副業とパラレルキャリアの違い

副業と違うの?療法士はパラレルキャリアに馴染むのか?【5年目を過ぎた療法士の君へ】(36)

後輩「科長、ちょっといいですか?」
科長「ん、どうした?」
後輩「ウチの職場って、バイトOKですか?」
科長「ん、ん~うん。まあ、一応」
後輩「おおおぉぉぉ!……一応?」
科長「一応」
先輩「科長、ちゃんと説明しないとわかりませんよ」
新人「わ、私も聞きたいです……」

 

先日「キャリアデザインの最適解は?」の時に、それぞれ療法士として、これからどのようなキャリアを積もうか考えました。

あれから二週間。どうやら後輩君は何事か考えたようです。

 

働き方改革の話題が出たものの、毎日患者さんに向き合っていると、別なことを考える余裕もなく1日が終わってしまいますね。

「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律(働き方改革関連法)」が2019年4月から施行されたと言っても、まだピンと来ないのが現実?

そもそも副業とパラレルキャリアの何が違うのか?

その辺も含めて確認していきましょう!

 

20年目:科長視点「院内ルールがポンコツなんだよ」

ポンコツ

一応……後輩君にそう言わざるを得ない。看護師らは「暗黙の了解」でバイトに行っているからだ。

なにせ、職務規定に明記されていない。夜勤医師も看護師もバイトを入れている。入れているのに、出るのはダメとは幹部連中も言えなかった。

でも、リハ科は「別に夜勤があるわけじゃないだろ?」、「副業するくらいなら院内に集中してくれ」、「院内の患者さんのコストを取ってくれよ」だ。

働き方改革の話題は年度始めの部長会でもスルーだったし。

このまま他院のやり方を事務長や医事課長あたりが事務長会で聞いてきて、横並びで摺り合わせるんだろうな。

 

そもそも働き方改革って?

働き方改革

我が国は、「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」「育児や介護との両立など、働く方のニーズの多様化」などの状況に直面しています。
こうした中、投資やイノベーションによる生産性向上とともに、就業機会の拡大や意欲・能力を存分に発揮できる環境を作ることが重要な課題になっています。
「働き方改革」は、この課題の解決のため、働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています。(厚労省HPより

つまり……

労働人口減少を解消するために、

  • 「働き手を増やす」
  • 「労働生産性の向上を図る」
  • 「出生率の向上を図る」

ってのをやっていこう。その為に……

  • 「長時間労働を是正しよう」
  • 「正規・非正規の不合理な処遇差を解消しよう」
  • 「多様な働き方を実現しよう」

と動いているってことですね。

 

実習指導内容が変わった事は記憶に新しいですよね。

自殺者などの事件があった事も原因でしょうが、「長時間労働、勉強は時間外が当たり前」という1960~1990年代の旧い体質を是正したいのかもしれませんね。

厚労省の国家資格なだけに。

 

副業とパラレルキャリアの違いって?

キャリア

「多様な働き方」とは何でしょう?

病院幹部の人たちが恐れるバイト=副業で、病院に返ってくるものが何もない、という発想。

そうではなくて、バイト先で学んだことを活かせる職場づくりが病院幹部には求められているんですけどね。

いわゆる「副業」は「パラレルキャリア」ではありません。

「副業」で得た収入や情報は個人の元に入りますが、本業と分けているので本業への影響はありません。

ですが、「パラレルキャリア」は、軸足はあくまで本業の会社におき、社外活動であっても何らかの形で本業に結びつけることを意識し、社外との関わりを作ることを目的としています。

 

僕が病院で管理職をしていた時には、他院でバイトをしていた看護師さんの情報をどうにか活用しようとしていました。

別な厚労省発の話で言えば「他産業の考え方を積極的に取り入れるべき」と平成14年時点で言ってましたからね。

 

療法士はパラレルキャリアに馴染むのか?

療法士のロールモデル2019齋藤

結論から言えば、療法士こそパラレルキャリアな働き方をしてないとダメになります。

図でも示した通り、求められる療法士の像は時代ごとに異なります。

  • 1960~1990年「技術に熟練した療法士(Skilled Therapist)」
  • 1991~2010年「科学的根拠に基づく理学療法・作業療法・言語聴覚療法を実践できる療法士(Academic Therapist)」
  • 2011年~「組織・社会の課題解決に役立てる統合型の療法士(Integrated Therapist)」

リハビリテーション職種のキャリアデザインより引用

ここからは齋藤の独断と偏見による予測ですが……

  • 2025年~「人口1/3高齢者時代の予防とQOLにコミットできる療法士」
  • 2040年~「高齢者減少に伴う療法士過剰供給の余波で勝ち組療法士が生き残る」

これですよ。

まあ、それが「統合リハビリテーションのできる療法士」なんですけどね。

 

2025年なんて、あと5年ありませんよ。

このタイミングで今の職場の先輩が全て!と、組織内に篭って見識を広げられない療法士は負け組街道まっしぐらです。

 

もちろん、バイト的に働くことだけがパラレルキャリアじゃありません。

病院や施設の看板を背負って、市民講座、健康セミナー、健康経営に介入するもよしです。

週末起業して、療法士の能力を活かしたカフェを仲間と作ったっていいでしょう。

僕たち療法士は、病院や施設に篭っているから、社会における自分たちの価値に全く気づいていないことを明言しておきます。

 

まとめ

前回も言いましたが、未来はまだ確定していません

真っ白い紙を僕たちは与えられているんです。

そこに、あなたが何を書くのか、で未来は変わります。

自らの行動で、あなたの療法士キャリアを描き出していきましょう!

IAIRはそれを全力で応援します!

齋藤 信
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40代になったオッサン療法士のつぶやき

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若い頃は「歳とったらこの仕事(体力的に)できねーよ」とか言ってたベテランに「んなことねーだろ」とか思ってました。

ですが実際には、30代に入って睡眠時間が増え、40代に入ったら寝ても体力が回復しない!

昔やったファミコンゲームで、宿屋で寝たら体力全回復まで何日も寝ていつの間にか年齢が40歳を超えてて次に泊まったら老衰で死んでしまったことがありました。(ウィザードリィって知ってる?)

「アレってマジかよ!」とか本当に思うようになりました。

でも、ゲームの世界には、養育費とか、子供の相手とかはありませんでしたよね。

リアルでは、時間もお金もかかる!

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齋藤 信

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精神科作業療法に従事する。そのなか、臨床実習指導と院内改善指導に携わり、統合的な視点で医療の質向上をマネジメントする取組みを10年にわたり行ってきた。 IAIRに参加することで、病ではなく人をみる視点を手に入れ、同時に組織も人と同じく、病を抱えていることに気づく。共に育む「共育」をテーマに、療法士一人一人が組織に関わるための多角的な視点を持てるよう、人財育成とマネジメントに関する発信を行っている。
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