【役員人事 会長就任】比嘉菜津美よりご挨拶

この度、国際統合リハビリテーション協会の会長を拝命致しました、
比嘉菜津美と申します。

この役職をいただきましたことを、大変光栄に思っております。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

私が協会を運営するにあたり、より一層充実させたいと考えていることは、
理念の「夢の探求、学問の探求」、まさにそのものです。

 

 

夢は、人それぞれの背景によって様々な形があります。

誰かにとっては「それは夢なの?」と言われることでも、
その人が心から思っていればそれは夢です。

私たちが決めるのではなく、本人の持っているものを一緒に探求すること。
これは、患者様・クライアント様にとっても同じです。

IAIRはその探求に寄り添う存在です。

 

 

また、学問とは医療に関することだけでなく、物事の真理を含みます。

医療においては解明されていない物事への飽くなき探究を。
最新のサイエンスに基づいたものを提供することにこだわります。

そしてIAIRの発信することは、何となく耳触りの良い言葉ではなく、
真理が伴うものを。

医学はもちろん重要ですが「医は仁術なり」という言葉にあるように、
医学のみならず、様々な学問(真理)を探究し続けることを目指します。

 

 

 

具体的には、「生病老死」の「病」というステージにおいて
医療とは人のためにあるものですが、「その人」が体だけでなく
「心」においてもより良い方向に向かうためのものと考えています。

そのため、その提供内容は「医療職者」が押し付けるものではなく
「インフォームドディシジョン」に基づくものであります。

 

それを実践するに当たっては、知識と経験と技術はもちろん、
さらに療法士自身の実施可能な範囲を認識できている必要があります。
他職種との連携や社会資源の活用、ご家族様との連携もこれによってより円滑になります。

自分のできる範囲を知り、相手のニーズや周囲のできる範囲を知ることで、
ご本人様とご家族様の望む医療介護サービスをやっと提供することができます。

 

 

このような考えに基づき、IAIRは今後、
「ご本人様とご家族様の望む医療介護サービス」を提供できるために
必要と考えることを「全て」学ぶことができる場を提供していきます。

そして、それにまつわる情報を発信していきます。

また提供方法も従来の対面形式だけでなく、オンラインなどのツールも使用することで、
「臨床と学問の学びの場」をより一層充実させていきたいと思います。

 

 

IAIRに集まる方たちは、
これからの激動の世の中を自分の力で歩んでいこうとする、まさに挑戦者です。

その挑戦者達が医療はもちろんあらゆる人や物事のために精一杯力を尽くせる、
そのようなステージを私たちは責任を持って作り、そして一緒に挑戦をし続けたいと思っています。

 

 

これらを実現することは、決して簡単な道のりではありません。
ですが、私はこれらを実現に導くための好きな言葉が3つあります。

 

『未来を想像し、創造する。』

『早く見たいなら1人で行けば良い。
でも、素晴らしい景色を見たいなら、皆んなと一緒だ。』

『天は自ら助くるものを助く。』

 

 

働き方改革など、働くということに対する考え方が問われる昨今ですが、
私にとって仕事とは、自分の選択次第で、自分を大きく成長させてくれる
自己実現の場の一つだと考えています。

療法士の方々に、この仕事を楽しんで、好きになって欲しいと思っています。

 

 

「楽しい」というのは単なる娯楽的な意味ではなく、
一生懸命取り組むことができて充実しているから【楽しい・面白い】と感じます。

「好き」というのも、大変なことがあっても自分を成長させてくれ、
誇りを持って取り組むことが出来るから【この仕事が好き】と胸を張って言えます。

 

 

私は、IAIRに関わる全ての方と、夢の実現を一緒に共有できる協会にしたいと考えています。

この素晴らしい景色は私1人では見ることが出来ません。
自ら未来を想像し、創造し、一緒に走ってくれる皆様がいてこそ見れる景色です。

そのために、協会と協会に関わる全ての人たち・物事・社会にとってより良い未来を想像し、
責任を持って向き合い、実現すべく、これからも邁進していく所存でございます。

 

何卒、今後とも皆様の一層のご指導ご鞭撻を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

【IAIRとは】

医療の知識と実践知に基づき、
生きとし生けるものの一生「生・病・老・死」の全てに寄り添うものである。

 

 

【 IAIRの理念 】

夢の探求、学問の探究

 

 

【 IAIRのVISION 】

・IAIRは、IAIRに関わる人の「夢の探求、学問の探究」に寄与する。

・「夢の探求、学問の探究」に必要なもの:自分を知り、社会を知り、統合する。

 

【 IAIRのMISSION】

・臨床における「触れる技術」「触れない技術」を共有する。

・学んだ技術を「ひとを見る」ために活かす方法を共有する。

・「ひとを見る」ことを通して「自分」と「社会」を知る。

・「夢の探求、学問の探究」を実践できる場を創造する。

・学問の域を超えて、情報を統合する。

・それらを物理的な制約を超えて情報発信する。

 

【 IAIRのVALUE 】

・リハビリ専門職として仕事を通して成長でき、それによる変化を喜びと感じられるようになる。

・「ひとを見る」ための知識と技術を学び実践することにより、広く社会の心身の健康に貢献できる。

 

2019年12月9日

一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会
会長  比嘉   菜津美