働き方を選ぶための療法士の資質

医療保険でのリハビリテーション算定に日数期限が設けられ、多くの利用者が介護保険への移行を余儀なくされています。

リハビリの算定日数180日(整形疾患150日)を超えての同サービスを利用する場合には、介護保険での利用が原則となりました。

(※医師の指示がある場合には算定可)

 

コチラの内容についての詳細は以下の記事より

 

この変遷から読み取るべきことは、EBMに基づく医療と同様、利用者の環境や生活背景を見ることが出来る、NBMをコンセプトに持つ医療者の育成が必要であるということ。

 

NBM(Narrative-based Medicine)という考え方は、英国の医師から生まれたものです。

病気の背景や人間関係を理解し、患者の抱えている問題に対して全人的(身体的、精神・心理的、社会的)にアプローチしていこうとする臨床手法

(※NBMに関してはコチラをご参照くださいhttp://www.c-mei.jp/BackNum/015r.htm

 

地域包括ケアシステム

日本では、団塊の世代が75歳を迎える2025年を目途に、地域の高齢者を包括的に支え、社会参加を促していく施策が進められています。

重度の要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることが出来るよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供する体制(参考:厚生労働省 地域包括ケアシステムの実現に向けて)

 

この状況からも療法士の働き方は、これまでと変わっていくことが予想されます。

医療保険は疾患からの回復のために使われ、介護保険は日常生活で介護やケアが必要となった人が使われます。

しかしながら地域包括ケアシステムでは、予防や健康増進という考え方も内包しているのです。

 

コチラの内容についての詳細は以下の記事より

 

社会的ニーズの変化に対応する療法士

上記のような社会背景の変遷により、これまで医療保険介護保険が算定できる施設で働いていた療法士は、その外で仕事をするケースが増えてきました。

ただ歩ければいい、仕事が出来ればいい、日常生活が出来ればいい、という復帰のみを目的にしたリハビリテーションではなく、歩行の質、生活の質、仕事の質を利用者は追求し始めたということです。

そのニーズに応じて対象者が変わり、職場が変わっている療法士が数多く出ています。

 

「現場の声」も踏まえた詳細はコチラの記事より

 

働き方を選ぶための療法士の資質

このような社会的状況で、「私は肩のスペシャリストです」といっても、価値が高くないのは分かるでしょう。

肩専門の病院に勤めていたり、肩○○学会のような場所では重宝されますね。

 

つまり、選ぶことは出来ません。

 

社会が求めているのは、予防と健康増進、疾病後の生活をサポートしてくれるジェネラリストです。

ジェネラリストとは広範囲の知識と技術、経験を有し、利用者の様々な生活シーンでサポートが出来る人のことを指します。

数値やデータも踏まえたリハビリテーション戦略、しかも利用者1人1人の個別性にも目を向けられる。

 

そんな療法士の育成が我々教育機関には求められていると考えています。

 

それでは最後まで読んでいただけて感謝です。

************************

一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会

理事 九州地区 理学療法士

福留 良尚

E-MAIL:yoshihisa.fukudome■iairjapan.jp(←■を@に変換してください)

HP:https://iairjapan.jp/

Facebook:https://www.facebook.com/iairjapan/

個人ページ:https://www.facebook.com/yoshihisa.fukudome

************************


福留 良尚

View posts by 福留 良尚
国際統合リハビリテーション協会常任理事 IAIR九州専任講師 理学療法士 コンディショニングサロン仁愛クリニカルルーム代表 3児の父 
Scroll to top