リハ室にいく人はウインターブルーにならない?

リハ室に来る人はウインターブルーにならない?【作業療法とは?】(05)

「生きてる限り、毎日が作業療法!」

みなさんこんにちは。

齋藤です。

何か名言っぽい事を言ってみました。
いい言葉に落ち着いたら、みんなの合言葉にしたいですね。

 

さて、今回のテーマは「ウインターブルー」

いわゆる「冬季うつ」です。

実はリハ室に来ている皆さんって、ウインターブルーとは無縁なんじゃないか?

と思ったので、今後お伝えする「作業療法×脳科学講座」の内容から考えてみました。

 

今回お伝えするコンテンツは……

    • 1、冬季うつは日照不足によるセロトニン欠乏。
    • 2、冬季うつを解決するには環境調整。
    • 3、作業療法のもう一つの側面は脳に効いている。

 

 

ウインターブルーって何?

ウインターブルー

冒頭で紹介した通り、冬季うつとも言います。

期間限定の感情障害を、ウインターブルーと言っています。

期間限定……つまり、秋から冬にかけての期間にみられます。

なぜ……って、日照時間が少なくなるからです。

 

 

日照時間が少ないとうつになる?

冬季うつ

では、なぜ日照時間が少ないとうつになるのか?ですよね。

理由は脳内の「セロトニン」にあります。

セロトニンは「幸せホルモン」とあだ名されてますね。

正確には、脳内のドーパミン(高揚)とノルアドレナリン(不安)の調整をして、気持ちをフラットにしてくれます。

不足するとうつになる事からも、「感情調整物質」と言った方が良いかもしれませんね。

 

 

脳内でセロトニンを分泌させるには?

日光

脳内でセロトニンが分泌されるには、大まかに3つの方法があります。

  • 1、前回お話した、グルーミングによるオキシトシンの分泌。
  • 2、筋トレやウォーキングなど、一定のリズムで行われる運動。
  • 3、網膜に対する光刺激。

そう、「3、網膜に対する光刺激」こいつがカギです。

 

 

冬季うつは環境調整で防げる!?

日光浴

網膜に対する光刺激……これが足りなくなり、春夏と同じ生活をしているだけでは補えなくなります。

なので、午前中のうちに一時間ほど日光を浴びる時間を作ればOK。

OKなのですが、改めてやろうとすると、習慣化する前に冬が終わってしまいます。

そこで、作業療法士の登場です。

OTさんは、自分も含め、周囲のもの全てが作業につながる道具と思ってます。

環境もそう。

なので……分かっているOTさんは、真っ先に窓際のプラットホームに陣取ります。

自分も日光を浴びるし、自分のクライアントさんも日光を浴びる。

WinWinの関係です。

 

 

誰が作った?リハ室のスタンダード!

OT室平面図

前々から不思議に思っていた事があります。

リハ室って、窓が大きくありませんか?

来るだけで自然と日光が浴びられる環境になっていませんか?

さて……おそらく当時は「明るい方が良いんじゃね?」、「だよね~」という経験則から行っていたのでしょうが……今やなかなか理に適った環境調整でした。

実際、網膜に2000ルクス以上の光刺激を加えると脳内セロトニンの分泌が始まります。

2000ルクスって、窓際の日光量でその位なんですよね。

他にも精神科作業療法の基準が効果的な理由もありますけど、まぁ、それはセミナー本番で(笑)

 

 

つまりどういう事?

ウォーキング

ええ、ええ、そうでしょうとも。

つまり、リハ室に来るとウインターブルーが無縁になる=採光が充分な窓際でリハビリをしているから、なんです!

作業療法は人との関わりや社会的な活動……ICFでいう「活動」と「参加」に重きを置かれている印象が強いかもしれません。

ですが、「身心機能と構造」として、脳内の環境を整える事ができるリハビリの手段でもあります。

特に、「グルーミング」、「リズム運動」、「日光」を上手に組み合わせてリハビリをしているのは、作業療法士の行うアクティビティに最も表れています。

リハ室に来ている方は冬季うつと無縁にできるんじゃない? と言った理由は、これらの複合技を使える環境にあるからなんですね。

あまり気にしていなかったのなら、今日から気にしてみてくださいね。

 

 

まとめ

  • 1、冬季うつは日照不足によるセロトニン欠乏。
  • 2、冬季うつを解決するには環境調整。
  • 3、作業療法のもう一つの側面は脳に効いている。

この三つをおさえて、今日も元気にリハビリしていきましょう!

 

 

*コラム裏話をここで紹介^^ 色々トークしましょう!

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すみません!まだ満席ではないのですが……

今回、精神科OT限定講義認知症の症状に対する包括的な関わり方講座を開催するのですが、想定より沢山の方が参加してくださることになりました。

お陰さまで……ちとスタッフが足りないかも。

開催まで一ヶ月になりましたが、早めに申込をストップするかもしれません。

ご了承ください。

2020年1月18日(土)精神科OT限定講義

精神科OTの為の身体アプローチ入門

 

2020年1月19日(日)認知症の症状に対する包括的な関わり方

 

実はウォーキングでセロトニンが分泌されます。

ウォーキング療法士

 

 

今回の参考・引用文献


Saito Makoto

View posts by Saito Makoto
精神科作業療法に従事する。そのなか、臨床実習指導と院内改善指導に携わり、統合的な視点で医療の質向上をマネジメントする取組みを10年にわたり行ってきた。 IAIRに参加することで、病ではなく人をみる視点を手に入れ、同時に組織も人と同じく、病を抱えていることに気づく。共に育む「共育」をテーマに、療法士一人一人が組織に関わるための多角的な視点を持てるよう、人財育成とマネジメントに関する発信を行っている。
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