いつも大変お世話になっております。
IAIRの齋藤です。
今週の関東地区 限定情報をお届けします。
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【1】3つの線維の内側側副靭帯と外側側副靭帯
【2】ピックアップ講義
【3】認定講座情報
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【1】3つの線維の内側側副靭帯と外側側副靭帯
皆さんこんにちは。
IAIR関東の藤田智史です。
膝の内外側の安定性に関与する内外側の側副靭帯ですが、
2つの側副靭帯のうち内側側副靭帯の方が複雑であり、
損傷の頻度はは外側側副靭帯の20倍に達する。1)
とされています。
今回はそれらを紹介していきますね。
内側側副靭帯
起始:大腿骨内側上顆、内転筋結節の直下
停止:脛骨内側面、浅鵞足後方近位1/4
・幅:1.2 -2.5cm ・長さ:8 -12cm
内側側副靭帯は頭方では狭く、関節半月上で幅が広がり、
その後はそれより幅の狭い浅層と深層の2層に分かれる。
<浅層>大腿脛骨線維。
<深層>(両者との内側半月に付着)
・大腿半月線維
・脛骨半月線維 1)より参考
「不幸の三徴候」の1つでもあり、繊維的には複雑ですね。
(前十字靭帯損傷・内側側副靭帯損傷・内側半月板損傷)
写真では下腿が浮いてしまっていますが、
踵を床につけて固定した状態で膝を外反して
内側裂隙にて内側側副靭帯を触診できます。
内側裂隙部分が最も触診しやすい位置となります。
内側側副靭帯に関与する多くの線維
半月板に付着しているだけでなく、
停止は浅鵞足にあり、
起始部付近の内転筋結節には
・大内転筋・内側側副靭帯・膝の関節包・内側膝外支帯・内側広筋・腓腹筋内側頭
と多くの線維が付着するとされており1)損傷の頻度が多い原因でしょうかね。
様々な部分が関与していますが、
・腓腹筋内側頭・鵞足の1つである半腱様筋(内側ハムストリングス)
の交点は癒着のしやすい部位でもありIAIRのあのテクニックも有効そうですね。
外側側副靭帯
起始:大腿骨外側上顆の後尾方部
停止:腓骨頭の後外側斜面
(大腿二頭筋に覆われている)
特徴
・丸い
・膝の関節包と1㎝離れている。
・関節包にも関節半月にも付着しない。
・弓状膝窩人体の外側に位置する。
・大腿二頭筋と腸脛靭帯によって補強されている
・内側側副靭帯よりも強靭である。
・伸展及び外旋位で緊張する。
・屈曲位では内側側副靭帯より早く緩む。
そのため、膝の外側部が自由になり膝の屈曲時内旋が起こりやすくなる。 1)より
<触診>
触診は膝を内反させ、関節裂隙の外側部で大腿骨から腓骨頭に
走っている繊維を探します。
腓骨頭までたどれる線維があるかと思います。
外側側副靭帯と膝屈曲時の影響
この外側側副靭帯の特徴の1つである
屈曲位では内側側副靭帯より早く緩む。
そのため、膝の外側部が自由になり膝の屈曲時内旋が起こりやすくなる。
ですが、外側側副靭帯は腓骨頭にも付着しているため
腓骨頭に問題があっても膝の屈曲時のスクリューホームムーブメントが
阻害され、膝への悪影響を引き起こしてしまうことになりますね。
膝の解剖触診などの記事のまとめ
・内側半月板と○○筋と骨運動
・鵞足部の触り分け
・縫工筋を指標に探す神経~股関節外側部と膝関節内側部の知覚~
・内転筋管での神経絞扼の評価方法の1例など
参考、引用文献・画像
1)ジャン=ピエール・バラル / アラン・クロワビエ 共著:
新マニピュレーション・アプローチ<下肢> 科学新聞社 2014年
2)Visible Body Muscle Premium
お読みいただきありがとうございました!
藤田 智史
【2】認定講座その前に……
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