リハビリ関連業務

リハビリ関連業務に追われる毎日?【5年目を過ぎた療法士の君へ】(39)

後輩「とうとう3ヶ月が経っちゃったね」
新人「むしろ4ヶ月目が終わりました(笑)」
後輩「そういやそうだ。何か困ってることとか、気がついた事ある?」
新人「……」
後輩「まあ、言いづらいよね。僕もそうだったし」
新人「……マニュアルとかが見づらいです」
後輩「あ~うん。一緒に調整が必要な部分を直してて気付いてた」
新人「現場と違う事も結構ありましたし」
後輩「うんうん」
新人「科長がサービスの標準化って言うほど標準化されてないですよね」
後輩「そうなんだよな~個人の能力に依存してる時点で何か違うよね」
先輩「私の所為かな?」
後輩「そうそう、先輩の所為……え?」
先輩「……だよね~」

 

現場ではリスクマネジメント委員会があり、医療事故の予防、再発の防止、対策などをしつつ、医療の質を高めていることでしょう。

ですが、それらは出来る誰かを基準に組み立てていくと破綻します。

最低限、誰もが同じ水準でサービスの提供ができる状態を作る事がカギになります。

 

新人さんが入職して4ヶ月。

そろそろマニュアルの更新や、現場のすり合わせをする時期ではありませんか?

今日はそんなリハビリの関連業務に追われている方へのヒントを紹介します。

 

1年目:新人視点「関連業務に正解がなくストレス」

現実

前回もお話しましたが、効率的かつ合理的ではない状態を嫌う傾向が見られます。

特に、リハビリそのものではなく、関連業務での不備に敏感ではないでしょうか?

もっとリハビリの事を考えたい、時間を使いたい。

なのに、毎日時間ばかりがなくなり、先輩たちに質問や技術の練習ができない。

最初の説明と違う!と思っているかもしれませんよ。

[対策]

    • ヒアリングで本人の現状を把握。
    • 課題に対する行動を見せる。

 

7年目:後輩視点「慣れているから今更変更するのも……」

思考することを思考する

実は業務に限らず、医療の質の向上や、標準化(誰でも同じ水準で出来る状態)をするには彼らの協力が不可欠です。

大多数を占める経験年数層、入職時期の層がいるでしょう。

実際に動いている皆さんは

  • 「今やっているやり方が早い」
  • 「内容を変える為にわざわざ余計な時間を使う意味がわからない」
  • 「できない人のレベルに合わせるのは変だ!」

などの反応をしてきます。実際されました。

裏を返せば現状に満足しており、その安定した状態を崩される事を嫌います。

結果、非効率な動きになり、いつまでも無駄な業務に無駄な時間を費やし、働いている気になっています。

[対策]

    • 業務改善をするべき根拠の提示。
    • 今向かっているゴールとのギャップを可視化。

 

13年目:先輩視点「板挟みでどちらを支持したものか?」

板挟み

厳密に板挟み世代と言われるのは今の40代の方達ですね。

後輩たち、科長ら幹部連中、どちらの言い分もわかる!

分かるだけに、どちらの言い分も聴いてしまい、また調整してしまいます。

結果……

  • 「その人が居ないと組織が動かない」
  • 「どう調整したらいいのかわからない」
  • 「先輩と同じ事はできない」

と、周囲から浮いてきます。

どっちつかずで悩んでいても「業務を回さなければならない」という義務感で突っ走っている事もあります。

[対策]

    • 後輩、新人にも仕事を投げる。(その際のフォロー必須)
    • フォロー中嫌な顔をしない。
    • 自分が仕事を辞めるつもりで、自身の業務マニュアルをまとめる。

 

20年目:科長視点「無駄を省いて効率的にしたい」

時間の無駄

経営幹部らと直接やり取りをし、経費や売り上げ、純利益などを目の当たりにしています。

なるべく無駄を省きたいと思っているものの、その意図を明確に伝えきれずにもいます。

「目的がどこにあるのか」が共有されていないと、どこに向かおうとしているのかがわからなくなります。

共通認識を作る、到達地点に旗を立てる事がカギになりそうです。

[対策]

    • 新人さんから気づきや悩みを聴く。
    • 後輩君から現状の満足、不満足を聴く。
    • 先輩さんとすり合わせを行い、やりたい事、無理な事を聴く。
    • 経営幹部らの意図を確認し、リハ科の皆とゴールを決める。

 

まとめ

すべてコミュニケーションがカギになる!

これは自戒も込めてです。

お互いが考えていることは、話し合わなければわかりません。

話し合ってもわからないことだってあります。

でも、だからと言って話し合うことを諦めないことがカギとなります。

臨床現場は忙しい。

でも、忙しいを理由にすれば何もできません。

時間は有限ですが、そこに必ずあります。

同じ想いの部分を見つけ、共有できたら、一歩進めます。

確実な一歩を積み重ねながら、進んでいきましょう。

齋藤 信
IAIR 齋藤 信

以前、やってたけど……

以前、業務の標準化をテーマにワークショップなどをおこなっておりました。

現場での需要はあるのかな?

会員向けのオンラインセミナーで様子を見てみようかしら??

 

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Saito Makoto

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精神科作業療法に従事する。そのなか、臨床実習指導と院内改善指導に携わり、統合的な視点で医療の質向上をマネジメントする取組みを10年にわたり行ってきた。 IAIRに参加することで、病ではなく人をみる視点を手に入れ、同時に組織も人と同じく、病を抱えていることに気づく。共に育む「共育」をテーマに、療法士一人一人が組織に関わるための多角的な視点を持てるよう、人財育成とマネジメントに関する発信を行っている。
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