時に下肢痛が増強しなければ,
腰部脊柱管狭窄症の可能性は低い.」
と記載されております。
姿勢と運動の関連から見てみると、
座位で改善、歩行で悪化
腰椎の屈曲で改善、伸展で悪化
が代表的な特徴かと思います。
・
・
・
私の経験では、
他院で腰部脊柱管狭窄症と診断を受けていても
殆ど歩行に支障のない方や
伸展方向の運動を取り入れることで、
劇的に改善するケースもあります。
情報により得られる病名は
参考にしつつ、
姿勢・動作による影響を
安全に正確に評価して
いくべきと感じています。
姿勢・動作の影響にプラスしてより
詳細に評価するためには、
腰部脊柱管狭窄診断サポートツールが
役立つでしょう。
しかし、
「これは診断基準ではなく、
あくまでもスクリーニングとして使用されるべきものであり、
確定診断には専門医による画像検査も含めた精査が必要である.」
とされていますので
ご注意下さい。
◇不必要な思い込み、手術を減らすために
前述のように、
腰部脊柱管狭窄症という病名の方でも
伸展方向の運動が、著効する方も
いらっしゃいます。
あるいは、
手術をされて、術後に症状が改善せず、
苦しみ、悩まれ続けている方に
お会いしたこもあります。
画像診断だけでは、
確定的な診断をつけるのは
難しいとされています。
そのような時にこそ
我々療法士が、
・正確に問診
・身体所見を評価し
その上で、
介入による身体状況の変化を
主治医に的確に報告していくことも
肝要だといえます。
◇まとめ
腰部脊柱管狭窄症という
診断名がついていても
療法士の介入により、
改善されていくケースも
少なくありません。
療法士自身も診断名に捉われすぎることなく
などを参考に
思い込みをなくした
対応をしていくことで
不必要な痛み、手術が回避できることも
あると確信しております。
正しい情報を普及していきましょう。
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